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把握は出来たという収穫〜J2第1節 京都サンガFCvsアルビレックス新潟 マッチレビュー〜

東京の写真を整理しないまま長居、吹田に行って一気に容量やばい

 

どーもこんばんは

 

さてさて、この金曜、土曜の2日で明治安田生命J1リーグが開幕しました。

 

 

 

そして今日は明治安田生命J2リーグが遂に開幕!本日のマッチレビュー京都サンガFCvsアルビレックス新潟の一戦です!

 

 

 

J2の中では上位クラスの資金力と戦力を有しているにも関わらず、近年は低空飛行ばかりのサンガ。特に昨季はJ3降格危機にまで瀕し、「J1昇格が目標!」なんて迂闊に言えないような状態にまでなってしまっています。

そんな中、クラブ設立25周年を迎える今季はプロレベルで初めて指揮を執る中田一三監督を招聘。全てに於いて未知のアニバーサリーイヤーが今日、今季がラストイヤーとなる西京極スタジアムから始まります。

 

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さて、そんなサンガの初陣は果たしてどうなる事やら。

両チームスタメンです。

 

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サンガは大卒ルーキーを3人起用する中々重いっ切った選手起用。

庄司悦大はアンカーの位置だったりリベロ的な意味だったり、変則的5バックという報道もあったりしました。

 

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長居、吹田に続いて開幕3連戦を見事に現地コンプリートしました!

うぇい!開幕だぜ!観戦日記はまた後日!

 

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前半、ゲームメイクや配球能力に長けた庄司を低い位置で起用した事もあり、とにかくサンガはショートパス主体でゲームを進めていきます。今日のサンガの一つのポイントは庄司の起用位置にあって、ポゼッションスタイルを施行する上で庄司にはある程度ハードワークを免除し、代わりにフリーマン的な役割を求められているようにも思いました。

「知らねぇよ!とりあえず前にボール蹴っとけ!」状態だった昨季からは、賛否は別にしても明らかな変化が見られていましたね。

 

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ですがボールは回るものの、ワントップの宮吉拓実はこのシステムでのワントップにはやや向いておらず、小屋松知哉はサイドに開き過ぎだったりで選手間の距離感が遠過ぎる上でのポゼッションだった為、ボールが回る割にはチャンスを中々作り出せません。前半は0-0のまま終了。

 

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後半、庄司の守備をある程度免除したシステムの都合で庄司から3トップへのリンクマン的役割や、中盤での守備など課されたタスクが非常に多い仙頭啓矢と重廣卓也の体力が落ち始めると、隙を突かれて新潟に決定的なチャンスを何度か作られるようになります。

サンガも後半はJリーグデビューの中野克哉が上手く中に切れ込むなどして、前半よりも得点チャンスは増えましたがあと一歩を詰め切れないまま。

 

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それでも新潟の攻撃はGK清水圭介の好セーブもあって何とか防ぎ切り、ラスト5分には田中マルクス闘莉王とレナン・モッタを投入して最後の最後に闘莉王が決定機を掴みましたが、これは惜しくもゴールならず。結局試合はスコアレスドロー14000人を集めた開幕戦でしたが、引き分け発進となりました。

 

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まず、今日のサンガの戦い方はどこか歪でもあったように感じました。庄司をフリーマンにしてゲームメイクや配球に専念させる、というアイデアは悪くないのですが、それには仙頭と重廣の仕事が余りに多くなり過ぎていて、また、ポストプレーが得意という訳ではない宮吉との距離も遠く、後半途中にカウンターのチャンスで仙頭がドリブルで持ち上がったものの相手DFに潰されたシーンはその部分でのアンバランスさを象徴していたようにも感じましたし、実際に仙頭、重廣の体力が落ちてきた頃、新潟に攻め込まれる時間が一気に増えました。

イメージとしては、2017年の序盤にガンバがやろうとしていて遠藤保仁をアンカーに据え、両脇に今野泰幸井手口陽介を据えたシステムと被りましたが、ガンバですら今野と井手口が居たからこそ成立したシステムだったので、サンガでそれをやるのならセントラルMFの2枚は前後半で入れ替えるくらいの気持ちでやった方がいいような気もします。実際、あと10分レナン・モッタを投入するのが早ければもっと違った展開があったかもしれません。

 

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もう一つ歪に感じたのは両サイドです。サンガが今日のような戦い方をするのなら、両サイドハーフの2人はウインガーよりもシャドーストライカーというか、4-1-2-3よりも4-1-2-2-1のようなイメージでやるべきと感じました。現に仙頭、重廣と宮吉の間には広大なスペースが空いており、小屋松と中野はサイドに張っていたので「パスを繋いだ後の展開」に繋げる事が出来ず、結局最後は張ったサイドで停滞したり、無理矢理ミドルシュートを打つしかない展開になっていたのが前半は目立っていましたね。逆に後半は、中野が中に入る動きが多くなった事がチャンスが増える要素になったかと。

ですので、今日の戦い方をベースとするのなら、ワントップには一美和成辺りを置いて宮吉はむしろ左のFWにし、左右のFWはもっと中央に近いところでプレーさせて空いたサイドのスペースをサイドバックが高い位置を取って狙う…というような整理をするべきではないでしょうか。

 

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とはいえ、ここまで色々感じた疑問点や改善点を述べたものの、昨季、一昨年の開幕戦と違って何となくの方向性や、目指しているものが何となく見えていた事も一つの事実です。良かった訳ではなくとも、開幕戦の段階で「悪くなかった」とも確実に言えるのはそれなりにポジティブな事でしょう。何よりも、開幕戦でそれなりの方向性を示せた事はかなり大きいです。

去年一昨年は最初から最後まで闘莉王大作戦でしたが、ショートパス戦術を引っ張って引っ張っての、最後の最後に闘莉王大作戦という事なら、ギャップでその効果も去年以上にあると思いますし、上で挙げたような歪なポイントを一つずつ修正していけば結構面白い事になるかもしれません。とにかく、色々不安しかない開幕前でしたが、1試合で悲観するようのない試合だった事は確かだと思います。

 

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良い意味でも悪い意味でも、たかだか開幕戦の結果であーだこーだ言うのは時期尚早ですが、思ってたよりは悪くなかった…そんな印象ですね。

一応、今日の戦術をベースにするなら…という視点で見ると、下のような感じのメンバーだとかなり上手くいきそうな気がする…というのを少し考えてみました↓(怪我人は考慮していませんが…)

 

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闘莉王さん500試合出場おめでとうございます。

ではでは(´∀`)

 

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