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太陽を覆う台風前夜〜J1第28節 浦和レッズvs柏レイソル レビュー〜

ガチで嵐の前の静けさ感よ。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、台風情報は気になりますが当ブログではいつも通りマッチレビューの更新を行います。本日のカードは浦和レッズvs柏レイソルです。

 

 

 

日曜唯一の開催が続いていた事もあって気がついたら浦和の試合は3試合連続で更新してしまっていますが、浦和は前節神戸戦での快勝で残留争いの渦からは少し逃れた状態。残留争いから逃れ、FC東京の大失速で混戦化したACL圏争いに参入する為にも3連勝を達成したい一戦です。

 

 

 

一方の柏は残留争い真っ只中。昨日の試合で鳥栖は敗れたもののG大阪と横浜は勝利を収めた為に、この試合の敗北はさらなる窮地を意味します。

両チームスタメンです。

 

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とにかく柏にとっては、湘南や名古屋が未消化分の試合を抱えているので尚の事勝たなければならない試合。ガンバファンの私にとっては、断腸の思いではありますが浦和の応援をしなければならないという…。埼玉スタジアム2002でキックオフです。

 

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前半は戦前の予想通り浦和がボールを支配します。ただ柏の素早い攻撃もそれなりに機能していて、それが身を結んだのが35分、自陣からオルンガ→江坂→瀬川→江坂と一気に前線に駆け上がって最後はオルンガが流し込み、柏が3人で攻撃で成立させて1点先制。

 

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ただ、このまま試合自体を良い流れに持ってはいけないのが戦力はそれなりにいるはずの柏がこの順位にいる要因でもあります。先制点直後の38分、ルーズボールをキープした浦和は手早く攻めて行き、最後はDFラインの乱れを見逃さなかった長澤がDFを振り切ってシュートを放ち、すぐさま試合を振り出しに戻します。

 

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さらに41分には柏陣内でのパス回しをカットした浦和が再び手早く攻め込んで行き、最後は興梠の技ありループシュートがゴールに吸い込まれて先制点から僅か6分で浦和が逆転。

 

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試合はそのまま浦和の1点リードのまま終了。

柏にしてみれば、理想的な展開で先制点を奪った後が考えうる最悪の展開となってしまった形でした。

 

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後半、柏は58分に江坂を下げて体調不良の影響でベンチスタートとなった伊東純也を投入。すると交代でプレーが途切れ、一瞬浦和DFの集中の切れた隙を狙ってクリスティアーノが放り込んだボールにどフリーになった瀬川が合わせて今度は柏が同点。瀬川はこれがリーグ戦4試合連続のゴールに。

 

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試合が再び同点に戻ってからは浦和が再び攻め込む時間が続きます。柏は体を張った守備をしようとする気概こそ見えるものの、プレーが途切れるまで浦和の攻撃の止めどころを見つける事が出来ずに浦和ペースのまま終盤戦へ。

とはいえ柏も、伊東純也投入後は伊東がいい突破を見せ、それによってクリスティアーノやオルンガへのマークも分散した事から良いシーンは何度か作っていました。

 

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迎えた81分、ここまで惜しいシーンを何度か作っていた浦和はボールをワイドに展開して柏DFを揺さぶります。柏DFはまんまと揺さぶられ、そして右サイドで待っていた武藤の折り返しを興梠がきっちりと決めて浦和が勝ち越しゴール。

 

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何としても負ける訳にはいかない柏はFWの山崎亮平を投入。それは良いのですが、それに伴い伊東純也を右サイドバックに下げる采配を披露して完全に攻撃は停滞化。結局2-2以後の時間に見せたような良いシーンを一度も作る事の出来ないまま敗北し、3-2で浦和が3連勝を飾りました。

 

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「実は柏が一番ヤバい」

これはG大阪鳥栖など下位チームに復調の兆しが見える前からJリーグファンの間で少しずつ言われ続けていた事であり、神戸vs柏戦のレビューを書いた時に私もそのような記述をしました。

 

 

 

攻撃についてはオルンガの獲得である程度改善されていると思います。

 

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今シーズン、特に中断明け以降は基本的にクリスティアーノに依存し、クリスティアーノにマークが集中して攻め手を失っていたのがこれまでの柏でしたが、オルンガという相手DFからすれば絶対にケアしなければならない存在を手にした事でマークが分散し、それによって伊東純也にとっても自分を活かせるスペースを作りやすくなりました。瀬川が4試合連続ゴールを決めるなど好調を維持している要因にも、マークの分散によって生まれた一つずつの余裕が良い意味でのズレをもたらし、瀬川に決定的なシーンが訪れやすくなっている事があると思います。

 

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一方で守備は守備陣での統率や連動に欠けていて、今日の試合で言うなら1点目はまさにDFラインの乱れによって長澤のゴールが生まれ、3点目は絵に描いたようにDFラインが揺さぶられてしまった事で興梠にフリーの状態でシュートを決められてしまいました。

守備については柏は前々節からヒムナスティック・タラゴナから復帰した鈴木大輔が出場していますが、今の柏フロントは「まあ鈴木獲っといたら守備改善されるやろ」くらいのノリで鈴木獲得に動いたのではないかとも考えてしまいます。

 

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鈴木は優秀な選手ですからその獲得自体はプラスだとは思うものの、大事なのは「鈴木を獲った上でどういう役割を任せるか」をハッキリさせる事であって「鈴木獲ってとりあえず試合出しとけ」という事ではないのです。加藤監督始め、今の柏首脳陣にはその辺の意識や自覚が希薄なのでは…とすら思ってしまいます。

 

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加藤望監督の采配にも疑問が残るものが多く、特にわからなかったのは1番ゴールが欲しい時間に伊東純也を右サイドバックに下げた事。

 

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サイドハーフとして、前線のスペースを活かして機能していた伊東を態々右サイドバックに下げた事で伊東の攻撃が完全に機能しなくなり、またクリスティアーノしか攻撃の形を作れない悪循環を自分達の手で復活させてしまったようにしか感じませんでした。

クリスティアーノ、オルンガ、瀬川、伊東(前半は江坂も)の4人で迫力のある攻撃を見せる事が出来ていたのに、ただ前線の人数を増やしたいからってだけで浦和DFが嫌がりそうな要素を自分達で消してどないするんじゃい、と。

 

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途中からの監督就任というものは難しいもので、監督交代が成功しないケースには致し方ない部分もあると思いますが、下平隆宏監督時代よりも明らかに悪化してしまっているのは最早否定もできない状況でしょう。

ま、同じく絶賛残留争い中のガンバのファンとしては今の柏の悪癖が改善されない事を祈るだけなんですけどね(ゲス顔)

浦和さんありがとう。興梠ってやっぱ凄いわ。

 

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ではでは(´∀`)