嗚呼、アジアチャンピオンズリーグ〜ACLとJリーグのいびつな関係〜

ジュマンジ観てきた。

 

どーもこんばんは

 

面白かったです。

   

さてさて、今日は夜から、AFCアジアチャンピオンズリーグ(以下ACL)の決勝トーナメント1回戦1stレグ、鹿島アントラーズvs海上の試合が行われます。

 

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後述しますが、日本勢唯一の生き残りチームとなった鹿島には何とか勝ち進んでもらいたいところ。

 

というわけで今回のテーマはズバリACLです。

 

 

 

わかりやすく言えば世界最高峰の戦い、UEFAチャンピオンズリーグのアジア版で、Jリーグ勢では浦和レッズが2回(2007、2017年)ガンバ大阪が1回(2008年)王者に輝き、アジア王者としてクラブW杯に出場しています。(2011年の柏、2012、2015年の広島、2016年の鹿島は開催国枠としてのCWC出場。)

 

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しかしながら、日本勢はJリーグの発展とアジアの雄としての地位とは裏腹にACLではコンスタントに結果を残せている訳ではありません。

 

今回はその理由について、自分なりに考察していきたいと思います。

 

ACLが現行制度になった2003年以降、Jリーグ勢が決勝に進出したのは前述の3回のみで、ベスト4に限定しても15年で7回(2007浦和、2008浦和、G大阪、2009名古屋、2013柏、2015G大阪、2017浦和)しかありません。

 

それどころか近年のJリーグ勢はグループリーグ突破すらままならない状態になり始めて、Jリーグから4チーム出場するようになった2009年以降4チームとも決勝トーナメントに進出したのは2009年(鹿島、川崎、名古屋、G大阪)2011年(名古屋、G大阪C大阪、鹿島)の2シーズンのみ。

加えて2010年、2012年、2014年、2016年はベスト8に1チームも残る事が出来ませんでしたし2013年に至っては柏レイソル以外はグルースリーグすら突破出来ないという惨状。

 

近年のACLでは韓国のKリーグ勢、そしてヨーロッパから豊富な資金力で一流どころを獲得しまくっている中国超級リーグになかなか勝ち切れていません。

 

そして迎えた今シーズン。

鹿島アントラーズ以外決勝トーナメント進出を逃し、残りの3チームみんなグループリーグ敗退...。

   

近年の中国勢に勝てないのはある程度仕方ない部分はあります。

彼らは豊富な資金力を武器に、先月までビッグクラブでプレーしていたような連中が平気でACLに出ていたりする訳ですから。

 

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問題はなぜ韓国勢にも勝てないのか、という事です。

例えば韓国代表のGK3人が全員Jリーガーだったりする事もあるように、JリーグはKリーグのトップクラスの選手を獲得できる立場にあるので、普通にヒエラルキーを考えればJリーグの方が力関係では上であるはずなのに。

 

1つ大きな要因としては、やはりリーグの日程というものはあるでしょう。

Jリーグはあくまでリーグを中心にして日程を組み立て、さらにそこにはルヴァン杯天皇杯などが絡んで来て、選手個々の目標は海外移籍だったしていきます。その結果、ACLが足枷になる、リーグを戦う上でACLが足枷になってしまいます。

一方のKリーグはACLを軸に日程を立てるので、ACL出場チームが優遇されている形になり、クラブはACLに力を注ぐ事ができます。

加えてKリーグの選手達の移籍目標となるリーグは、もちろん直接欧州に行くのが1番でしょうが、多いのはJリーグ経由で欧州に行く、或いは中国や中東などのサラリーの良いリーグに行く事。そうなると就職活動の場としてACLが重要な意味を持ってくるのです。

   

しかしこれまでは中国勢は今ほどの力はなく、Jリーグ勢とKリーグ勢でグループリーグを突破し、グループリーグを終えて力が安定してから迎える決勝トーナメントではJリーグ勢はKリーグ勢にきっちり勝利してきました。

