助けてください、R君のHPはもうZEROです…。〜第2話 もしも記憶を止められるのなら〜J1第22節 ガンバ大阪vsサンフレッチェ広島戦観戦日記

【前回までのあらすじ】

8月…世間は夏休み、心踊る少年少女の多いこの季節の金曜日、ノエビアスタジアム神戸ガンバ大阪を観に行った私はガンバ通算1500ゴール、パトリックのガンバ復帰即ゴール、遠藤保仁の通算1000試合出場といった様々なメモリアルを実現しながらアンドレス・イニエスタ率いるヴィッセル神戸に2点リードを追いつかれるという悲劇を目の当たりにする。この後広島戦、磐田戦を連続で観に行く事になっていた私には一抹の不安が漂うが、この2試合を2連勝すれば磐田戦でガンバの通算400勝を現地で拝めるのだ。それに向かい、私は邁進するように今日もパナソニックスタジアム吹田に向かう……ごめん、あらすじって言ったのに400勝のくだり前回で触れてなかったね…。

 

 

 

助けてください、R君のHPはもうZEROです…。〜第2話 もしも記憶を止められるのなら〜J1第22節 ガンバ大阪vsサンフレッチェ広島戦観戦日記

 

 

 

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この日の私のガンバ観戦がいつもと違う理由…それは、これまでは上段席のチケットばかり取っていた私だが始めて下段席のチケットを取ったのだ。パナスタといえばそのピッチとの距離の近さが武器とされている。それはこれまで西京極万博など陸上競技場慣れしていた私には上段席でも十分に感じていたが、下段に降りればやはり尚の事強く感じる事になるのだ。

「近ッッ!」…そりゃ第一声はそうなる。ただでさえ鬼のように広い日産スタジアムの後という事もあって…。

 

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ガンバ側だった為、特にGKのウォーミングアップやシュート練習の時はかなり近い。エントリーメンバー発表を聞きながら間近でアップを観る。この日が復帰後、最初のパナスタでの試合となる宇佐美貴史井手口陽介には当然ながら大歓声だ。ほーら、松代直樹GKコーチもこんなにはっきり。

 

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さぁ、いよいよスタメン発表を経て試合開始である。何かとガンバサポにブーイングを喰らう選手の多い広島だが、今日は清水航平はベンチ外だし水本裕貴は直前に松本への期限付き移籍が決まっていた為ブーイングは青山敏弘のみだった。

この日は8月10日という事で「ヤットの日」。いわゆる単なるダジャレでしかないが、それでもガンバがガチャピンを呼ぶなどしてイベントを張ったこのヤットの日に現役通算1000試合出場の表彰を持ってきた辺りスゴイ。

 

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さぁ、試合開始。

前述のように今回はいつもより良い席だったのでいつもより見応えのある写メも多いはず。

 

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試合の内容、戦術的な事はマッチレビューの方を読んで頂きたいが、試合全体としてここまで負けなしが続き、上位に位置する広島相手にかなり優勢に進めていた。前半から内容は良かったと思う。一方で、広島が上位にいる要因は堅実に構築された守備ブロック。その影響もあってガンバはなかなか最後の部分をこじ開ける事が出来ない。

 

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前半は0-0。試合はハーフタイムを経て後半へ。

 

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後半開始。基本的に試合の流れは前半と変わらない。広島の鋭いカウンターの危機に瀕する場面もあったが、試合はどちらに転ぶかわからない展開となっていく。ガンバも多くのチャンスを作り出した。

 

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6月の鹿島戦の後くらいにどこかのスポーツ紙が「ガンバは17位(当時)のクオリティでは無かった」的な事を書いていたように、今季のガンバ、特に大阪ダービー以降のガンバは決して内容は悪くない。それはこの試合に限った話でも無い。しかしだからこそ、それが余計に深刻な問題になりうる事もある訳で…。

 

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このまま0-0…が頭を過ぎった後半アディショナルタイム直前。「その時」は突然訪れる。右サイドから小野瀬康介がカットインから豪快なシュートを放つ。これはGK大迫敬介に阻まれたものの、こぼれ球を押し込んだのは倉田秋だった。

3万人を超える観衆を飲み込んだパナスタが燃え上がる。前節神戸戦の嫌な流れを断ち切るにはまさにうってつけ、終了間際の劇的な決勝ゴールがガンバの10番によってもたらされた。もう後はアディショナルタイムを耐えるのみ。それだけだ。それだけでいいのだ。

歌い、踊り狂うゴール裏のガンバサポーター。来たる試合後の宴、ガンバクラップに向けてガンバLEDブレスを灯したり、掌の乾燥を気にしていそうなご婦人方と現れた。後はただ、笛が吹かれさえすればそれでこの夜は完成する。

 

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………。

 

………。

 

………。

 

………。

 

 

 

試合終了。

ガンバ大阪1-1サンフレッチェ広島

 

 

 

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何故こうなったのか、もはや記憶が曖昧である。DAZNで見返す気力も無い。ただなんとなく覚えているのは

「あれ?」

「あー」

「あー?」

「ぬぉぉ」

「あっ…」

「…。」

という流れで急速にパナスタが静まり返っていく、どこかコマ送りにも似た絶望の映像のみである。神戸戦は悔しがる事や「何故こうなった?」と言えるだけの気持ちは残っていた。この試合、スタジアムを包んでいた空気は悔しさというよりも「ん?何が起こった?」的な困惑であった。

8月10日、ヤットの日。待ち受けた結末は敗北よりも苦しい想いの勝点1であった。

 

間違いなく絶望的な状態に陥ったガンバ。こういう時は、それこそ今季のガンバがそれで息を吹き返したようにスタメンをガッと変えてみたりするのも一手である。

しかしここでかえってややこしくなるのが「上位広島相手に内容では優勢に運んで引き分けた」という文字の上での綺麗さだ。この2引き分けはある意味で大敗以上の精神的ダメージを抱えながら、2連敗ではなく2戦無敗なのだ。だからメンバーを変えようにも変えようがないのである。それは今のガンバにとって、ドラスティックな方法ではなくただただ自分達の力で流れを断ち切らなければならない事を示していた。そしてこの後の一週間、更なる悪夢が始まる…太陽の塔はそんな事を予感させるような光り方をしている。2日目前に抜いたばかりの親知らずの跡が鈍痛を走らせた。

 

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つづく。