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J1ラスト9節!最終サバイバルレース順位予想&優勝争いと残留争いの簡単チーム分析〜残留争い編〜

雨男疑惑はどうにかしたい。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、J1も残り9試合という事で、このような企画を行いました。

 

 

 

この続編という事で、今回は残留争い特集です!

 

   

今回の企画説明はまずは前回のブログにも掲載した、私の順位予想を。

 

   

1位 サンフレッチェ広島

2位 川崎フロンターレ

3位 FC東京

4位 ヴィッセル神戸

5位 北海道コンサドーレ札幌

6位 セレッソ大阪

7位 ベガルタ仙台

8位 名古屋グランパス

9位 浦和レッズ

10位 鹿島アントラーズ

11位 ジュビロ磐田

12位 清水エスパルス

13位 サガン鳥栖

14位 横浜F・マリノス

15位 ガンバ大阪

16位 湘南ベルマーレ

17位 柏レイソル

18位 V・ファーレン長崎

 

   

多かれ少なかれ、順位予想に私情が混ざるのはもうどうしようもない…。

さて、それでは残留争いの考察と行きましょう。

 

   

②残留争い

 

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対象チーム:湘南横浜鳥栖G大阪長崎

 

   

今年の残留争いの予想はこのタイミングで一気に難しくなりました。

清水、湘南、特に柏が後半戦にズルズルと残留争いゾーンに巻き込まれ始め、横浜、鳥栖G大阪の前半戦から低迷していた3チームは低迷打破のきっかけを掴んだかと思ったらまた逆戻りを繰り返し。どのチームを残留予想にするにしても悪い意味で決め手に欠ける状態です。その中でも正直長崎の降格は濃厚になってしまったのではないかなーというのが個人的な感想です。

悩みましたが、順位予想ではもう一つの自動降格予想は柏にしました。

Jリーグに於いて「戦力が足りない」事は降格の理由になっても「戦力が揃っている」事は残留の理由にはなりません。監督交代というギャンブルに出たのはレヴィー・クルピ監督から宮本恒靖監督に代えたG大阪も同様ですが、G大阪は組織面での向上の兆しは見えなくはないのに対して柏は長崎戦のように個の力でゴリ押す事は出来なくはないものの、クリスティアーノや伊東純也をケアされると手詰まりになり、建て直せていない組織性でボロが出てしまう事を繰り返しているので、そう考えると柏が不利なのではないかなーと。

横浜、鳥栖G大阪の3チームはそれぞれに波や不安点はポジティブ要素よりも遥かに多いですが、地力や戦力はある程度ある3チームで、この3チームの歩幅は大体同じように感じます。その点で湘南については、曹貴裁監督の長期政権で築いた湘南スタイルでは不足している戦力面を補い切れない事が終盤戦に表面化しつつあります。入れ替え戦でどうなるかはわかりませんが、16位には湘南が逆逆転で入ってしまう気がしています。

前半戦をぶっちぎりの最下位で終えた名古屋ですが、ご存知の通りここに来て破竹の7連勝。実際にこのまま上位まで突き進むのか、ブーストは落ち着くのはわかりませんが、残留争いに関しては安定圏内まで来たと言ってもいいでしょう。

ではチーム毎の考察です。

 

   

湘南ベルマーレ

 

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プラス→組織としての完成度

マイナス→戦力値的な限界

 

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曹貴裁監督が就任した2012年以降、J1に残留した2015年を除いて毎年昇格か降格のどちらかをしている波乱万丈な湘南。

そもそも、湘南は主力を引き抜かれやすい上に補強はルーキー、J2チーム、或いはJ1で出番を失った選手に頼らなければならないクラブ規模の事情もあって、降格しても不死鳥の如くJ1に何度も舞い戻って来ている事の方が評価されるべきチームだと思っています。京都サン〇ガとか見てると特に…。

それを支えるのは曹貴裁監督の長期政権で形になった湘南スタイルとも言えるもので、ある程度誰が出ても落差のない戦いを出来る事が強みではありますが、イニエスタのデビュー戦となった神戸戦のようにパズルのピースがぴったりと嵌め切れないと今度は戦力面でのどうしようもない事情が噴出してしまうので、横浜、鳥栖G大阪の「ここから脱出しないといけない」という意識と比較すると、湘南は「何とか耐えないといけない」状況になっているのはチームとして苦しい状況だと思います。

 

   

横浜F・マリノス

 

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プラス→実は密かにJ1最多得点の攻撃力

マイナス→あまりに試合毎の波が多い事とそのプラスを打ち消すほどの守備力

 

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実は横浜は現在42得点でJ1の最多得点チームです(仙台戦での8得点の影響は大きいけど)40得点を超えているのは現段階では横浜と首位の広島だけ。攻撃守備、どちらもダメダメというわけではないのは残留争いに於いては必ずしもネガティブではない要素でしょう。

しかし守備に関しては、アンジェ・ポステコグルー監督の特殊なスタイルもあって気がつけばボロボロ。GK飯倉のポジショニング問題(戦術上の問題であって本人の問題とは少し違う)もそうですし、夏にオーストラリア代表のミロシュ・デゲネクが退団し、意思統一も重要になる3バックの2/3が新加入の外国人選手というのも少し不安ポイントです。

何より、特殊なサッカーをする監督の1年目というものは最初から露骨にダメか、もしくは徐々に形なっていくものです。それが今年の横浜は最初から「良い試合」「悪い試合」が余りにハッキリし過ぎていて、もはや試合前には「マリノス調子ガチャ」みたいにすらなっている事を考えると、シーズン終了時の順位が一番予想しにくいチームかもしれません。