しかし中国勢が力を見せてくるようになってからは、グループリーグ突破枠にも影響してくるのでこの問題が勃発する訳です。

 

また、この日程問題は根深く、他の問題とも結びついてきます。

例えばACLを観ていると、韓国のチームの名前には既視感を感じるようになります。それは韓国のACL出場チームは金北現代モータース、蔚山現代浦項スティラーズ、水原三星ブルーウィングス済州ユナイテッドFCソウル辺りである程度固定化されている、リーグの中での力関係がハッキリしているからです。

要はACLに注力したところで、最終的にはこの6チーム辺りが上位にくる事がシーズンの流れとして固定されているという事。

 

一方のJリーグはと言うと、2009年以降のJリーグ勢を並べてみますと

 

2009年 鹿島、川崎、名古屋、G大阪

2010年 鹿島、川崎、G大阪、広島

2011年 名古屋、G大阪C大阪、鹿島

2012年 柏、名古屋、G大阪FC東京

2013年 広島、仙台、浦和、柏

2014年 広島、横浜、川崎、C大阪

2015年 G大阪、浦和、鹿島、柏

2016年 広島、G大阪、浦和、FC東京

2017年 鹿島、浦和、川崎、G大阪

2018年 川崎、鹿島、C大阪、柏

   

鹿島、川崎、G大阪辺りはコンスタントに出場していますが、大体毎年2/4程は出場チームが変わっています。

これはよく言われるJリーグの実力拮抗具合を表すデータの1つとして説得力があると共に、1つ間違えるとリーグの優勝戦線からも落っこちてしまう事も表しています。

しかもこのうち、2011年のC大阪、2012年のFC東京、2013年の仙台、2015年の柏、2016年のFC東京、2017年のG大阪は優勝争いどころかリーグ戦でも二桁順位に甘んじてしまい、2012年のG大阪と2014年のC大阪に至ってはJ2降格にまで陥ってしまっています。(もちろんそれは1つの要素であって、降格した原因は2チームとももっと別のところではありますが...)

 

優勝した2008年のG大阪(8位)も去年の浦和(7位)もリーグ戦では優秀争いに絡めず、2007年の浦和は二冠に王手をかけましたが最後の最後で疲労がたたって優勝を逃すハメにもなりました。

即ち、Jリーグ勢にとってはACLに出るという事はJリーグで悪影響を及ぼしがちになってしまっており、総合的に見れば優先度はJリーグ優先となれば、ACLでメンバーを落とさざるを得ない現実があるのです。

 

さらに昨年からDAZNと契約したJリーグは賞金が跳ね上がり、ACL優勝賞金はJリーグの3位よりも安く、しかもACLを無理して勝ち抜こうとして疲労がたまって、万一に降格してしまえば結果的に損しかないくらいの結末になってしまう事も考えられ、Jリーグ勢にとってACLで無理をする理由は日に日に失われているのが現状です。

確かに優勝できればクラブW杯などもあって魅力的なのですが、優勝以外は事実上ほとんどマイナスになってしまいます。

そのような経緯が、海外メディアにも疑問視されたようなセレッソ大阪主力温存問題に繋がる訳です。

 

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加えて一部報道ではクラブW杯廃止が濃厚みたいなので、尚更ACLを全力で戦う理由がなくなってしまっているという点もありますからね。

 

ガンバファンとしてACL優勝もリアルタイムで観ていたので、ガンバはもちろんJリーグ勢に全力で頑張って欲しい気持ちは確かにあります。

ですが海外移籍が活発になった今、2007年の浦和のような戦力層を持つチームを今のJリーグに望むのは少し難しい話でもあり、Jリーグの重要性と拮抗性がかつてより増している事も考えると、今回のセレッソのような判断も理解できない訳ではなく、難しい問題ではありますね...最後の方は完全に感想みたいになってしまいましたが。

 

何はともあれ、唯一決勝トーナメントに残った鹿島にはリーグ戦での絶不調を感じさせないような快進撃を期待したいところです。

 

ではでは(´∀`)