メルカリやってみたけど売れねぇ!
どーもこんばんは
さてさて、4年に一度、欧州サッカーの祭典、UEFA EURO 2020の開催が近付いて参りました!
なぜEURO2021ではなく2020なのか。理由は東京五輪のTokyo 2020と同じです。1年の延期期間を経て6月11日の開幕を予定しています。
そこで今回は、大会前にはEUROガイドみたいなブログも書こうと思うのですが、それに先駆けまして「UEFA EURO 2020開催11都市11会場全スタジアム紹介」をやっていきます!
「…今年のEUROってどこでやるの?」
なんと今年のEUROはですね……まさかの11ヶ国共催なんですよ。
共催というか、2013年にUEFAは2020年のEUROを「UEFA設立60周年記念大会」と位置づけ、欧州13ヶ国に渡っての分散開催とし、各国で予選グループや決勝トーナメントを闘いながらイングランド・ロンドンのウェンブリー・スタジアムを目指すという「ウェンブリーに行きたいかー!」的な方式で大会を開催する予定でした。これはこれでロマンありますがね。
しかしご存知のように、よりにもよって特殊な大会方式を採用した今回に限って新型コロナウィルスによるパンデミックが直撃。国と国の間を行き来する大会方式の是非に加え、「UEFA設立60周年記念大会」の開催動機も若干ブレちゃったなど賛否もあると思いますが、このEUROが上手くいくかどうかは東京オリンピックの成功・失敗に与える影響も小さくはないはずです。
そもそも、会場が多岐に渡りすぎてどこがどこでやるのかわからない…という方も多いでしょうから、スタジアム好きな方にはスタジアムの豆知識として、そうでない方にも単純な情報整理として扱って貰えたらなぁ、と思っております。
※キックオフ時間の( )内の時間は日本時間です。
UEFA EURO 2020 開催会場スタジアムガイド
過去のFIFAワールドカップやオリンピック・サッカー競技のスタジアムガイドはこちらから
↓
サンクトペテルブルク・スタジアム(ロシア)
都市:サンクトペテルブルク
その他の名称:ガスプロム・アリーナ、クレストフスキー・スタジアム
開場:2017年
収容人数:67000人
主な使用チーム:ゼニト・サンクトペテルブルク
過去に開催された主な大会:2017FIFAコンフェデレーションズカップ(開幕戦・決勝戦会場)、2018FIFAワールドカップ、21-22UEFAチャンピオンズリーグ決勝(予定)など
2017年に開場したスタジアムなのでロシアW杯の為に建設したスタジアム…と思われがちだが、ロシアW杯の開催が決まる前の時点で建設は始まっているのでそれが前提という訳ではない。ただ、当初は2008年に完成予定だったにも関わらずすったもんだの末に完成は2017年にまで伸びた。
フィンランド湾のほとりに面し、そこから小さな丘みたいなところに聳え立つスタジアムのロケーションはビジュアル的に抜群で、夜間はスタジアムの外壁が色を変えながらライトアップされる。スタジアム内部も壮大かつ見易い設計になっていて、W杯時には「豊田スタジアムに似ている」という声も多く寄せられたが、実際に設計を担当したのは豊田スタジアムと同じ黒川紀章氏である。黒川氏は2007年に亡くなったので、このスタジアムは黒川氏の遺作ともなった。2018年ロシアW杯ではロシア代表の試合や準決勝、3位決定戦が行われるなどモスクワのルジニキ・スタジアムに次ぐメインスタジアムの扱いを受けており、2017年のコンフェデ杯では決勝戦も開催。本来なら20-21UEFAチャンピオンズリーグ決勝も開催予定だったが、19-20シーズンのCL日程が大きく変わった事で、トルコのアタテュルク・スタジアム同様に1年ずつ繰り越し開催に変更されている。今大会では当初、準々決勝とB組の試合が割り当てられていたが、アイルランドのダブリンが開催を辞退したのでE組の試合も割り当てられる事になった。その為、当スタジアムでの今大会の試合数はウェンブリー・スタジアムに次いで2番目に多く予定されている。
私自身、このスタジアムにはロシアW杯のロシアvsエジプトの試合の観戦で訪れている。観戦環境からロケーションまで実に壮大なスタジアムだった。その際の写真やら日記も色々アップしているので宜しければ見て頂きたい。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月12日21:00(28:00) B ベルギーvsロシア
