眠い。
どーもこんばんは
さてさて、長くもあり短くもあったW杯は遂に最後の試合、決勝戦。FINALです。
ロナウジーニョさんの笑顔が眩しすぎるぜ。
対戦カードはフランスvsクロアチア!!
初戦から危なげなく、順当に決勝まで辿り着いた安定感抜群のスター集団で、自国開催だった1998年以来2度目の優勝を狙うフランスと、グループリーグでのアルゼンチン撃破に始まり、決勝トーナメントでは全ての試合で延長戦を120分戦い抜き、事実上フランスより1試合分多いという過酷な状況の中、不屈の魂と破竹の勢いで勝ち上がってきた初優勝を目指すクロアチアの一戦です。
ここまでの試合を観ているとクロアチアを応援したい気持ちはとても出てきますし、同時に幸運にもフランスの初戦は現地で観戦出来たという事もあるので
どちらを応援しようか非常に困る試合です。
安定感のフランスか、勢いのクロアチアか、モスクワの空にワールドカップを掲げるのはどちらになるのでしょうか。
両チームスタメンです。
フランス、クロアチアともに準決勝と変わらないスタメンという事になりました。
前述の通り、クロアチアは3試合連続の延長戦を戦い、事実上フランスより1試合多く消化している計算となるので、その辺りの疲労回復が出来ているかどうかはキーポイントの一つになるでしょう。
本日のスタジアムはモスクワ、ルジニキスタジアム。
開幕戦を開催するなど今大会のメインスタジアムです。今大会はルジニキで始まり、ルジニキで締める事になりました。
やはり決勝という事もあり両チームともに慎重な入り。ややクロアチアがボールを支配している印象というところだったでしょうか。
しかし決勝が2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会と2大会連続0-0で90分を終えている割に試合は早い段階で動きます。18分、グリーズマンのシュート性のフリーキック。
これがクロアチアFWマンジュキッチの頭に当たってしまってオウンゴール。
フランスが1点先制します。
決勝とは得てして、堅く寒い試合になりがちなところ。しかしこのフランスや先制点を機に決勝戦にしてはオープンな展開が顔を覗かせ始めていきます。
クロアチア躍進の立役者の一人であり、キープレイヤーのモドリッチにはフランスの守備職人、カンテが徹底的にケアしていました。
カンテの対人守備能力は尋常じゃなく、モドリッチはゲームから半分消される形になります。
ですがモドリッチのサッカーIQの高さと位置取りの巧さもあって結果的にカンテを引きつける事に成功。
モドリッチと共にカンテをゲームから消す事によって、これでフランスのボランチは決して守備が得意ではないポグバのみ。その結果、これまでの試合と比べてマークが甘くなったラキティッチやペリシッチが自由に動ける状況が生まれ始めてきた中で迎えた28分。
ペリシッチ!!
ペリシッチが左足を一閃。
見事な2試合連続ゴールでクロアチアが10分で同点に追いつきます。
しかし前半はこのままでは終わりません。
さらにその直後の38分、CKのプレーの後、フランスの選手が主審に猛抗議を開始します。
ペリシッチさん、思いっきり手で触ってた。
今大会の色んなドラマを演出してきたVARによってもたらされたPKをグリーズマンがきっちり決め、恒例のよくわからないダンスも無事W杯決勝の舞台で披露。
フランスが2-1とリードする事に成功し、前半はこのまま終了します。
後半に入っても尚、モドリッチとカンテは試合から消えたまま。
クロアチアはその状態でもラキティッチというゲームを作れる選手が居るので問題ありませんでしたが、一方フランスのボランチは守備カンテ、攻撃ポグバと完全に攻守の役割を分担しているため中盤での守備が効かなくなり、ポグバも迂闊に攻められない状態が続きます。
そこでデシャン監督はカンテを諦めて同じボランチのエンゾンジを投入。
これが功を奏し、モドリッチに多少自由が復活するという代償はあったもののフランスは元のバランスを取り戻す事に成功。
そして攻撃を気兼ねなく出来るようになったポグバは水を得た魚のように動き始めます。
59分にはそのポグバ、65分にはムバッペと、フランスは立て続けに突き刺すようなシュートを叩き込んで一気に4-1。3点差をつけて試合を一気に決定的なものにします。
延長戦を3試合も戦い抜いたクロアチアは疲労が溜まっていない訳がありません。試合間隔もフランスより短かったし。
しかしクロアチアはここまで精神力のようなもので戦い抜いていましたが、この4点目で何かが切れ、恐らくその瞬間これまでの疲れの蓄積を一気に感じたのではないでしょうか。
ロリスさんの思いやりとしか表現できないようなコントみたいなゴールでクロアチアは1点を返しますが、フランスの堅さを打ち破るほどの力はクロアチアには残っておらず試合はそのまま終了。
4-2。
決勝戦にしては珍しい点の取り合いを制したフランスが1998年以来ちょうど20年ぶり、2回目の優勝を果たしました!
