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ガンバ大阪2019-2020補強プラン考えてみた。

知ってた?横浜観戦記って実は完結してないんだぜ…?

 

どーもこんばんは

 

自分ですら忘れてたっちゅーねん。

 

 

 

さてさて、本日は2019明治安田生命J1リーグを7位で終えたについて。

 

 

 

 

昨シーズン途中からクラブのレジェンドでもある宮本恒靖監督を迎え入れ、終盤には9連勝を決めて2019年シーズンに挑んだガンバ。しかし前半戦ではホーム4連敗や第5節神戸戦〜第11節鳥栖戦までの7戦勝ち無しもあって残留争いに巻き込まれ、メンバーが大きく変わった後半戦は幾ばくか持ち直したものの、第20節名古屋戦〜第24節鹿島戦の5試合連続ドローなど勝ちきれない試合が多く…。それでも、宇佐美貴史井手口陽介といった復帰組が機能し始めた第28節札幌戦以降の7試合は5勝1分1敗と調子を上げ、残留確定は第32節仙台戦までもつれ込んだものの、最終的には7位と中の上くらいの順位でフィニッシュしました。

最後の最後にはなんやかんや一定の機能はしていた事を考えると、クソミソに言われるほど悪かったシーズンだとは思わないものの、一方で7位という順位ほど良かった訳でもなく来季のガンバにのしかかる課題は山積みです。そこで、今回は2020シーズンに向けたガンバ大阪の補強プランを考えていきたいと思います。

 

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今回のオフでのガンバの補強ポイント、及び重点的なテーマは以下の5点。

 

①主力組の慰留

②レンタル移籍組の扱い

センターバック

④右ウイングバックor右サイドバック

⑤アンカー

 

で、現時点(12月28日時点)で公式リリースが出ている情報は以下の通り。

※ブログ内容は現時点(12月9日)に書いたものを書き換える事はありませんが、移籍情報については随時更新していきます。

 

入団

GK 一森純←岡山

GK 猿田遥巳←柏(レンタル)

GK 石川慧←鳥栖

DF 黒川圭介←関西大学

DF シン・ウォノ←ボイン高等学校

DF オ・ジェソクFC東京(復帰)

DF 新里亮←磐田(レンタル)

DF タビナス・ジェファーソン←川崎(レンタル)(昨季は岐阜に所属)

MF 山本悠樹←関西学院大学

MF 市丸瑞希←岐阜(復帰)

FW 川崎修平G大阪ユース

FW 塚元大←G大阪ユース

FW 唐山翔自←G大阪ユース

FW パトリック←広島(完全移籍に切り替え)

FW 小野裕二鳥栖

退団

GK 鈴木椋大→千葉(今季は千葉に所属)

GK 田尻健→鳥取

GK 林瑞輝→山口(レンタル)

GK 谷晃生→湘南(レンタル)

DF 青山直晃→鹿児島

DF 米倉恒貴→千葉(完全移籍切り替え)

DF 野田裕喜→山形(完全移籍切り替え)

DF ペ・スヨン→未定

MF ダビド・コンチャ→レアル・ソシエダ(復帰)

MF マルケル・スサエタ→未定

MF 高宇洋→山口(レンタル延長)

MF 髙江麗央→町田(レンタル)

MF 鈴木雄斗→川崎(復帰)(来季は松本に所属)

MF 藤本淳吾→未定(復帰)(昨季は京都に所属)

FW 呉屋大翔→柏(今季は長崎に所属)

FW 一美和成→横浜FC(レンタル)(今季は京都に所属)

FW 髙木彰人→松本(レンタル)(今季は山形に所属)

 

では、進めていきましょう。

 

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①主力組の慰留

 

最終節の浦和戦を終えた翌日、驚きのニュースが入ってきました。

 

www.nikkansports.com

 

ガンバのキャプテンであり、今季は3バックの真ん中を務めて日本代表にも選出された三浦弦太、そして右サイドで大車輪の活躍を見せた小野瀬康介の2人に移籍の可能性があり、残留かどうかはともかく、三浦も小野瀬もそういう話が実際に来ている事は認めています。三浦にはこのブログを書いている時点(12月9日)ではまだ具体的なオファーが届いておらず、対象となるクラブもはっきりしていませんが(CBが必要なチームと資金力的にFC東京か神戸…?)小野瀬に関しては既に横浜F・マリノスFC東京からのオファーが届いている事を本人も松波正信強化部長も認めており…。

 

www.nikkansports.com

 

クラブとしては全力慰留に努めるとの事ですが、その2クラブのみならず複数クラブからも打診が来ていて、小野瀬自身も自身の去就に関する回答を濁している状態です。

小野瀬や三浦の意向がどうなのか、移籍や残留の確率が何%くらいなのかは分かりませんが、移籍の可能性が高い理由として挙げられるのが、三浦は清水で出たり出なかった時に獲得した為、小野瀬はJ2から引っ張ってきた事もあって年俸が異常なまでに安い事。ガンバは何も本来お金が無いクラブでは無いはず…「誠意は言葉ではなく金額」と言った福留孝介という野球選手もいましたが、今、ガンバがやるべき事は少々奮発してでもこの2人に新契約を提示して残留させる事です。

