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アジアカップ準優勝。日本代表全選手パフォーマンス振り返り。

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アジアカップ後半に食べてた九州の戦利品。

 

どーもこんばんは

 

そういえば長崎旅行記1ヶ月くらい更新してないわ…。

 

 

 

さてさて、昨日で4年に一度の大陸王者を決める大会、AFCアジアカップ2019UAE大会が閉幕しました。

 

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森保一監督が就任して初の公式戦となる日本代表は、グループリーグでトルクメニスタンオマーンウズベキスタンに3連勝。決勝トーナメントでもサウジアラビアベトナムイランを撃破して6連勝で5度目のアジア王者を目指すべくカタールとの決勝に挑みましたが、決勝戦では1-3で敗れてしまい準優勝。大会はカタールの初優勝で幕を閉じました。

 

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…というわけで、今回のブログはアジアカップ総括ということで、日本代表と全選手のパフォーマンスを簡単に振り返ってみたいと思います。

まずはGKから…どうぞお付き合いくださいまし。

 

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GK

1 東口順昭(ガンバ大阪)

0試合0失点

 

大会前は正GK最有力候補とも思われたが、腰痛で2試合ベンチ入り出来なかった影響もあって試合出場は無しという事に。

コパ・アメリカを始めとしたこれからの代表戦での活躍に期待したい。

 

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12 権田修一(サガン鳥栖ポルティモネンセSC)

6試合5失点

 

初招集から9年目で初めて掴んだ正GKとして挑んだ今大会。

GKも参加してのビルドアップ面には若干の不安があり、それを機にピンチを迎える場面もあるなど「自作自演」とも言われたが、随所に好セーブを見せるなど決勝進出に貢献した。

 

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23 シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)

1試合1失点

 

スタメンを総入れ替えして挑んだグループステージ第3戦のウズベキスタン戦で先発出場。

1試合のみの出番だったが、終了間際にスーパーサーブを見せて勝利に貢献し、ウズベキスタンのエクトル・クーペル監督からも称賛を受けた。

 

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DF

2 三浦弦太(ガンバ大阪)

1試合0得点

 

既に決勝トーナメント進出を決めた上で臨んだ第3戦のウズベキスタン戦で先発フル出場。勝利でチームの1位通過に貢献するも、ウズベキスタンに先制点を喫したシーンなど軽さも少し目立った。

だがまだ24歳。カタールW杯の頃にはもっと大きな存在になっていて欲しい。

 

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3 室屋成(FC東京)

2試合0得点

 

ウズベキスタン戦では持ち前の攻撃力と積極性を発揮し、武藤嘉紀の同点ゴールをアシストして結果を残した。

やや守備面が不安と指摘されていたものの、酒井宏樹の負傷で出番の回ってきた準決勝イラン戦ではソツなくポジションをこなした。

 

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4 佐々木翔(サンフレッチェ広島)

1試合0得点

 

恩師である森保一監督になって初めて日本代表に選出されたという事もあり、今回が代表クラスで初めてとなる国際大会への参加というう事に。

出番はウズベキスタン戦のみだったが、一定の対人の強さは見せた。

 

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5 長友佑都(ガラタサライSK)

6試合0得点

 

不完全燃焼感もあるが、チーム全体として浮き足立ってしまったようにも映った初戦のトルクメニスタン戦で、前半の停滞感があった中でも勝てたのは長友の働きが大きかった。

今年の9月で33歳とすっかりベテランの域だが、まだまだ長友がレギュラーの座を握ると思われる。

 

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16 冨安健洋(シントトロイデンVV)

7試合1得点

 

冨安が日本の今大会のMVPであるという意見に意を唱える人は少ないだろうと言い切れるほどの活躍を見せた。

トルクメニスタン戦こそ慣れないボランチのポジションで苦しんだが、ポジションをセンターバックに戻したオマーン戦からは文字通り鉄壁のディフェンスで日本の壁として君臨。特にアズムンを完封したイラン戦の働きは圧巻の一言で、もはや20歳とは思えない。

 

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18 塩谷司(アル・アインFC)