デシャン監督はこれで選手としても監督としてもW杯制覇。
これまで才能のある選手は揃っていても内紛が起こったりジダンが怪我したりしてその力を十分に発揮し切れませんでした。
彼らにとって最悪のW杯となった2010年南アフリカ大会が終わり、フランスは世代交代を一気に推し進めます。産みの苦しみは辛いものがあったでしょうが、ブラン監督が率いたEURO 2012は希望の垣間見える戦いぶりを見せます。
EURO終わりにそのバトンを受け継いだデシャン監督の下、2014年ブラジルW杯で強かな強豪チームに敗れた悔しさ、EURO 2016であと一歩快挙に届かなかった悔しさを味わうと同時に、チームには確かな手応えと自信を与えてフランスという蕾が開き切らなかったチームに大輪の花を咲かせました。
もちろんこの世代のフランス代表はタレント揃いでしたが、それを纏めて、活かすも殺すも監督に懸かってきますし、今日の決勝でも絶対的主力であるカンテを下げるという決断力、修正能力など、スポーツ的な慧眼も確かなものでした。
このデシャン率いるフランスの初戦を現地で観戦出来た事は一生の誇りですし、多分私は一生自慢していきます。
フランスおめでとう!
一方のクロアチアは、モドリッチやラキティッチ、マンジュキッチなど、此方も稀に見る黄金世代だった事もあって大会前からダークホースになり得る存在とは言われていました。
ですがさすがに、準優勝まで到達する事になると予想した人は限りなく少なかったのではないでしょうか?
そんな中、グループリーグでは圧倒的な強さと美しさを見せてアルゼンチンを蹴散らして全勝で1位通過。
美しさを見せたグループリーグとは裏腹に、決勝トーナメントでは泥臭く、見るものを熱くさせ、感情移入してしまうような魂のこもったサッカー。
モドリッチの奮闘や、特に準々決勝のロシア戦で、負傷しながらもゴールマウスを守り抜き、PK戦でもPKを阻止して勝利に導いたスバシッチのプレーには特に感動を覚えました。
延長を3試合も戦うなんてキツくない訳がありません。ですがクロアチアはそれでも戦い抜き、決勝まで駒を進めました。
彼らの潜在能力やチームとしての強さもそうですし、そういう力を出させるFIFAワールドカップという大会の重さを感じます。
スポーツにおいて「感動」という言葉はあまり使いたくないのですが、今大会のクロアチアには素直に「感動」という言葉がとても似合うんじゃないかなと思います。
クロアチアお疲れ様でした!感動しました!
サッカーを見始めてから、リアルタイムで見るW杯はドイツ大会以降4回目となりました。
その中でも今回は特に、私自身現地で観戦する事も出来た特別な大会です。
2018FIFAワールドカップロシア、この大会は私にとって、これまでのどの大会よりもW杯の重さと素晴らしさを感じ、一生の誇りとなる1ヶ月となりました。
この感動に関わってくれた全ての方に心からのありがとうを伝えたい気持ちです。
ロシアW杯観戦記はあと数回続きますし、今回のロシアW杯関連のブログを纏めたページも更新しましたので、是非こちらのブログも読んで貰ってW杯の余韻に浸って頂ければ本望です!
ロシアW杯は終わりましたがサッカーシーズンは終わりません。
7月18日にはJ1が再開し、J2やJ3は今日も、明日も試合が行われていて、8月になればヨーロッパサッカーも新シーズンが開幕します。
今回のW杯を機にサッカーに興味を持ってこのブログまで辿り着いてくれた皆様、是非1度、是非1度Jリーグも見てみませんか?
きっと貴方にとって、新しい趣味が生まれる事でしょう。そうすれば次のカタールW杯までの4年間も退屈しないし、そしてカタールW杯はもっと楽しく観戦出来る事は間違いありません!
1ヶ月間ありがとうございました!
このブログはまだまだ続くよ!
ではでは(´∀`)