 

   

柏レイソル

 

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プラス→個人で打開できる駒は揃っている

マイナス→失われた組織性

 

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イニエスタ初スタメンを飾った神戸vs柏の試合を観に行った時、イニエスタのプレーのレベルの高さは勿論ですが、想像以上に柏がボロボロだった事は私にとって一つの驚きでした。

今年で言えば浦和が監督交代によってある程度立て直せたチームだとすれば、柏は明らかに監督交代によってより窮地に陥ったチームだと思います。

クリスティアーノや伊東純也など、強い個人能力を持つ選手は多くいる為に長崎戦のようにゴリ押し出来る時はゴリ押しも出来る訳ですが、一つ何かが手詰まりになった瞬間に全てが機能不全に陥り、5月から就任した加藤望監督もチームを修正するどころかこれなら下平隆宏監督のままで良かったんじゃ…?とさえも思われる始末。個人個人の守備は体を張って頑張ろうとしているところもありますが、攻撃に於いてはパターンがクリスティアーノや伊東の個人カウンターに依存しているような状態にも見えて、個人的にはこのまま降格に陥ってしまうのでは、と予想しています。

先日の横浜戦の3失点目なんかは、個人のミスが連発した結果とはいえ今の柏の惨状を象徴するシーンにも映りました。柏よりも下位にいる鳥栖G大阪も安定しない低空飛行を続けているので、残留の可能性も普通にあるとは思いますが、ここから柏が建て直して上昇気流に乗れるようにはあまり思えないです。

 

   

サガン鳥栖

 

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プラス→前線の豊富な人材

マイナス→その前線に繋げないチャンスメイク力不足

 

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中断期間中にフェルナンド・トーレス金崎夢生ら大型補強を施行。17位で折り返した前半戦から確かに状態は良くなりつつあるものの、連勝で勢いに乗ったかと思いきや名古屋に大敗を喫したり、残留を争う横浜やG大阪同様に浮上のきっかけをきっかけとして活かし切れていません。

フィッカデンティ監督の手腕や代表GK権田修一の活躍もあって守備は安定しているチームですが、せっかくJ1でもトップクラスのFW陣を擁しているにも関わらず中盤のチャンスメイク力に乏しく彼らを活かし切れていない印象で、F・トーレスにしても良いパスが来て初めて活きるタイプとして欧州でも名を馳せてきた訳ですから、鳥栖としては原川力や福田晃斗らが攻撃に力を発揮して大勝したG大阪戦のような試合を継続していけば残留は容易なのではないでしょうか。逆を言えば、それが続かないのであればF・トーレスも金崎も前線で孤立化してしまい、再び停滞感の波に飲まれてしまう事になるでしょう。

 

   

ガンバ大阪

 

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プラス→今野、ウィジョの復帰

マイナス→勝負弱さと後半のガス欠癖

 

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成績が成績なので迂闊な断定は出来ませんが、宮本恒靖監督に変わってからチームとしては確かに改善されていると思います。実際に宮本監督就任後の8試合で前半をビハインドで折り返したのは就任初戦の鹿島戦のみ。前半はある程度プラン通り、安定した戦い方が見られているのは日々のトレーニングなどで修正がある程度施された賜物と言える部分はあるでしょう。

ですが今のガンバの最大の問題はそれが後半が終わるまで持たない事なのは火を見るより明らかで、特に完璧な前半戦を展開しながら後半は何も出来なかった名古屋戦は典型でした。勝負弱いのか、シーズン前や中断期間の調整に失敗した事が尾を引いているのか要因は一つではないでしょうが、ラスト5試合のうち4試合が残留争いに絡んできそうな相手であるガンバにとってここは早急にどうにかしなければならないポイントです。

ただ、明るい兆しとして負傷離脱していた今野泰幸が復帰し、復帰戦となった前節川崎戦では川崎に押し込まれこそしたものの集中を切らさずに試合を2-0で終わらせました。アジア大会の為に1ヶ月ほどチームを離脱していたチーム得点王のファン・ウィジョも次節から復帰しますから、強豪川崎を撃破したこのきっかけを失わずに残留を果たして欲しいところです。というかそうでなきゃ困る。

 

   

V・ファーレン長崎

 

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プラス→チームに合った前述設定とディフェンスリーダーの存在

マイナス→チームとしての体力の限界

 

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長崎については、そもそも前半戦が元々のチームとしての体力を考えると出来過ぎで、むしろ良くこの段階まで粘ったな…という印象の方が強いです。中断期間に獲得したヨルディ・バイスの補強も当たり、チームとして打つべき手はきちんと打てていると思いますが、どこがダメ誰がダメというよりもこの結果については仕方ないところがあると思っていますし、このまま降格に至るのは避けられないと言ってもいいでしょう。ですが降格したからといってクラブ規模を考えると今年の長崎はよく戦っていると思いますから、決して失敗ではないと思います。

長崎にとって一つ希望があるとすれば31〜33節の終盤で残留を争う横浜、鳥栖G大阪との3連戦が待っている事。現在5連敗中の流れを何とか食い止め、その上でこの3連戦で良い結果を残せば奇跡の残留もあるかもしれません。

 

   

以上になります。

ここからの残留争いは完全にサバイバルレースです。直接対決の結果や、ルヴァン杯天皇杯で勝ち残っているチームはそことの兼ね合いとマネジメントなど小さな要素でも大きな結果に影響を与えていきます。

 

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ますます見逃せない25周年のJリーグに注目です。

 

ではでは(´∀`)