最近の神戸を「リアルサカつく」って表現する人増えてるけど
サカつくでも結構なプレイ時間重ねないと無理やぞあの面子揃えるの。
どーもこんばんは
さてさて、J1が最終節を迎えた12月1日、最近のJリーグを騒がせる神戸方面からまたしても超ド級のニュースが到来しました。
いや…びっくりしましたよ。
まずイニエスタやフェルナンド・トーレス、ルーカス・ポドルスキらは前々から報道があったものが競合などの末に移籍が決まったのに対し、このビジャの移籍話はいささか唐突に訪れました。
アメリカからビジャが所属していたニューヨーク・シティを退団して新天地を日本に求めるというニュースが流れたのが11月29日、その時はニューヨーク・シティも所属するシティ・グループの一員である横浜F・マリノスがその移籍先の候補と目されていましたが、翌日には神戸移籍説が一気に加速して12月1日行われたJ1最終節、ヴィッセル神戸vsベガルタ仙台を三木谷会長と観戦すると共にハーフタイムにはピッチに降りてお披露目。試合後に正式な入団記者会見が行われるという、情報を受け取る側としてはここ3日ほどで話が湧いて決まったような感じです。
さて、イニエスタの神戸入団が決まった時、トーレスの鳥栖入団が決まった時と過去2回「○○とかいうすごいひと」シリーズをやりましたが、まさか3回目もやれるとは思っていませんでした。今回はダビド・ビジャとかいうすごい人をお送りします。
イニエスタやトーレスも勿論そうですが、ビジャも類い稀なほどの華麗なる経歴の持ち主です。
育成組織が優秀との定評があるスポルティング・ヒホンの下部組織で育ったビジャはヒホンのトップチームで頭角を現した後、移籍先のレアル・サラゴサでも輝かしい活躍を見せます。
ビジャのその名が全世界に轟き始めたのは2005年のバレンシアCF移籍以降。この頃スペイン代表デビューも飾ったビジャは絶対的エースとして得点を量産。南アフリカW杯後の10-11シーズンには当時ペップ・グアルディオラの下で黄金期を迎えていたFCバルセロナへ移籍。1年目からリオネル・メッシ、ペドロ・ロドリゲスと組んだ3トップはシャビ・エルナンデス、そしてアンドレス・イニエスタらが司る中盤も共に圧倒的な攻撃力を持ち、リーグとチャンピオンズリーグの2冠に貢献します。
CL決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦、ビジャの勝利を決定づける3点目はビューティフルゴールとして語り継がれていますね。
しかし11-12シーズンは日本で開催されたクラブワールドカップで重傷を負った影響もあってその後の2シーズンはやや不本意な結果に。それでも要所要所での貢献っぷりが評価されて13-14シーズンにはアトレティコ・マドリードに移籍し、ディエゴ・シメオネ監督の下でバルサ、そしてレアル・マドリードを差し置いての18年ぶりとなるリーガ・エスパニョーラ優勝、更にチャンピオンズリーグ準優勝に貢献。
ブラジルW杯を終えるとアメリカ・メジャーリーグサッカーに戦いの場を移し、ニューヨーク・シティでは年齢を感じさせないプレーを見せていたので、今回の神戸にもバリバリの状態で来てくれる事が予想されます。
ビジャが一番輝いたと言えるのはクラブチームよりも恐らく代表チームの方でしょう。
2005年2月にスペイン代表デビューを果たすと、2006年のドイツW杯ではスペイン代表こそベスト16に終わったもののビジャ本人は4試合3得点とMVP級の活躍。
そしてここからシャビ、イニエスタ、ダビド・シルバ、セスク・ファブレガス、シャビ・アロンソ、セルヒオ・ブスケツら黄金の中盤が存在感を示して黄金期を迎えたスペイン代表に於いて、ビジャはフィニッシャーとして全ての過程の仕上げとなる役割を担う事となります。
EURO2008の頃にはラウール・ゴンザレスに代わってエースとなり、大会では決勝のドイツ戦こそ負傷で欠場したものの大会得点王を獲得。南アフリカW杯では5得点をマークして同率ながら大会得点王に輝くなどエースストライカーとして君臨し、2011年にはスペイン代表歴代最多得点者にまで上り詰めました。
EURO2012は前述の怪我の影響で出場を逃したものの、2014年ブラジルW杯には出場して1得点を挙げています。
ビジャの優れたところは何といっても、月並みではありますが決定力の高さとフィニッシュパターンの豊富さです。
攻撃を完結させるフィニッシャーの存在というものはバルサ然りスペイン代表然り、ポゼッションをベースにするチームにとってとても大事な事。そういう意味では神戸のビジャ監督は単なるスーパースターの獲得のみならず、補強ポイントに適合するという意味でも理に適っていますし、同時にスペイン代表がEURO2016、ロシアW杯で不振に陥ったのはビジャの後継者を見つける事が出来なかった事も大きな要因として挙げられる程です。
今の神戸にはイニエスタやポドルスキなど圧倒的なパサーがいますし、特にイニエスタとのコンビはスペイン代表はバルサでもその連動性を証明済み。いくら他チームのファンでも、ワクワクするなという方が無理な話ですよ、こんなの。
それにしても驚くべきはヴィッセル神戸ですよ。
10年前、EURO2008を制した直後の自分に「イニエスタとビジャがヴィッセルでプレーするでー。ついでにヴィッセルのキャプテンポドルスキやでー。あとサガン鳥栖にトーレス来とるでー。」とでも言うところを想像してみてください。多分鼻で笑うか聞き流すかしかしないでしょう。だってあの時、ビジャとトーレスのツートップとか組んだりしてたんだよ?イニエスタとビジャのホットラインとかあって、そのスペインがW杯ベスト4でポドルスキのいるドイツと戦ったりしてたんだよ?
それだけの事があれから10年経った今、このJリーグという舞台で起こってしまっています。
もうこればっかりは、今この時代にJリーグを見れている事に感謝としか言えないです。だってJリーグチームでイニエスタとかビジャ獲得しようなんて、サカつくでもマスターリーグでもかなり厳しい話でっせ。みっきー凄ぇよ…(恍惚)
Jリーグもどんどん世界的な価値と注目が高まってきています。各チーム、様々な形でこの波に乗り、それぞれのスタイルでJリーグを盛り上げていって欲しいですね!
…三田さん、また背番号変えられてまうん…?
ではでは(´∀`)