今思えば…昨今のガンバの混迷の引き金を引いた決定的な出来事は2017年の阿部浩之大森晃太郎の両サイド同時退団だったようにも感じます。まずは三浦と小野瀬の件を何とかしないと何も始まらないどころか色んな事が終わりますから…。本当に早く新契約を…三浦とか小野瀬に爆上げ提示したって誰も文句言わないから…。

 

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②レンタル移籍組の扱い

 

今夏、ガンバは人員整理的な意味も含めて10人をも超える選手を放出しました。しかしその殆どが契約としてはレンタル移籍であり、ファン・ウィジョ、食野亮太郎のような海外移籍組や磐田に移籍した今野泰幸を除けば、それらの選手の保有権は一応ガンバが有しています。

ガンバからレンタル移籍で退団して、保有権はガンバが持つ選手は以下の通り。( )内はレンタル先のクラブ。

 

GK 鈴木椋大(ジェフユナイテッド千葉)

DF ペ・スヨン(カマタマーレ讃岐)

DF 野田裕喜(モンテディオ山形)

DF オ・ジェソク(FC東京)

DF 米倉恒貴(ジェフユナイテッド千葉)

MF 市丸瑞希(FC岐阜)

MF 藤本淳吾(京都サンガFC)

MF 高宇洋(レノファ山口FC)

FW 一美和成(京都サンガFC)

FW 呉屋大翔(V・ファーレン長崎)

FW 中村敬斗(FCトゥエンテ)

FW 高木彰人(モンテディオ山形)

 

ガンバとしては、恐らくレンタル期間終了後の退団を前提に放出した選手はオ・ジェソク、米倉、藤本の3名と考えられます。また、海外で出場機会を掴みチームの中心として活躍している中村は別枠としても、FW陣の復帰の可能性は薄いと思われます。というのも、広島からレンタル移籍で獲得しているパトリックを完全移籍で買い取る事が濃厚になっている以上、FWは宇佐美とアデミウソンを絶対的な存在として置き、パトリックと渡邉千真が控える時点でガンバに復帰させたとて出場機会が回る可能性が極端に少ない…と。そう考えれば、既に柏レイソルと合意していると報じられた呉屋の流出は阻止しようが無かったと考えるのが自然で、高木についても山形へのレンタル延長、もしくは他チームへのレンタルが既定路線と考えられるでしょう。上記の4人に加えて、来季はユースの唐山翔自も飛び級で昇格させている訳ですし。

ガンバファン的に一番気になるのは昨シーズンに宮本監督の下で出場機会を掴み、今季は京都でブレイクを果たした一美をどうするかでしょうが、一美については来季も京都に残した方が両者にとってもメリットがある気がします。前述した通り、FWの人数が多すぎる事を踏まえれば、東京五輪出場の可能性を考慮しても…今無理に復帰させるよりは来季からはガンバ大阪U-23で一美を指導した實好礼忠監督が就任する京都でもう一年やらせて、パトリックか渡邉が退団した時点で復帰させる事がガンバとしてのプランなのでは無いでしょうか。イメージというか理想としては、3シーズンくらいレンタル先のジュビロ磐田で主力としてプレーさせて、即戦力補強に近い形で復帰させたサンフレッチェ広島川辺駿みたいな感じで。

 

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昨季の途中にガンバがシステムを変えた事で、市丸と高は求められる役割が大きく変わってきています。市丸は今のガンバが補強ポイントととするアンカーのタイプに於いて半分は合致している選手だとは思いますが、実力的にまだまだ足りない部分が多く、逆に昨季は今の3-1-4-2システムのアンカーを務めていた高も今のガンバならアンカーよりも適性はセントラルMFです。システムを変えた今、どれだけハマるかどうかを見る意味を込めて市丸と高は一旦復帰させて、キャンプだけ参加させる可能性はあるかもしれません。その上でシーズン途中にレンタルさせるような。ただ、高に関しては東京五輪のメンバー入りに向けて悪くない位置にいるので、そのまま山口に残留させる可能性の方が高いかもしれませんが。

DFに関しても、外国人枠の兼ね合いからペ・スヨンはもう一年レンタルでしょう。野田は補強ポイントとしているセンターバックの補強が全部空振りに終わった時は復帰…といったところでしょうか。GKの鈴木は、田尻が残留するかどうか、もしくは谷をレンタルで出すかどうかで復帰か否かが変わりそうな印象です。

