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ただの親善試合とは言わせない〜国際親善試合 U-22ブラジル代表vsU-22日本代表 マッチレビュー〜

花園ラグビー場と花園高校は何にも関係ないぞ。

 

どーもこんばんは

 

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー国際新全試合、U-22ブラジル代表vsU-22日本代表の一戦です。

 

 

 

自国開催という事で、過去の大会よりも一層勝利と良い結果が求められる東京オリンピックまで残された時間はそう多くはありません。そんな中、このタイミングで、敵地でブラジルと対戦できるという意味は非常に大きいものといえるでしょう。五輪メンバーの選考レースも激しくなっていく中、注目の一戦が幕を開けます。

 

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トゥーロン国際大会決勝では惜しくもPK戦の末に敗れて準優勝となりました。その時のリベンジも込めて…

両チームスタメンです。

 

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日本は今日も森保一監督が志向する3-4-2-1システム。9月の北米遠征の時からですが、6月のトゥーロン国際大会の時にコパ・アメリカに参加していたメンバーも合流し、堂安律、冨安健洋、久保建英、板倉滉といったA代表組を除けばベストに近い人選と言えるでしょうか。

ブラジルはヨーロッパでも出場機会を得ている選手も含んだ11人のうち、トゥーロン国際大会で日本との決勝戦に出場したメンバーも多く顔を揃えています。

 

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本日の会場はブラジル、レシフェアレナ・ペルナンブーコです。

 

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普段はナウチコがホームスタジアムとして使用している当スタジアムでは、過去に2013FIFAコンフェデレーションズカップ、そして2014FIFAワールドカップの開催会場の一つになっています。

日本は両方の大会でこのスタジアムで試合を行っており、コンフェデでは日本サッカー史に残る激闘との呼び声も高いイタリア戦、ブラジルW杯では逆転負けを喫した初戦のコートジボワール戦の舞台にもなるなど、日本に何かと縁深いスタジアムです。

 

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前半立ち上がり、日本は効果的な攻撃を作ることができたシーンこそ少なかったものの、割とボールをポゼッションする事が出来て、ブラジルの抜かりないチェイスの中で割りかし安定したゲーム運びで試合に入る事は出来ていました。

 

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しかし前半15分、ゴール前の競り合いの場面で渡辺剛とマテウス・クーニャの接触がPKの判定を受けてしまい、これをクーニャに自ら決められてブラジルが先制。なかなか微妙な、厳しい判定から日本は先制点を献上する事になってしまいます。

 

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ですがブラジルのプレスと素早い攻撃に苦しんだ日本も28分、右からの三好康児のパスをバイタルエリアで受けた田中碧の鮮やかなミドルシュートがゴールに突き刺さり日本が同点。試合を振り出しに戻した事で日本にも落ち着きが取り戻され、逆にブラジルのミスを突くプレーも見せながら前半は1-1で終えます。

 

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後半立ち上がりも一進一退の攻撃が続きます。後半開始から10分までの間に日本もブラジルと決定的なシーンを演出すると52分、食野亮太郎の突破がバイタルエリアで観戦を生むと、こぼれたボールをエリア外から狙ったのは再び田中!これがブラジルDFに当たってコースが変わってゴールに吸い込まれ、日本がブラジル相手に逆転に成功!

 

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ビハインドを背負う形となったブラジルはレアル・マドリードに所属するパリ五輪世代のロドリゴを投入して攻撃の猛威を更に振るいます。しかしそのブラジルを突き放すかのように、ペナルティエリアの右辺りからキャプテン中山雄太が強烈なミドルシュートなんと日本が3点目!!

 

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しかし相手はブラジル。3点目を奪ってもなお、引き下がり過ぎる事なく良い試合を展開していた日本でしたが、82分には立田悠悟とクーニャの接触がまたも微妙な判定でPKを取られてしまい、これを今度は途中出場のペドロに決められて1点差。更に85分には町田浩樹がタバタへのタックルが一発退場判定を受けて一人少ない状態で残り5分を戦う事に。

 

 

 

三好康児を下げて菅原由勢を投入し、なんとか1点のリードを守り切るべくブラジルの親善試合感のない猛攻撃に抵抗していきます。そして遂に試合終了のホイッスルが…!23年前、アトランタ五輪で「マイアミの奇跡」を起こしたオリンピック日本代表が、今度は敵地ブラジルの地でブラジルに勝利を収めました!!

 

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いやー…素晴らしかったです。2失点とも微妙な判定でのPKでしたし、町田も際どい判定でのレッドカードを受けてしまうなど、日本にとっては試練とも言える厳しいシチュエーションが多く降り注いだ中で本当によく耐え抜きました。ブラジルにも「ホームで日本に負けるわけにはいかない」的なプライドもあるのでしょう、親善試合という雰囲気では終盤ありませんでしたもんね。何より、ブラジルに先制点を奪われてもそこから崩れていくのではなく、すぐに同点弾を奪う事が出来た。これが大きかったというよりも、世代別に限った話ではなく日本の成長を感じました。勿論、この試合を公式戦と同じ評価とする事は出来ないとしても、ただの親善試合ではありませんでしたね。

いやぁ…良かった、良かった!!

 

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アレナ・ペルナンブーコでの連敗もストップ。

ではでは(´∀`)