Is this the real life?
(これは現実なのか)
Is this just fantasy
(それとも幻なのか)
Caught in a landslide
(まるで地滑りに遭ったようだ)
No escape from reality
(現実から逃れる事は出来ない)
どーもこんばんは
Bohemian rhapsodyの冒頭が今沁みるガンバファンの私。
さてさて、本日はJ1第17節、ガンバ大阪vs清水エスパルスのレビューになります。
日記調のブログはまた後日書きますが、今日は現地観戦です。
W杯以降初めてのサッカー現地観戦となりました。
さて、便宜上中断明けの広島戦から後半戦というような言い方をしていましたが、J1は本日の第17節を以って対戦カードが一巡し、正式に前半戦終了となります。
本日はロシアにて通訳レベルにアテンドしてくれた清水ファンの友人との観戦。その友人との会話の中で「シベリア鉄道のくだり結構端折ってる」とのご指摘がありましたので1エピソードだけ追加しました。よろしければそちらも↓
J1再開後の初戦にてサンフレッチェ広島に4-0の完敗を喫して最悪のリスタートとなったガンバ。一方の清水は上位に位置付けるセレッソ大阪に3-0と快勝を収め最高のリスタートを切るなど、対照的なチーム状況の中の一戦となりました。
両チームスタメンです。
ガンバは前節退場処分を喰らって出場停止のファビオに代わって菅沼駿哉が先発出場。その他のメンバーは替えずに、現在リーグでは5戦負けなしのホームでの中断明け最初の試合を迎えます。
浮上のきっかけを掴む事は出来るのでしょうか。
8分のファビオの退場以降全くもって何も出来ずに終わった広島戦とは違って、今日は11人揃っている事もあってか広島戦よりは序盤からアタッキングサードに侵入する機会もあり、清水が元々ボールは持たせてくれるチームスタイルである事を差し引いても、まだ怖さを与える事の出来ていた展開でした。
前節8分で交代させられたファン・ウィジョも、前節全然動けていなかったアデミウソンもそれなりにキレのある動きを見せてはいましたが決定的なチャンスにはなかなか及ばず、逆に前半26分、清水の北川航也がゴール前に侵入。対応したのはファビオに代わってスタメンの菅沼駿哉。
ギュッといってグンッ
って感じでPK献上。
ガンバファンからしても文句の言えないPK献上で失点。
1-0。もはや驚かない1点ビハインドで前半を折り返します。
後半からガンバは高江に替えて藤本淳吾を投入。
この交代でガンバの攻撃は活性化された感があり、両サイドで藤本、倉田が上手くタメを作って米倉と初瀬という攻撃的サイドバックの攻め上がりを促していく事ができ、それによって遠藤やマテウスの展開力も活きて前半よりも攻めの形は作れていたように思います。
ただし、交代には副作用的な要素がつきもの。
元々遠藤、マテウスは積極的な守備を得意とするタイプのボランチではなく、倉田は元々は積極的に守備をするタイプですが守備に奔走し過ぎる事もあるので、恐らく首脳陣が倉田にあんま下がるなという指示を出しているのでしょう。是非はともかく。その結果前半、中盤の守備はほとんど高江が全てやっていたような状態になりました。
後半はその高江を下げて藤本を投入したわけですが、藤本は決して運動量が多いタイプではなく、遠藤とマテウスも前述の通りであるため中盤で守備を出来る人間が誰もいなくなり、両サイドバックも比重を攻撃にかなり傾けたような2人であるためガンバの守備陣は実質ツーバックノーボランチ状態に。
そしてガンバが1点を取るよりも先に60分、倉田のボールロストからガンバの左サイドをカウンターでするするーっと抜け出されてしまい、完璧なクロスから途中出場の新加入ドウグラスが、ガンバが獲得しそびれたFWドウグラスがドンピシャでヘディングを決めて0-2。
この失点の直後、倉田とアデミウソンを下げて食野と長沢を同時に投入。
攻撃の形は何とか作れるようにはなっていたガンバ。75分にはファン・ウィジョが自身の一番得意とする左45度の位置からゴールを決めて1点を返します。
何とか同点に追いつくべく攻め立てるガンバ。
後半アディショナルタイムには初瀬のクロスから逆サイドの米倉がフリーでヘディングシュートを放つものの、ボールはゴールの遥か上…。
結局試合はそのまま終わり、1-2でガンバはこれでリーグ戦5戦勝ちなし。一方の清水はリーグ再開後連勝スタートという事になりました。
実際問題として、広島戦を見た次の試合という事もあるのでしょうが内容がそこまで悪い試合ではなかったと思います。ですが昨日の京都サンガの試合のマッチレビューでも述べたように、もはや1試合の内容の良し悪しでポジティブになれる訳ではない状態である事は誰もが分かりきっているはずな訳ですし、もっと言えば広島戦のような完全敗北なら「まぁそら負けるべ」という感じにもなりますが、変に追いつけそうな気配をチラ見せ程度に見せられると「あっ…勝てないんだ、それでも…」という悲壮感は一層膨らむばかりという事を帰りの大阪モノレールでずっと感じていました。
それにここまで負けが込むと、諦めというか開き直りというか、見ているこっちのハードルもじわじわと下がり「…前節よかマシか…。」なんて事にもなり始めます。
試合後、元来めっちゃブーイングしまくる事で有名だったガンバゴール裏が普通に拍手していたのはその典型と言える場面でしょう。私は「ブーイングするべき!」と思うタイプではありませんが、これまでのガンバゴール裏と比較しての落差という観点で見ると、今の状態が如何に深刻化を表しているような気がしました。
フロントへの愚痴は広島戦のマッチレビューの最後の方に大体書いたので今日は書くのを控えますが……元々私は、ガンバがスタートダッシュに大失敗した時、また中断前を16位で終えた段階では、決して声を大にして……とは言えないし疑問点は多々あったものの、そこまでクルピ解任しろ!とも思っていませんでした。
クルピ招聘の時点でガンバの目指す方向性とはある程度合致していたと思っていた事、かつてのセホーンやサンガの布部陽功とは違ってセレッソで確かな実績を残していたし、スロースターターである事はセレッソの時もそうだった事、そして一番大きいのは中断期間が2ヶ月あるため、そこでクルピのサッカーを落とし込んでくれる可能性はあると思っていたからです。
ですが中断明けの2試合を観たところ、中断期間中にチームにクルピサッカーを落とし込めた形跡は見受けられません。
私はどちらかと言えば続投でもいいんじゃないか派ではありましたが、さすがにその考えも崩れ出す段階に来た気がします。
今始まっているのが解任へのカウントダウンだけならまだ良いです。何かの決断を間違えると解任どころか降格へのカウントダウンが始まるし、実際16位という順位である以上片足は突っ込んでいる事をもう誰も否定できません。
清水ファンの友人は「今の清水はフロントが優秀」と終始楽しそうに言ってらっしゃいました。
実際友人含め、試合後の清水サポ、清水の選手、監督達の喜びっぷりなどを見ると「あっ………楽しそう………」なんて呟くしかないような午後9時。
次節はホームで鹿島アントラーズを迎えます。ガンバの明日や如何に。
ではでは(´∀`*)