難しいのはオ・ジェソク、米倉の2人。オ・ジェソクについては、実力的に残したい人材である事は間違いありません。ただし、ガンバが来季も現行の3-1-4-2システムを採用する場合はオ・ジェソクの使いどころが無い事も事実で、移籍後はガンバ時代の恩師である長谷川健太監督の下、主力としてFC東京の優勝争いに貢献したところを見れば…本人の気持ちもFC東京残留に傾いている可能性が高く、FC東京フロントも買取交渉に乗り出してくる事が予想されます。戻ってきてくれるに越した事は無いし、一部では復帰に傾いているという記事もあったので復帰を期待したいですが…。米倉については、まずそもそもの段階として右サイドの選手の層が薄過ぎます。その点、4バックの右でも今のシステムの右でも対応出来る米倉はバックアッパーとして重宝出来る事は間違いありません。問題は、ユース時代から過ごした古巣の千葉でレギュラーを張る米倉がバックアッパーとして大阪に戻る事を受け入れてくれるかどうか…。可能であるならば、オ・ジェソクか米倉のどちらかは復帰させたいというのがガンバ側としての考えだとは思いますが…。

 

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さて、現有戦力について整理したところで、ここからはいよいよ補強ポイントです。

 

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センターバック

 

昨季も補強ポイントとなっていたセンターバックですが、昨季は4バック採用を前提に編成していたのが3バックになるとなれば、単純計算で必要な人数が一人増えます。レギュラーについては三浦、キム・ヨングォンの日韓代表コンビに髙尾瑠or菅沼駿哉で一見それなりの層に見えますが、キム・ヨングォンは今季も…そして来季も韓国代表とガンバでのフル稼働が予想され、三浦も本格的に代表復帰を果たせばフル稼働という事になり、負担増加は避けられません。そうなった時に、そもそも頭数としてセンターバックが上で挙げた4人しかいないんです。山形にレンタルで出している野田を復帰させたとてこれは同じ事です。

ガンバは現在、川崎フロンターレでプレーする奈良竜樹へオファーを提示しました。奈良は川崎のリーグ連覇にレギュラーとして貢献した選手ですから、獲得に成功すれば間違いなく大きい。ただ、奈良は奈良でこれまた怪我の多い選手ですから、奈良+もう一人くらいは獲得の必要があると思います。もちろん、これらは基本的に三浦が残留する前提の話であり、三浦退団となればもっと……。

 

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④右ウイングバックor右サイドバック

 

左サイドに関しては藤春廣輝、福田湧矢に加えて、来季はルヴァン杯で存在感を示した黒川圭介が正式入団するので、そこまで焦って手を付ける必要はありません。が、逆に右は焦ってでも手を付ける必要があります。そもそも、現在のガンバで右サイドを主戦場とするのは小野瀬、髙尾、松田陸の3人で、そのうち右ウイングバックとして計算出来るのは小野瀬だけ。今季のガンバは右サイドに関しては小野瀬依存状態にすら陥っていたので、まずは何よりも小野瀬慰留が最優先事項です。

まず、小野瀬の残留に成功した場合ですが、理想としては小野瀬やマルケル・スサエタのような「トップ下なども出来るタイプのサイドプレーヤー」よりは、左サイドですが川崎からレンタルで獲得している鈴木雄斗みたいにサイドバックも出来るタイプのサイドプレーヤー」です。というのも、ガンバは今季、再び4バックに戻そうとした時期がありました。何があっても3バックでやるんや!って事なら別にいいんでしょうが、少しでも4バックも使いたいという気持ちがあるのならそういう選手の獲得は不可欠。これは前述したオ・ジェソクや米倉を復帰させる事も込みでの話です。

最大の問題は小野瀬が移籍した時です。今のガンバで小野瀬が抜ければ、それはただの主力流出に留まらず、システム変更を含めた大幅な変更すらしなければならない可能性が出てくるほどの事態となります。小野瀬退団に備えたリスクマネジメントを考えると、マルケル・スサエタは小野瀬の動向がある程度固まるまでキープしておいてもよかった気はしますが…。

 

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⑤アンカー

 

現在のガンバの中盤は逆三角形と呼べる形ですが、セントラルMF倉田秋井手口陽介、髙江麗央のような運動量と推進力のある選手を置いている事から、アンカーには守備力よりはどちらかと言えばパサータイプの選手が求められています。実際、井手口や高のような守備タイプの選手をアンカーにするよりも、遠藤保仁矢島慎也のようなタイプをアンカーに置いていた時の方が上手くいっていたのはその証左です。

ただ来年1月に40歳も迎える遠藤は、むしろあの歳であれだけやれる方が凄いと言っても、使える場面、輝ける場面がかなり限定されるようになってきました。正直なところ、遠藤と矢島がいる時点でJリーグの超主力クラスが来てくれる可能性は高くない事を考えると、報道があった韓国代表のチュ・セジョン(FCソウル)は目の付け所としては悪くはないのかなと。

個人的にはいつか市丸に覚醒して欲しいんですけど…少なくとも来季にガンバでそうなる事は考えにくいし…。

 

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とりあえずそんな感じです。お願い…三浦も小野瀬も残って…。

ではでは(´∀`)

 

顔文字と書いてる事が合ってねぇよ…。