5試合1得点

 

守田英正の負傷離脱により大会直前に緊急招集され、尚且つその影響もあり本来のポジションではないボランチでの起用がメインだったが、恩師・森保監督の下、クローザーとして効果的な働きを見せた。クラブW杯から今大会の流れは広島を退団した時には想像もしていなかった展開かもしれない。

自身が所属するアル・アインで行われたウズベキスタン戦でのミドルは人生のハイライトにもなったのでは。

 

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19 酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)

6試合0得点

 

アジアカップ合流直前の12月に負傷を一度負うなど、コンディション面は万全ではない状態での戦いとなったが、それでも右サイドバックに於いて絶対的な存在である事は示した。

だが大会終盤は前述のコンディション面の影響と勤続疲労が少し募ったようにも見えた。

 

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20 槙野智章(浦和レッズ)

2試合0得点

 

2試合に先発したが、同じく控えCBの扱いだった三浦同様に軽さと不安定さは露呈する結果となってしまった。

だがこれまで通りムードメーカーとしてチームに貢献。体調不良報道が出た直後のイラン戦で、大迫のゴールにいの一番にベンチから飛び出して祝福する姿は体調不良報道そのものを疑ってしまうような光景だった。

 

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22 吉田麻也(サウサンプトン)

6試合0得点

 

ベトナム戦は各メディアに「VARに泣き、VARに救われた」なんて書かれたが、吉田本人にとっては「VARに泣き、VARに泣いた」大会となった。

アジア最終予選でもキャプテンマークを巻いていたが、あくまで「長谷部誠の代理」だったあの時と今大会では背負うものも重圧も段違いだろうし、必要以上に色々な事を考え過ぎてしまっていたようにも感じる。

 

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MF

6 遠藤航(シントトロイデンVV)

5試合0得点

 

選ばれはしたものの出番のなかったロシアW杯以降、大きく成長を遂げた選手の一人と言えるだろう。初戦は体調不良で欠場したが、そのトルクメニスタン戦でバタついた守備がオマーン戦でかなり落ち着きを取り戻したのは遠藤の復帰も大きい。

今やバランサーとして森保ジャパンの影のキーマンとも言っていい存在だと思う。

 

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7 柴崎岳(ヘタフェCF)

6試合0得点

 

スタメンを総入れ替えして挑んだウズベキスタン戦を除く全ての試合でフル出場を果たしたが、所属するヘタフェで試合に絡めていない事による影響は色濃く出てしまっていた印象。

準決勝イラン戦では良い縦パスを入れるなど感覚を取り戻したように見えたが、決勝のカタール戦では攻守両面で安易なプレーが多かった。

 

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8 原口元気(ハノーファー96)

7試合2得点

 

中島翔哉の負傷離脱でレギュラーに繰り上がったが、今大会で全試合に出場したのは原口と冨安だけという事実が示す通りチームに大きく貢献した。

ハードワークを武器にチーム自体がバタついていた大会序盤はMVPとも言える働きを見せ、決勝トーナメントでも効いていただけに決勝での出来が悔やまれる。

 

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9 南野拓実(レッドブル・ザルツブルク)

6試合1得点

 

キレのある動きと積極性で多くのチャンスに絡む。準決勝イラン戦で、大迫の先制点をアシストしたシーンは全てのサッカー選手が参考にすべきとも言えるシーンだったし、気迫は常に感じられた。

だが同時に、絡んだチャンスの数を考えると1得点は少し物足りなくも感じる。

 

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10 乾貴士(レアル・ベティスデポルティボアラベス)

3試合0得点

 

中島翔哉の負傷離脱に伴い緊急招集。初戦4日前の発表だった事もあり、同日に追加招集が発表されたが元からUAEでプレーしていた塩谷よりも状況は難しかったと言える。

大会では3試合に出場したが、乾が輝くには時間とスペースが余りにも少な過ぎた。

 

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14 伊東純也(柏レイソルKRCゲンク)

5試合0得点

 