6月14日18:00(25:00) E ポーランドvsスロバキア
6月16日15:00(22:00) B フィンランドvsロシア
6月18日15:00(22:00) E スウェーデンvsスロバキア
6月21日21:00(28:00) B フィンランドvsベルギー
6月23日18:00(25:00) E スウェーデンvsポーランド
7月2日18:00(25:00) 準々決勝 スイスvsスペイン【9】
ハムデン・パーク(スコットランド)
都市:グラスゴー
開場:1903年
改修:1999年
収容人数:51866人
主な使用チーム:クイーンズ・パークFC、スコットランド代表
過去に開催された主な大会:UEFAチャンピオンズリーグ決勝(59-60、75-76、01-02)、06-07UEFAカップ決勝、2012年ロンドン五輪サッカー競技、2014年第20回コモンウェルズゲーム(閉会式会場)など
セルティックの本拠地セルティック・パーク、或いはレンジャースの本拠地アイブロックス・スタジアムと並ぶグラスゴー三大スタジアムの一つ。セルティックとレンジャースのライバル関係も手伝ってか、スコットランド代表のホームゲームを始めとした国際試合をグラスゴーで行う際にはこのハムデン・パークが使用される確率が高い。ここを本拠地とするクイーンズ・パークFCは上記2チームの台頭前はスコットランド最強チームと評されていた。
ハムデン・パークでは過去3度CLの決勝が行われており、そのうち2回はレアル・マドリードが優勝している。59-60シーズンではアルフレッド・ディ・ステファノの3得点とフェレンツ・プスカシュの4得点で7-3で勝利して5連覇を達成したり、75-76シーズンでは「日本サッカーの父」と称されるデットマール・クラマー率いるバイエルン・ミュンヘンが優勝したが、やはり印象深いのは01-02シーズン決勝でジネディーヌ・ジダンの「伝説のボレー」が飛び出した会場でもある事。また、日本にとっては2012年ロンドン五輪で優勝候補のスペインを1-0で下した時の会場でもあり、その時の事はしばしば「グラスゴーの奇跡」とも呼ばれている。
ちなみに、1937年に行われたブリティッシュ・ホーム・チャンピオンシップのイングランド戦で集めた149415人という来場者数はヨーロッパの国際試合で最多の観衆とされている。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月14日15:00(22:00) D スコットランドvsチェコ
6月18日18:00(25:00) D クロアチアvsチェコ
6月22日21:00(28:00) D クロアチアvsスコットランド
6月29日21:00(28:00) ベスト16 スウェーデンvsウクライナ
パルケン・シュタディオン(デンマーク)
都市:コペンハーゲン
その他の名称:テリア・パルケン
開場:1992年
改修:2009年
収容人数:38065人
主な使用チーム:FCコペンハーゲン、デンマーク代表
過去に開催された主な大会:99-00UEFAカップ決勝、スピードウェイGPデンマークGP(2003〜2014)、2013年男子バレーボール欧州選手権(決勝ラウンド会場)など
デンマークの国立競技場。1912年に開場したナショナル・スタジアムを改装する形で1992年にリニューアルオープンを果たした。2000年にはUEFAカップの決勝が行われ、当時最盛期だったアーセン・ベンゲル率いるアーセナルをトルコのガラタサライが下して優勝している。また、オートバイの大会であるスピードウェイGPのデンマーク会場となっていた時期も長かった。今大会は開催会場となっているが、デンマーク側は国立競技場としては収容人数が小さい為、近い将来に5万人規模の新しい国立競技場を建設する構想もあるらしい。
昨年の新型コロナウィルスによるパンデミックでは学校等の社会活動が再開された際、ソーシャルディスタンスを確保できるだけのスペースがあるとして小学校教室としての利用もされていた。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月12日18:00(25:00) B デンマークvsフィンランド
6月17日18:00(25:00) B デンマークvsベルギー
6月21日21:00(28:00) B ロシアvsデンマーク
