Jリーグ新時代-令和の時代にJリーグは化けるのか?-入場者数などから今後のJリーグのコンテンツとしての躍進の可能性を考えてみた。

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どーもこんばんは

 

さてさて、今回は令和2年に突入という事で、今後のJリーグのコンテンツとしての価値を考えてみたいと思います。

 

 

 

コンテンツとしてのJリーグの歴史を簡単に振り返ってみると、Jリーグ開幕当初のいわゆる「Jリーグバブル」が崩壊してから、日韓W杯やアジアカップ2004での優勝などに伴う代表人気などで観客動員が持ち直したのが2000年代後半辺りの話。しかし2010年代に入ると、スター選手の海外移籍などが相次ぎ、それに2011年の東日本大震災も影響して再びJリーグの観客動員や人気は下降して行きました。

この時代というのは各クラブ経営難に苦しみ始めており、外国人枠をフルで使えているチームは数えるほどしかおらず、それも外国人枠の多くを韓国代表ならまだしも韓国の大卒ルーキーなどに充てているチームまで珍しくないほどのの状態で、その結果Jリーグは苦肉の策として2015年から2ステージ制とチャンピオンシップの復活に踏み切ります。2ステージ制が平等制の観点から避けた方がいいフォーマットである事は誰の目から見ても明らかでしたが、多くのクラブ関係者はこの案がスポーツ的な観点から見てマイナスであると理解しながらも「消極的賛成」のスタンスを示した事がこの時のJリーグクラブの現実そのものと言えました。

 

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しかし2017年からは大きく事情が変わりました。大きなキーポイントとなったのが2016年7月20日イギリスのパフォーム・グループが運営するインターネットTV「DAZN」が2017年シーズンより10年総額2100億円という大型契約をJリーグと締結した事が発表されます。

資金に目処も立った事で2017年からは1シーズン制に戻すと共に、Jリーグチームが強化に注げるお金は飛躍的に増加。この事から2017年以降はアジア圏以外の国で代表経験を持つ選手など、これまでのJリーグチームには値が張る上にリスクも高かったポテンシャルの高い外国籍選手の獲得が促進され、特に親会社である楽天FCバルセロナのメインスポンサーになるなどサッカーへの投資を加速させたヴィッセル神戸が夏に元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキを獲得するなど、2017年の移籍市場は例年とは明らかに違う動きが見られていました。2018年に入ると、名古屋グランパスが元ブラジル代表のジョーを獲得したり、夏には神戸が元スペイン代表アンドレス・イニエスタサガン鳥栖が元スペイン代表フェルナンド・トーレスの獲得に成功し、Jリーグの世界的な注目度は今、かつてない程に高まっています。

そしてDAZN参入前から、これまでの市や県が所有する陸上競技場からサッカー・球技専用スタジアムを建設し、Jリーグを「テレビで観るエンターテイメント」から「現地で観るエンターテイメント」としての価値を高めようとする動きが加速していきます。代表的な例として、ガンバ大阪がこれまでの万博記念競技場から2016年にサッカー専用スタジアムである市立吹田サッカースタジアム(Panasonic Stadium Suita)を建設し、移転。2015年にはAC長野パルセイロ南長野運動公園総合球技場(長野Uスタジアム)、2017年にはギラヴァンツ北九州北九州スタジアム(ミクニワールドスタジアム北九州)、2020年は京都サンガFC京都府立京都スタジアム(サンガスタジアム by Kyocera)をオープンさせた他、セレッソ大阪サンフレッチェ広島の球技専用スタジアム建設の動きが既に具体化されており、FC東京も球技専用スタジアムの計画が進められていて、Jリーグは平成が令和に変わった昨今でチームそのものもハード面も、外からも内からも「プロスポーツとしてのサッカー」のコンテンツ価値を高める動きが活性化しています。

 

 

また、近年では各クラブ趣向を凝らしたTwitterInstagramなどの活用で集客活動に精を出しています。その甲斐は数字で現れるようになり、2019年にはJ1の平均入場者数が史上初めて2万人を突破。各クラブ毎で見ても、昇格組は例外としても横浜F・マリノスが前年比で23.9%、FC東京が19.3%、ガンバ大阪が17.9%の伸びを見せており、DAZN参入以降は2017年→2018年→2019年と右肩上がりに観客動員は増加の一途を辿っています。2010年代の観客動員で見ても、2010年代でDAZN参入前の平均入場者数(東日本大震災の影響が強かった2011年を除く)が約17705人だったのに対し、DAZNが参入した2017年からの3シーズンの平均入場者数は19566人と2千人近く数字が増えています。