森保ジャパンでは既に2得点を挙げて2列目のプレーヤーとしてはNMDに次ぐ位置に付けた伊東だが、今大会は比較的多くの出場機会を得たものの不完全燃焼に終わる。

随所に持ち前のスピードが光る瞬間はあったが、乾同様に伊東が活きるだけのスペースはなかった。

 

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17 青山敏弘(サンフレッチェ広島)

1試合0得点

 

唯一の試合出場となったウズベキスタン戦では随所に鋭いスルーパスを供給するなど「らしさ」は見せたが、ベスト16 のサウジアラビア戦後に負傷離脱を余儀なくされた。

イラン戦で遠藤も負傷した為、決勝で使える本職ボランチが柴崎のみとなった事は森保監督の決勝での交代カードの使い方に影響を及ぼしたかもしれない。

 

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21 堂安律(FCフローニンゲン)

6試合2得点

 

新世代のエースと期待されて臨んだ今大会だったが、アジアカップを飛躍の大会とするまでには至らなかった印象。トルクメニスタン戦でのゴールはポテンシャルを感じされるものだったが、試合を経る度に突破の手口にはワンパターン化してしまっており、同い年の冨安ほどのインパクトは残せなかった。

とはいえまだ20歳。次回以降のアジアカップでは更に絶対的な選手になっている事を期待したい。

 

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FW

11 北川航也(清水エスパルス)

5試合0得点

 

11番を背負い、Jリーグでの勢いそのままに…といきたいところだったが、結果的に今大会おそらく一番批判が集まってしまった選手という事に。

だが、そもそも北川は1.5列目、或いはツートップの一角が適正ポジションである事を考えればオマーン戦、ベトナム戦で「大迫の代役」としての役割を求められた事は北川にとって不運というか、酷だったかもしれない。

 

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13 武藤嘉紀(ニューカッスル・ユナイテッド)

4試合1得点

 

「個性を出すか大迫らしさを出すか。アピール点に迷い」とスポーツ報知に書かれていた通りオマーン戦では中途半端な出来だったが、ウズベキスタン戦でのゴール以降は吹っ切れた感があり、追加招集ながら存在感を示した。

特に決勝のカタール戦では武藤投入後に日本の流れの時間が訪れ、決勝では日本側のMOMと言っても良かったと思う。

 

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15 大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)

4試合4得点

 

結局のところ今回のアジアカップは「大迫の存在の大きさ」を痛感する大会だった。大迫が3試合を欠場して攻撃が手詰まりになっていたところ、ベトナム戦で途中出場以降急激に攻撃がスムーズに回り、イラン戦での圧巻のパフォーマンスは言わずもがな。しかし大迫を徹底的に封じられたカタール戦では大迫復帰前のように手詰まりに戻ってしまっていた。

無論、大迫依存はチームの問題であって、大迫個人に関しては相変わらず半端なかったと思う。

 

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監督

森保一

7試合6勝1敗12得点6失点

 

就任以降無敗という状態で挑んだアジアカップだったが、まず前提として当初発表したメンバーから3人も変更を余儀なくされ、更に大会中の大迫の負傷、青山、遠藤の離脱で大きく計算が狂ったというエクスキューズはある。だかそれを抜きにしても、広島時代から指摘されていた事だが決勝のカタール戦が典型例のように、ゲームプランから逸れた展開での立て直しでは後手を踏んでいた。

とはいえ、今大会は全てを注ぐというよりは世代交代に於ける過程という意味合いの方が近い。その上での準優勝という意味では今大会はある程度評価出来るものだったし、森保監督にしても日本代表にしても今大会が成功だったかどうか、のジャッジはもう少し待たないと下せないかもしれない。

 

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…以上になります。決勝のカタール戦のパフォーマンス的にも、少しネガティブな印象を残しての閉幕となりましたが、準優勝は失敗と呼べる成績ではないと思いますし、前述の通り今大会は世代交代の道の上の一つという認識の方が適切な気もするので、中長期的に見た今大会の評価というものを断定するのは少し時期尚早なんじゃないか、とも思います。

2023年大会では是非王座奪還を成し遂げて欲しいですね!

 

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しかしシャビさんしゅごい…。

ではでは(´∀`)