6月28日18:00(25:00) ベスト16 クロアチアvsスペイン
ヨハン・クライフ・アレナ(オランダ)
都市:アムステルダム
その他の名称:アムステルダム・アレナ
開場:1996年
収容人数:53320人
主な使用チーム:アヤックス・アムステルダム
過去に開催された主な大会:UEFA EURO 2000、IT'S SHOWTIMEなど
2016年、アヤックスのみならずオランダ史上最も偉大な選手だったヨハン・クライフが死去。それに伴い、2017年にアムステルダム・アレナから彼の名を冠したスタジアム名に変更となった。スタジアムの入口には現役時代の顔写真が大きく飾られている。
オランダがベルギーと共催で開催国となったEURO2020ではグループステージでオランダ代表の試合が割り当てられたスタジアム。屋根は開閉式で、いわゆるドーム型スタジアムの側面も持つ。スタンドの装飾がコカコーラ的なペイントにしか見えないのは私だけだろうか。スタジアムの位置するエリアは実質的な大型商業区域のようになっていて、周辺には大規模ショッピングモールのアムステルダム・ポート、オランダを代表するライブハウスであるハイネケン・ミュージックホール、コンサートや屋内競技会場として度々使用されるジッゴ・ドームなどが立ち並んでおり、このスタジアムには高速道路から直接入れる駐車場もある。
ヨハン・クライフ・アレナではオランダサッカー協会やワーヘニンゲン大学と提携し、多数のセンサーから成る最新鋭のピッチ監視システムが構築されている。芝の養生状況やコンディションの維持に大きく役立っており、各国から視察に訪れる関係者も多い。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月13日21:00(28:00) C オランダvsウクライナ
6月17日21:00(28:00) C オランダvsオーストリア
6月21日18:00(25:00) C 北マケドニアvsオランダ
6月26日18:00(25:00) ベスト16 ウェールズvsデンマーク
ウェンブリー・スタジアム(イングランド)
都市:ロンドン
その他の名称:ニュー・ウェンブリー・スタジアム、ウェンブリー・スタジアム connected by EE
開場:2007年
収容人数:90000人
主な使用チーム:イングランド代表
過去に開催された主な大会:UEFAチャンピオンズリーグ決勝(10-11、12-13)、2012年ロンドン五輪サッカー競技(決勝戦会場)、UEFA女子欧州選手権2022(予定)、23-24UEFAチャンピオンズリーグ決勝(予定)
★決勝戦会場
南米サッカーの聖地がブラジル、リオデジャネイロのマラカナンなら、欧州サッカーの聖地は間違いなくこのウェンブリー。明確な開催国が存在しない今大会だが「決勝はウェンブリーね」と言われたら大体どの国も納得するであろうほどの影響力と説得力をこのスタジアムは持っている。今大会は欧州の各地からウェンブリーを目指すというサッカーの歴史的には非常にロマンのあるフォーマットで行われる事になった。ある意味でウェンブリーは唯一無二の存在であるべく、イングランド代表以外にウェンブリーをホームスタジアムとするチームはいないが、スタジアム建設中の一時的措置としてアーセナルとトッテナム・ホットスパーがホームゲームを開催していた時期はある。
2018年に大ヒットし、6月に金曜ロードショーで放映されるQUEENの伝記映画「ボヘミアンラプソディ」のクライマックスになる「LIVE AID」の会場として再び脚光を浴びたが、あの映画に登場するウェンブリーは2003年に取り壊され、現在のウェンブリーに改築されている。現在のウェンブリーのシンボルがスタジアム上部のアーチなのに対し、かつてのウェンブリーのシンボルは入口前のツインタワーだった。日本の国立競技場と同様に、区別する為に「新ウェンブリー」「旧ウェンブリー」と呼ばれる事もある。
旧ウェンブリーでは1996年にEUROをイングランドで開催した際も開幕戦・決勝戦、そして準決勝の会場となっている。開催国のイングランドはドイツにPK戦の末敗れて敗退を喫してしまうのだが、この時唯一PKを失敗してしまったのが現イングランド代表監督のガレス・サウスゲートだった。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月13日15:00(22:00) D イングランドvsクロアチア
