一度目薬差しちゃうと目薬差したくてたまんなくなるよねぇ
どーもこんばんは
さてさて、ガンバ6連勝の喜びの余韻も冷めやらぬ中ですが、本日2試合目のマッチレビューとなります。今回は川崎フロンターレvsヴィッセル神戸!
第28節に広島を上回って首位に立った川崎。前節は鹿島に引き分けたものの、広島は今日のお昼の試合で清水に敗れて3連敗を喫した為に首位キープ中です。広島がスランプに陥った今のうちに、一つでも多くの勝利を手にして優勝争いを少しでも楽に進めたいところ。
一方の神戸は第26節終了時点で吉田孝行監督が退任し、27節、28節は林健太郎暫定監督の下で惨敗を喫して5連敗。ファン・マヌエル・リージョ監督が指揮を執るようになった前節は長崎に引き分けて連敗は何とかストップしましたが、スランプに陥りつつある現状でリーグ戦のなかったこの2週間の間にリージョ新監督がどこまでスタイルを落とし込めたかどうかが問われる一戦です。
川崎は優勝争いを優位に進める為、神戸は本格的に残留争いに巻き込まれない為に勝たなければならない一戦、両チームスタメンです。
川崎は阿部浩之、守田英正の2人を出場停止で欠く影響もあって4-2-3-1ではなく4-4-2のシステム。小林悠の負傷は軽傷で済んだものの、入れ替わりで車屋紳太郎が負傷離脱してしまって欠場者も多くなり、チームの層が問われます。
一方神戸は前節長崎戦で復帰したイニエスタが第26節以来のスタメン復帰。キーマンの復帰が神戸にどのような影響をもたらすのでしょうか。
イニエスタ効果もあって今日の等々力陸上競技場はチケット完売。生憎の土砂降りとなりましたが、大入りの観衆の前で19:00キックオフです。
ポゼッションをベースとするチーム同士の対戦は13分、早い段階で動きます。サイドからのボールに飛び込んだ登里と大崎の接触プレーが神戸DF大崎のファウルの判定になってPK。これを小林がきっちり決めて川崎が先制。
しかしその直後の15分、イニエスタの浮き玉のボールをポドルスキがヘッドで落とします。これを川崎DFエウシーニョが左足をフルスイングでクリア。あろう事かこれが同じく川崎DF奈良に直撃してしまい、クリアボールの勢いが強かった為にそのままポテポテとゴールイン。余りにも悲しすぎるオウンゴールで神戸が同点に追い付いきます。
「なんでエウシーニョあんな強く蹴ったんやろ。(byBS解説の木村和司)」
序盤は川崎がボールを支配したものの、徐々にボールポゼッションは神戸に移り始めて28分、ポドルスキの横パスを受けた古橋がエリア外から見事なシュートを決めて神戸が逆転。
さらに35分にはまたしてもポドルスキが展開したボールを受けた三田が中に持ち込みそのまま左足一閃。神戸はスーパーゴールが2本立て続けに決まって一気に2点リードを奪います。
2位広島に差をつける為に何としても勝点1は拾いたい川崎も43分に大島の折り返しを出場停止明けの家長がゴール左隅に流し込んで1点を返し、前半から激しく動いた試合は3-2で神戸が1点リードでハーフタイムを迎えます。
後半開始から試合は川崎が攻勢に出て幾度となく神戸ゴールに迫って行きます。51分の小林、55分のエウシーニョのシュートは立て続けにキム・スンギュに阻まれるものの試合は明らかに川崎ペースに。
そして65分、齋藤学がペナルティえりあてまえで神戸DF藤谷と対峙。そこで齋藤は藤谷を抜き切らないまま左足を振り抜くとこれがゴール右隅に突き刺さって川崎が2点差を追いつき試合を振り出しに。
こうなってくると川崎は完全にイケイケモード。直後の69分には家長→大島→小林とまるでバルセロナのような細かい崩しから最後は大島が決め切って僅か4分で川崎が逆転に成功。
まだまだ止まらないBKB状態の川崎。76分には大島のスルーパスからオーバーラップしたエウシーニョがDFを交わしてシュート。オウンゴールを自ら取り返してこれで5点目。
まだまだ行くぞ川崎。82分、家長のクロスを小林がシュート。これはゴールになりませんでしたが川崎が「お前ら前半ワシらに牙剥いたな?5点で済むと思うなや?」とでも言いたいかの如く何度も何度も何度も何度も神戸をズタズタに崩す展開。頼む、もうやめてやってくれ…。
「許してやったらどうや…」そんな声が関西から聞こえてくるような錯覚にも苛まれながら試合は終了。5-3で川崎が快勝し、2位広島との差を広げて優勝へ大きな勝利を挙げました。
後半の川崎はもう何というか、王者らしいというか、もう「こんな奴らにどないしたら勝てるん…」とでも言いたいくらいの出来栄え。阿部や守田を欠く中でも家長、大島、中村が居て欲しいところにしっかりと居て、そして出して欲しいところにしっかりと出す…シンプルかつ難易度の高いミッションを45分間ずっと高水準でやりやがったという印象です。
神戸も前半は悪くなかったんですよ。ポドルスキもよく動いていましたし、イニエスタを中心に連動性のある攻撃を見せていたと思います。
問題は後半で、すっかり悪循環に陥った神戸は前線の面子がかなり体力を消耗しており、その中でも選手交代は何故かDFばかり。もちろん監督の意図は何かしら当然あったのでしょうが、結果的に後半、神戸の前線が前半の躍動感を取り戻す事はありませんでした。
前半はこの2週間で修正、及び構築をしたであろう部分を見せる事は出来ていたと思います。ただ後半、一度崩れた流れを挽回しきれないままズルズルと最悪の展開に引きずり込まれてしまいました。バルサ化を目指す神戸にとって、川崎に奪われた4点目のゴールのは余りにも皮肉な一撃だったかもしれません。
ではでは(´∀`)