勿論、平均入場者数が増えた要因にはイニエスタポドルスキ、ビジャを擁するヴィッセル神戸戦やフェルナンド・トーレスを擁したサガン鳥栖戦の集客の影響が大きく影響している事は確かですが、それを抜きにしても近年のスタイルや各種プロモーションが功を奏して通常試合でもチケット完売が多くなっている川崎フロンターレ名古屋グランパス、新スタジアムやプロモーションの効果が表れているガンバ大阪を筆頭に北海道コンサドーレ札幌FC東京横浜F・マリノスセレッソ大阪などといったチームも着実に平均入場者数を増やしているなど、スター効果は大きくてもスター効果だけでは無い集客力がついてきています。問題はこれをどこまで続けられるかという部分で、それは有力選手を海外に攫われる事がある者の宿命とも言えるJリーグが令和の時代に更に強固な地位を築けるかどうかにかかってくる部分でもあります。

 

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結論から言えば、イニエスタトーレスといったスタープレーヤーの来日をきっかけとして、Jリーグが観客を集めるコンテンツとして更に飛躍する伸びしろはあると考えられます。近年、明確に平均入場者数がマイナスになっていると言えるチームは浦和レッズくらいで、他のチームは大体横ばいか微増傾向、激増のいずれか。これにはJリーグの事情のみならず、昨今の世間の潮流も影響していると思うのです。

 

というのも、昨今は「CD不況」「テレビ離れ」という言葉をよく聞くようになりました。テレビにしたって音楽にしたって、最近はスマホで大体片付くし楽しめるようになった事で、CDを買って家で聴く、家でテレビ番組を観る文化は衰退傾向にある事は近年ずっと叫ばれていますね。

一方、それは必ずしも消費者の消費意欲が必ずしも衰退したという訳ではなく、例えば映画産業は最近好調で、2016年の「君の名は」、2017年の「美女と野獣」、2018年の「ボヘミアンラプソディ」、2019年に至っては「天気の子」「アラジン」「トイ・ストーリー4」の3作が興行収入100億円を突破しています。また、音楽業界のCD不振は続いているものの、音楽フェスの動員は好調だったりするなどライブや物販の売り上げが落ちているという訳でもありません。要するに、時代の消費意欲は「個人の範囲で楽しむもの」よりも「体験型コンテンツ」に向けられていると考えられます。「インスタ映え」なんかはその潮流の象徴と言えるでしょう。

それを踏まえると、体験型コンテンツに於けるかなりわかりやすい例と言えるスポーツ観戦はこの時代だからこその伸びしろが多く残されており、きっかけはイニエスタであろうがイケメン選手だろうが来場者プレゼントだろうが何であったとしても、その場所に行って体験する→各々が各SNSに挙げたりする→興味を持つ→繰り返しと言った客を集めるスパイラルというものは軌道になっていると言えて、昨今のJリーグで言えば川崎フロンターレ横浜F・マリノスガンバ大阪セレッソ大阪辺りのチームはこの循環を上手くマーケティングに活用する事が出来ています。DAZNがリーダーシップを取って進めている企画「フライデーナイトJリーグ」なんかはその代表例とも言えて、Jリーグの入場者数増加は平日の入場者が増えた事もポイントでしょうね。

 

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世界的にそんな感じの時代の流れですが、近年の日本は言ってしまえば「一億総CM社会」みたいなもの。各チームがサッカー専用スタジアムの建設に着手してサッカーを観る「ハコ」の価値も高めようとしている昨今、この時代の流れを上手く活かす事が出来ればJリーグは令和の時代にプロ野球に近づけるコンテンツになりうるポテンシャルはあると言えるでしょう。

プロ野球が大正から昭和に移る時代の流れでその地位を築いたように、Jリーグは平成から令和に移る時代の流れで絶対的なコンテンツとしての立場を確立する事も不可能ではありません。イニエスタなどのスタープレイヤーを「入場者数増加の最大功労者」にするのではなく「入場者数増加のきっかけ」とする事が出来るかどうか…これがJリーグが令和の時代に化けられるかどうかの分岐点になるのではないでしょうか。

 

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インスタ映えって言ったら一応このブログもインスタあるんやで…?

ではでは(´∀`)