6月18日21:00(28:00) D イングランドvsスコットランド
6月21日21:00(28:00) D チェコvsイングランド
6月26日21:00(28:00) ベスト16 イタリアvsオーストリア
6月29日18:00(25:00) ベスト16 イングランドvsドイツ
7月6日21:00(28:00) 準決勝 イタリアvsスペイン
7月7日21:00(28:00) 準決勝 イングランドvsデンマーク
7月11日21:00(28:00) 決勝 イタリアorスペインvsイングランドorデンマーク
バクー・オリンピックスタジアム(アゼルバイジャン)
都市:バクー
開場:2015年
収容人数:68700人
主な使用チーム:アゼルバイジャン代表
過去に開催された主な大会:2015年ヨーロッパ競技大会(開閉会式会場)、18-19UEFAヨーロッパリーグ決勝など
日本でいうところのアジア競技大会にあたるヨーロッパ競技大会開催に向けて建設されたスタジアム。ちなみに本田圭佑がアゼルバイジャンのネフチ・バクーに移籍したが、ここは本田の所属するチームのホームスタジアムではない。原則として開催国は本戦出場権を獲得するものだが、今回は11ヵ国開催につき予算シード権は得られなかった。その為、残念ながらアゼルバイジャン代表はここで戦う事は出来ない。これはルーマニアにも同様の事が言える。
2015年に完成したスタジアムともあって抑えるべき最新鋭の施設やシステムはしっかりと抑えてあり、18-19シーズンはチェルシーとアーセナルのイングランド対決となったEL決勝の舞台にもなった。ただしこの際、アゼルバイジャンとアルメニアの政治的対立の影響もあってアルメニア代表のヘンリク・ムヒタリアン(アーセナル)が遠征に帯同出来ないというしこりも残している。アゼルバイジャンは元々石油産業が盛んな国でもあるので、そこの力も活用しながら周辺のインフラを一気に進めた。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月12日15:00(22:00) A ウェールズvsスイス
6月16日18:00(25:00) A トルコvsウェールズ
6月20日18:00(25:00) A スイスvsトルコ
7月3日18:00(25:00) 準々決勝 デンマークvsチェコ【11】
フースバル・アレーナ・ミュンヘン(ドイツ)
都市:ミュンヘン
その他の名称:アリアンツ・アレナ
開場:2005年
収容人数:75000人
主な使用チーム:バイエルン・ミュンヘン
過去に開催された主な大会:2006FIFAワールドカップ(開幕戦会場)、11-12UEFAチャンピオンズリーグ決勝、22-23UEFAチャンピオンズリーグ決勝(予定)、UEFA EURO 2024(予定)など
ネーミングライツを採用した名前があまりにも浸透しすぎたのでピンと来ない人も少なくないだろうが、要するにアリアンツ・アレナの事である。アリアンツはドイツの保険会社の名称なので、このような国際大会では正式名称であるフースバル・アレーナ・ミュンヘンが採用される。2006年ドイツW杯では開幕戦の会場ともなり、ベルリンのオリンピア・シュタディオンと並んでメインスタジアム扱いを受けた。11-12シーズンに開催されたCL決勝ではバイエルン・ミュンヘンが史上初の本拠地でのCL優勝のチャンスを得たが、PK戦の末にチェルシーに敗れた。CLに関しては22-23シーズンでも決勝開場として予定されている。
このスタジアムの外観は世界のスタジアムの中で最も有名な外観といっても過言ではないだろう。バイエルンファンじゃなくともここに来てみたい、あの外観を生で見てみたいと思うサッカーファンは多いはず。実際、このスタジアムはアウトバーン(高速道路)から見えるらしいが、スタジアムの外観に気を取られてよそ見運転をした末の事故は結構起こっているらしい。これまでは1860ミュンヘンと共同使用している状態だったが、16-17シーズンを最後に1860ミュンヘンが撤退した為、これまで灰色だった座席をバイエルンカラーの赤色に塗り直している。
ちなみに、次回大会にあたるEURO2024の開催国はドイツの予定。当然ながらこのスタジアムも開催会場リストに入っている為、予定通り行けば史上初の「2大会連続開催会場」となる。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月15日21:00(28:00) F フランスvsドイツ
