サンガは亀岡で成功出来る?〜京都スタジアム(サンガスタジアム by Kyocera)がオープンする2020年の集客を考えてみた〜

ブログ書くにあたって空いてるファミレスの魔力は暴力。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、このブログに辿り着いた方なら恐らく言わずともご存知でしょうが…京都サンガFCは2020年から新スタジアムに移転します。

2019年まで使用していた京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場を去り、来季からは球技専用スタジアムである亀岡市の京都スタジアムをホームスタジアムとする事が決まり、「サンガスタジアムbyKyocera」と称されるスタジアムは2月9日にセレッソ大阪とのプレシーズンマッチこけら落としを迎えます。

署名活動など、京都に球技専用スタジアムを!という動きは随分前からありましたから、京都のサッカー界にとってはまさしく待望の瞬間となる事でしょう。

 

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同時に、中田一三監督が退任して實好礼忠監督が指揮を執る新スタジアム元年の2020年は、京都サンガFCというクラブの今後を左右する1年になる事も確かです。2020年にどう立ち回るか次第ではクラブの永続的な発展につながるポテンシャルを秘める一方で、二度と切る事のできないカードを切って掴んだチャンスをフイにしてしまう可能性もある訳で。そこで今回は、新スタジアム稼働でサンガスタジアム移転がビジネス面で成功するかどうか…というところを考えていきたいと思います。

サンガスタジアムのスタジアムガイドと歩き方ガイドを書いたブログも見てみてね♪↓

 

 

 

まず最初に2020年の席割り図と価格表を見るとこんな感じ。

 

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値段に関しては、ざっくり言うと西京極時代からは500円前後の値上げという感じでしょうか。大体のスタジアムの構造としては印象だけですが、2016年から稼働したガンバ大阪Panasonic Stadium Suitaに似た印象ですので、パナスタに行った事がある方ならそれをイメージして貰えればわかりやすんじゃないかと。

ただ大きな特徴があるとすれば、バックスタンドは上段・下段を問わず自由席で値段も3000円均一という部分です。ケチを付けるわけでないですが、サンガ側の視点に立てばスタジアム元年の今年にいくら稼げるかは結構今後を左右してくるとも思うので、営業面を考えると下段は3500〜4000円くらいで指定席でも良かったのかも…とは少し思います。

観る側としては3000円でド至近距離スタンドで観れるのは嬉しい…というか相当オトクですが。

 

 

…で、結局のところ新スタジアムを建てたという事で一番重要なのは「集客に成功出来るかどうか」という部分です。集客する上で一番手っ取り早かったのはやはりJ1に昇格する事だったんですが……ただ、ある意味ではスタジアム元年はJ2で翌年からJ1、という事が出来ればそれは理想的という考え方はあるかもしれません。出来ればですが…。

 

まず、サンガが再びJ2に降格した2011年以降の平均入場者数を見ていきましょう。( )内の数字は1万人を超えた試合数です。

 

2011年→6294人(1試合)

2012年→7273人(4試合)

2013年→7891人(4試合)

2014年→7520人(4試合)

2015年→7491人(4試合)

2016年→6524人(1試合)

2017年→6748人(1試合)

2018年→5663人(0試合)

2019年→7850人(4試合)

 

東日本大震災の影響で日程が狂い、平日開催の増えた2011年を除けば、サンガの入場者数はJ2の基準としては高い数値を誇っていました。しかし、それは2011〜2013年くらいは「サンガのJ1昇格」の可能性をリアルに感じられた事が要素としては大きかった事は確かな事実です。実際、2014年に調子を崩して2015年にはJ2残留争いに巻き込まれると大きく観客動員を落とすようになり、2016年には遂にサンガの平均入場者数はJ2全体の平均を下回ります。2018年に至ってはJ2の平均入場者数は7000人を突破するなど上昇傾向にあった中でサンガだけが5000人台に落っこちる始末。ですが一転して2019年は、サンガもクラブとしてSNSを積極的に活用し、来季からは新スタジアムという事で逆に「西京極ラストイヤー」を謳い文句として使うなどプロモーションを積極的に行った甲斐もあって観客を平均で2000人増加させました。

