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太陽は雨雲に覆われて〜J1第32節 柏レイソルvs鹿島アントラーズ レビュー〜

どことなくSeven Nation Army感のある曲作れた。

 

どーもこんばんは

 

今日行われるセレッソ大阪vs名古屋グランパスの試合は改修を控える現在のキンチョウスタジアムでのラストゲーム

 

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本来なら9月のセレッソ大阪vsジュビロ磐田の試合がラストゲームの予定でしたが、台風やらでややこしくなった日程の影響もあって今日が真のラストゲームとなります。

 

 

 

キンチョウスタジアムで試合を観た事はありませんが、2011年東日本大震災のチャリティーマッチが行われた際、試合前々日の公開練習をここに観に行った思い出…。

 

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とか言うだけ言っておきながら、本日のマッチレビューはC大阪vs名古屋ではなく柏レイソルvs鹿島アントラーズです。

 

 

 

本来第32節が開催される11月10日に鹿島はAFCチャンピオンズリーグの第2戦を控えている為前倒しで今日の開催となりました。

 

 

 

最近当ブログのマッチレビューはやたらと鹿島ばっかり取り上げてるような気もしますが、どちらかと言えば今日の主題は柏の方です。

 

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下平隆宏監督を解任し、加藤望監督になってからというもの低空飛行がずっと続く柏。システムを変更して臨んだ前節の川崎フロンターレ戦も0-3の完敗

 

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さらに追い討ちをかけるかのように他会場では残留を争うサガン鳥栖ジュビロ磐田が勝利を収め、引き分けですが湘南ベルマーレも勝点を上積みした為に、柏は完全に窮地に立たされてしまいました。

 

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そんな柏の今日を含めて残り3試合の相手は鹿島、ACL圏内争いの渦中にいるC大阪、そして少し前までは同じステージにいたはずの絶好調のG大阪です。ACL圏内を争うセレッソと、今一番波に乗っているガンバとの対戦を控えている事を考えると、ACL決勝に向けて主力を温存している今日の鹿島との試合は勝利が必須となる…というより、勝たないと2005年、2009年に次ぐ3度目の降格にリーチがかかると言ってもいいでしょう。

 

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一方の鹿島はACL決勝を控えている事もあり、第31節のC大阪戦と同様にメンバーを大幅入れ替え。それでもC大阪戦はきっちり勝利を収めたので、勝ってACL圏内争いに生き残りたいところです。

両チームスタメンです。

 

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柏は前節から復帰したGK中村航輔が今日もスタメン。システムも従来の形に戻してこの大一番を迎えます。

前述の通り、鹿島はこれからのイラン遠征に向けてスタメンを大幅に変更してきました。

 

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残留を争う他チームの動向次第では、最短で土曜日にも降格が決まってしまう可能性のある柏。勝利以外に許されない試合が三協フロンテア柏スタジアムで幕を開けます。

 

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試合はいきなり動きます。7分、セットプレーのこぼれ球を拾った鹿島FW金森健志が豪快に叩き込んで鹿島が先制。

しかし直後の10分には今度は柏MF江坂任のパスを受けた瀬川祐輔がDFを振り切ってシュートを放ちすぐさま同点。立ち上がりから激しいゲーム模様を見せます。

 

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DAZN実況の倉敷保雄氏、解説の福田正博氏から前節川崎戦での出来をボロカスに言われていた柏ですが、両者も指摘されていた通り今日はある程度修正に成功していました。24分にはクリスティアーノが左サイドを突破し、鹿島DFのやや不用意な対応もある内に中央の瀬川へ。パスを受けた瀬川はそのまま絶妙なシュートを決めきって柏が前半のうちに逆転に成功。

 

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それでも鹿島も逆転を喫した直後の27分には小笠原満男のCKを町田浩樹が頭で合わせて今度は鹿島がすぐさま同点弾。