6月19日18:00(25:00) F ポルトガルvsドイツ
6月23日21:00(28:00) F ドイツvsハンガリー
7月2日21:00(28:00) 準々決勝 ベルギーvsイタリア【10】
プスカシュ・アレナ(ハンガリー)
都市:ブダペスト
開場:2019年
収容人数:67215人
主な使用チーム:ハンガリー代表
過去に開催された主な大会:22-23UEFAヨーロッパリーグ決勝(予定)など
2014年に既存のスタジアムを取り壊した上で新たに建て直し、2019年に新たにスタジアムが完成。今回の開催会場の中では最も新しい、出来立てホヤホヤのスタジアムである。こけら落としは2019年11月15日のハンガリーとウルグアイの国際親善試合。この時は65114人の観客を集めて、試合はウルグアイが2-1で勝利している。
ブダペストに本拠地を置くフェレンツヴァーロシュTCはホームスタジアムとしては使用していないが、準ホームとして数試合を開催。また、20-21シーズンのCLでは決勝トーナメントで地域の検疫の問題で本拠地、及び本国で試合を出来ない事例がイングランドとドイツのクラブを中心に相次いだ。そんな中で、無観客ながらこのスタジアムではCLを4試合、ELを2試合開催しており、リバプールvsライプツィヒとマンチェスター・シティvsボルシアMGは第1戦も第2戦もハンガリー開催という珍現象が発生した。
旧スタジアムは元々1953年…ハンガリー代表が「マジック・マジャール」と呼ばれた全盛期にオープンしており、ハンガリーがイングランドを7-1で下した場所でもある。また、マイケル・ジャクソンやQUEENのフレディ・マーキュリーには生前最後のライブツアーの舞台の一つにもなったり、2005年公開の映画「ミュンヘン」のロケ地になるなどトピックは多い。スタジアムの名前はハンガリーの伝説的FW、フェレンツ・プスカシュからとっている。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月15日18:00(25:00) F ハンガリーvsポルトガル
6月19日15:00(22:00) F ハンガリーvsフランス
6月23日21:00(28:00) F ポルトガルvsフランス
6月27日18:00(25:00) ベスト16 オランダvsチェコ
アレーナ・ナツィオナラ(ルーマニア)
都市:ブカレスト
開場:2011年
収容人数:55600人
主な使用チーム:FCSB、FCディナモ・ブカレスト、ルーマニア代表
過去に開催された主な大会:11-12UEFAヨーロッパリーグ決勝など
1953年に開場した旧スタジアムを建て直して2011年にリニューアルオープン。UEFAエリートスタジアムと認定されるようなスタジアムとして再建築した。ブカレストに本拠地を置くFCSB(ステアウア・ブカレスト)とディナモ・ブカレストの2チームは、それぞれ別のチームにホームスタジアムを持ちつつ、重要な試合等観客動員を見込めそうな試合でこちらのスタジアムを使用している。アレーナ・ナツィオナラは直訳すると「国立競技場」となる。
11-12シーズンはUEFAヨーロッパリーグの決勝が開催され、アトレティコ・マドリードとアスレティック・ビルバオのスペイン対決、そしてアトレティコのディエゴ・シメオネとアスレティックのマルセロ・ビエルサの師弟対決ともなったが、アトレティコが3-0で勝利して優勝を飾っている。20-21シーズンはアトレティコのホームで行われる予定だったCLベスト16第1戦のチェルシー戦が検疫の関係でこのスタジアムでの開催となった。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月13日18:00(25:00) C オーストリアvs北マケドニア
6月17日15:00(22:00) C ウクライナvs北マケドニア
6月21日18:00(25:00) C オーストリアvsウクライナ
6月28日21:00(28:00) フランスvsスイス
ローマ・オリンピコ(イタリア)
都市:ローマ
その他の名称:スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ
開場:1937年
改修:1990年
収容人数:70634人
主な使用チーム:ASローマ、SSラツィオ