実際問題として、2019年もチケットを自分で購入して来場する有料入場者の数が劇的に増えたとは思っていません。ですが、サンガは昔から頻繁にホームタウンの小中学生を中心に「無料招待券」を配布しているのですが、2018年から2019年の間に大きな違いがあるとすれば「招待券を受け取った時に来てくれる人数が大きく増えた」という事でしょう。2017年や2018年はサンガが不振に陥った事で「招待券を貰っても行こうと思わない」状態だった人が非常に多かった反面、今季はサンガ時代の成績が良く、J1昇格も現実味を帯びる位置につけていた事で「タダで行けるなら行ってみようかしら」と考えを変えた方が多くいた事が今年の営業成果に繋がったと考えられます。2019年のサンガの集客については、現場と広報部が上手くリンクしてやれていたんじゃないかなと。

要するに、サンガのこの新スタジアム移転をより有意義なものにしてチームとしての規模の拡大を狙っていくなら、J1に上がれるかどうかは別としても「J1に上がれそうな気配は残しているチームで在り続ける事」が条件と言えます。

 

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また、スタジアムの集客を大きく左右する要素として挙げられるのが「スタジアムへのアクセス面」です。これについてはサンガスタジアムは非常に優秀で、JR亀岡駅という特急も停まる駅から徒歩ですぐの立地の良さ。亀岡駅は京都駅から一本で行けますし、特にアウェイサポーターにとっては相当ありがたいスタジアムなのではないでしょうか。

 

一方で、アクセスと集客の問題になった時にサンガスタジアムで一つ不安なのは客層が違いすぎる部分になります。この客層は年齢とかファンのコア度では無く居住エリアの話です。

ガンバ大阪を例に出すと、従来のホームスタジだった万博記念競技場と現在のホームスタジアムであるパナソニックスタジアム吹田は大きな括りでは同じ施設内(万博記念公園)に位置しているので、最寄駅は一つズレましたが大阪モノレールでスタジアムまで行く点は変わらず、これまでガンバ大阪を観に行っていた層にそのまま新スタジアムだから行ってみようと考えた層が上積みされる形になりました(そもそもガンバの場合は万博じゃキャパが小さいってところもあったし)。ですので、ガンバの時は「駅から遠すぎる!」というアクセス上の難点は度々取り上げられていますが、それが集客面に大きく影響を及ぼしているほどではありません。

じゃあサンガはどうなのか。前述のガンバの例に倣えば、西京極で観戦していた層に新スタジアムだから行ってみよう層を上積み出来ればベストなんですが、問題はどの道大阪モノレールで行く事になるガンバのケースと違って場所や市どころか使う路線が根本的に違うのです。

西京極陸上競技場の最寄駅である西京極駅阪急京都線の駅で、サンガスタジアムの最寄の亀岡駅はJR嵯峨野線実は京都に於けるJR線と阪急京都線はびっくりするほど互換性が無いんです。JR沿線に住む人間が阪急沿線エリアに行こうと思えばかなり面倒くさく、阪急沿線に住む人間がJR沿線側に行くのも同様に相当面倒くさい。例えば最寄駅からスタジアムに行くのに歩くのは仕方ない事ですが、阪急沿線エリアから京都スタジアムに行こうとなればJRの駅まで結構な距離を行かなきゃならなかったり、駅から駅まで歩いたり、物凄く遠回りな乗り換えをしなければならなかったり。その為、ガンバのように純粋に客を上積みするのは結構難しいと言わざるを得ず、客層についてはある種のスクラップ&ビルド的な状態になる可能性が高いとも言えます。

ただこれに関しては、逆を言えば「JR沿線に住んでたから阪急沿線の西京極めちゃくちゃ行きにくかった勢」がサンガを観に行くキッカケになる可能性もあり、サンガが福知山市舞鶴市綾部市を新たにホームタウン登録したのはそこを見込んでの部分もあるでしょう。ですので、こればっかりはどちらに転ぶか少し不透明な部分ですよね。良く転ぶか、悪く転ぶか…。


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何にせよ、この2020年は成績はもちろん、ビジネス的な面でもサンガの未来を大きく左右する一年となります。亀岡に出来たサンガの新しい財産が「ハコモノ」なんて言われ方をしない為にも、スタジアムが建つまでの過程以上にスタジアムが建った今こそが勝負の時という想いでいなければなりません。

とりあえずこけら落としが楽しみ!

 

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くしゃみ止まらん。

ではでは(´∀`)