前半アディショナルタイムには柏が伊東純也の突破から決定機を作るもののクリスティアーノが打ち損じてしまい、前半から激しく動いた試合は2-2で前半を終えます。

 

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後半開始後すぐの50分には伊東が決定機を掴むなど柏が積極的に前に出ます。しかしその決定機は鹿島の小田逸稀のスーパークリアによって阻まれ、そうこうしている内に試合の流れは再び鹿島へ。61分には中央突破から遠藤康の絶妙ループシュートこれはクロスバーに当たってしまったものの、跳ね返りを山口一真が押し込んで鹿島が逆転に成功。

 

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終盤に近づくにつれ、鹿島DF陣が柏の勢いに慣れ始めると柏の攻めはわかりやすく膠着し始めます。加えて江坂、クリスティアーノをベンチに下げてしまった事により(江坂については脚を痛めたっぽいので仕方ないけれど)チャンスメイクを出来る存在が居なくなってしまってまたしても攻撃はどん詰まり。

 

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激しい前半とは対照的に前半よりも落ち着いた展開で進んだ後半戦。鹿島は山口の初ゴールがそのまま決勝点となって3-2で勝利。ACL決勝に向けて弾みのつく勝利を挙げました。

 

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試合全体としては柏ペースで進んでいたこの試合でしたが、鹿島は焦る事なくきっちりと対応し続けていた印象です。決してチャンスこそ多くはありませんでしたが、限られたチャンスをきっちりと活かし、柏に試合のペースは握られながらも後半戦は「別にペースくらい柏にあげるよ!」くらいの余裕を感じました。ACL決勝、何としても優勝を掴んで欲しいです。

 

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さて、柏は前半は良かったと思います。鹿島にチャンスをほとんど確実に活かされてしまった守備陣の哀しさはあったにせよ、その分伊東、クリスティアーノ、江坂、瀬川の前4枚を中心に流動的な攻撃を見せて試合をオープンに持ち込む事で試合をある程度プラン通りに運べていたと思います。

 

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後半、ゲームを作れる存在である江坂、クリスティアーノを2人ともベンチに下げてしまったのは大きな痛手でした。

江坂を下げた事自体は江坂の負傷もあったので致し方ないとは言え、あの状況と選手の組み合わせとしては江坂を下げて山崎亮平、ではなくオルンガを入れてクリスティアーノを一列下げるべきだったと思います。

サイドでの守備力を失うリスクを取りたくなかったのかもしれませんが、柏は今、そんな事言っていられる状況ではないし、相手が鹿島とは言え鹿島はスタメンほぼ総替えで挑んでいるので柏にとっては大チャンスだった訳ですから、リスクを取るべきところで取らずにこの機をみすみす逃したのは他でもない柏の失態です。

 

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前半あれだけ輝いた瀬川が後半すっかり消えてしまったのは江坂もクリスティアーノも居なかった事は大きいでしょう。彼は伊東やクリスティアーノのように独力で何とか出来るタイプではなく、チャンスメイカーが居てこそ大きな力を発揮出来るタイプでそれは山崎亮平も同じ。采配で自分達の武器を自分達で消してしまっただけのようにしか感じませんでした。

 

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今日、他会場で残留を争う名古屋グランパスが未消化分の試合に勝利し、柏は他のチームと比べて1試合多い状態の中で16位鳥栖と勝点3差、15位名古屋と勝点4差。数字上は15位以上の可能性もあるものの、鳥栖や長崎などと比較した時のチーム状況を踏まえても現実的にプレーオフ圏内を含めた降格圏である16位以下はほぼ決まってしまったような気がします。実際、土曜日の試合で横浜、湘南、名古屋が揃って勝てば数字の上でも16位以下が確定しちゃいますからね。

このままではFC町田ゼルビアの健闘を祈るどころか、自分達が長崎に抜かれない事を第一に考える必要すらありそうです。

 

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7月から何の修正もないなんてさすがに思ってなかった。

ではでは(´∀`)