過去に開催された主な大会:1960年ローマ五輪(開閉開催会場)、UEFAチャンピオンズリーグ決勝(76-77、83-84、95-96、08-09)、1987年世界陸上、IAFFダイヤモンドリーグ(1980〜)、1990FIFAワールドカップ(決勝戦会場)など
★開幕戦会場
「すべての道はローマに通ず」とはよく言うが、今回はどちらかと言えば「すべての道はローマから通ず」だろうか。要するに、今大会の開幕戦の会場である。1960年ローマ五輪のメイン会場となったが、基本的にはこのスタジアムも複合スポーツ公園の一角であり、ローマ中央庭球競技場や各種スポーツ施設の総称を「フォロ・イタリコ」と呼ぶ。UEFAチャンピオンズリーグの決勝は過去4回開催されており、特に83-84にはASローマが決勝に進出してホームでCL優勝を決めるチャンスを手にしたが、PK戦の末リバプールに敗れている。また、史上初めてブックメーカーの勝敗オッズが50:50になった08-09シーズンのFCバルセロナvsマンチェスター・ユナイテッドの決勝が行われたのもここ。リオネル・メッシのヘディングと脱げたスパイクを持つセレブレーションを覚えている人も多いだろう。1990年イタリアW杯では西ドイツvsアルゼンチンの決勝戦も行われた。普段はASローマとSSラツィオが共同でホームスタジアムとしている。
フォロ・イタリコが開場した1938年は第二次世界大戦前夜であり、イタリアがまさしくファシスト路線を辿っていた時期であった事もあり「フォロ・ムッソリーニ」という名前だった。さすがに会場名は戦後に改称したが、ドイツと比べるとイタリアはファシスト時代の建築物やモニュメント、芸術作品は保存している傾向にあり、このスタジアムにもムッソリーニのオベリスクなどがそのまま保存されている。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月11日21:00(28:00) A トルコvsイタリア
6月16日21:00(28:00) A イタリアvsスイス
6月20日18:00(25:00) A イタリアvsウェールズ
7月3日21:00(28:00) 準々決勝 イングランドvsウクライナ【12】
エスタディオ・オリンピコ・セビージャ(スペイン)
都市:セビリア
その他の名称:エスタディオ・オリンピコ・カルトゥーハ
開場:1999年
収容人数:57619人
過去に開催された主な大会:1999年世界陸上、02-03UEFAカップ決勝、デビスカップ(2004、2011)など
1999年の世界陸上開催の為に建設されたスタジアム。建設の最たる目的が世界陸上開催である為、球技専用スタジアムの印象が強いスペインサッカーの中では珍しく陸上トラックを併設したスタジアムとなっている。セビリアといえばセビージャFCとレアル・ベティスという2チームが本拠地としているが、いずれもそれぞれのホームスタジアムを持っている為、スペイン内でもサッカーの会場…という認識はおそらくあまり濃くない。ただ、前述の世界陸上やテニスのデビスカップなどその他のスポーツの大会は色々と行われており、マドンナやU2などアーティストがヨーロッパでスタジアムツアーを行う際にはスペイン会場に選ばれる事も少なくない。
サッカーの開催実績で言うと不定期的にスペイン代表のホームゲームを開催する他、02-03シーズンのUEFAカップ決勝、セルティックvsFCポルトの試合も行われた。延長戦の末に3-2で勝利したポルトの監督は、このUEFAカップが初の国際タイトルと獲得なったジョゼ・モウリーニョである。また、19-20シーズンから2年連続でコパ・デルレイの決勝戦会場に選ばれているが、22-23シーズンまで計4年連続で決勝を開催する事が発表済。
ちなみに、元々スペインの開催枠はセビリアではなくビルバオが持っていて、アスレティック・ビルバオが本拠地とするサン・マメスが予定されていたが、ビルバオの位置するバスク地方の検疫上の理由からセビリアに変更となった経緯がある。
【UEFA EURO 2020開催試合】
6月14日21:00(28:00) E スペインvsスウェーデン
6月19日21:00(28:00) E スペインvsポーランド
6月23日18:00(25:00) E スロバキアvsスペイン
6月27日21:00(28:00) ベスト16 ベルギーvsポルトガル
地上波ってやるのかしら?
ではでは(´∀`)