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2018年Jリーグ、気になったチーム考察①柏レイソル〜理想像の階段からの転落〜

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近いうちにブログ書くね。

 

どーもこんばんは

 

ロマン……。

 

 

 

さてさて、長かったJリーグも遂に閉幕を迎えました。今年のJ1は例年以上に大きな波乱や話題のの多かった年だと思います。

そこで今回から、まだ何チームやるかは未定ですが気になったチームをいくつかピックアップして個人的な考察を述べていきます。

 

J2閉幕後には京都サンガのレポートをやりまして、そしてこの後のガンバ大阪のファンの2チームに関しては別枠でガッツリ書くので、今回のシリーズからは一応除外という事で。

 

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さて、そんな第1回で取り上げるのは柏レイソルです。

 

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苦戦が予想された広島、札幌の躍進、逆に序盤の鹿島、浦和、G大阪といったオリジナル10勢の苦戦など予想外の要素が多かった今シーズンですが、最大の波乱は何と言っても柏の低迷でしょう。

柏の降格はこれで3度目となりますが、J1復帰即優勝を果たした2011年から一定以上の充実期を迎えていたチームにとって今回の降格は2005年、2009年の降格よりもショック、意外性は強かったと思います。

 

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元々今シーズンの柏は開幕前から大きな期待を背負っていたチームでした。ネルシーニョ監督の下で迎えた黄金期こそ一段落したものの、2016年3月の下平隆宏監督就任後は柏ユースの選手を中心に躍進を見せました。

2016年の2ndステージ第10節川崎フロンターレ戦の終了時には、外国籍のクリスティアーノを除く全選手が柏ユース出身の選手という状態になっていた事もあるなど、柏OBである下平監督の下で中村航輔や中山雄太といったユース出身選手が主軸を担い、そこにクリスティアーノといった質の高い外国人選手や甲府から獲得した伊東純也がブレイクを果たすなど、2016年後半〜2017年の柏はある意味でJリーグの理想像とも言える状態の階段を登っていたとすら思います。

 

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そんな中、2015年以来となるACLに挑む事になった2018年の柏は「柏から世界へ」というスローガンに基づいて積極補強を敢行。ディエゴ・オリヴェイラ武富孝介を放出した一方で大宮から江坂任、瀬川祐輔、新潟から小泉慶山崎亮平、さらに福岡の亀川諒史横浜FMパク・ジョンスなど各ポジションに即戦力を確保して質と量を満たす補強を実現しました。

ここに伊東純也、中村航輔の日本代表組、クリスティアーノキム・ボギョンのようなJでの実績が豊富な外国人選手を加えたスカッドはリーグとACLを戦い抜くのにも十分なはず。そんな考えから優勝争いに絡むと予想した方も少なくなかったはずです。

 

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しかしいざ蓋を開けてみれば終了間際での失点や逆転負けが相次ぎ、ACLでは早期敗退を余儀なくされ、リーグ戦でも早々に優勝争いから脱落してしまう事に。

そこでJ1がロシアW杯による中断期間に入る直前に下平隆宏監督を更迭して加藤望監督を昇格させたのですが、その辺りの経緯に関しては別で長く書いたので、まず此方のブログを読んで頂けたらと。

 

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加藤監督は初陣こそ当時大不振に陥っていた名古屋に3-2で勝利したものの、中断期間が明けてからは転がり落ちていくように敗北を重ね、17節鹿島戦では2-6で大敗。

下平体制の頃はチームとしては機能するという最低限の事は出来ていたため、不振に陥った今季も中位はキープ出来ていました。ですが夏以降、加藤体制になってからはポゼッション→縦に速いサッカーへとスタイルを変える改革を試みた割にはプランやビジョンが全く整わずにチーム戦術は完全に崩壊。ここに中村航輔の長期離脱が追い討ちをかけ、さらには名古屋、G大阪が復調し、新監督の戦術が浸透し始めた横浜FMや大型補強を敢行した鳥栖が着実に勝点を積み始めた中で柏の状況だけがどんどん悪化していき気がつけば17位。

もう修正不能とも言えるような状況に陥った中で加藤前監督を残り2節で解任し、岩瀬健コーチを昇格させました。

 

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イニエスタが初スタメンを飾った第18節神戸vs柏の試合を観に行った時、想像以上に柏がヤバかったのは今でも覚えています。

守備は1人1人は体を張って頑張っているのはわかるけれど、守備組織として全く形を成しておらず神戸の攻撃にガタガタに崩されていました。守護神・中村航輔の長期離脱がチームに与えた影響は大きい事は確かですが、正直中村がフル稼働していたとしても中村のセーブで多少失点は減るくらいで、状況は大きくは変わらなかったんじゃないかとも思います。

一方攻撃の方も単調でクリスティアーノや伊東の個人攻撃しか攻め手がなく、神戸からすればクリスティアーノや伊東さえケアしておけば何とでもなるような状態になってしまって連動性など全くの皆無で、縦に速いサッカーではなく縦にしか行けないサッカーと化していたのです。

 

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その後は瀬川祐輔が好調を維持し新戦力のマイケル・オルンガも個の強さを見せ、そこに江坂というチャンスメイカーが絡む事で、個でゴリ押して前半で3点を奪って広島をKOした第29節のように前半は良い戦いが出来るようになっていました。

しかし後半、相手が柏のやり方に慣れ始めると柏にはもう次の手がなくなってしまってすぐに手詰まり状態が訪れる試合を繰り返します。更にそれだけならまだしも、加藤監督による第28節浦和戦の伊東純也のポジションチェンジに代表される「機能している部分をわざわざ変えて逆効果にする」交代、第32節鹿島戦での「誰もが最善の交代の答えをわかっているのに自分から弱体化させにいく」ような交代などの謎采配が毎試合のように繰り返されるばかりで、柏の試合は見れば見るほど再放送でも見せられているような気分でした。

結局、7月末の神戸戦から11月頭の鹿島戦まで、柏の状況は悪くなるのみで何も好転する事はなかったのです。

 

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守備戦術は完全に崩壊しており、攻撃も個を封じられたその時点で無力化し、かつそこから試合中も、次の試合でも修正がかからない現状はいつまで経っても変わる事がなく、遂に第32節終了後に加藤監督の解任を決定。そして岩瀬健コーチを昇格させて迎えたC大阪とのアウェイゲームで3-0で快勝を収めたものの、他会場の結果によってJ2降格が決定してしまいました。

観れてはいませんがこのC大阪戦は見事な試合を見せたようで、岩瀬コーチとチームが何とかどうにかしようとした跡が見受けられます。ですが快勝したにも関わらずに他会場の結果で降格が決まってしまったこの結果は加藤体制で失ったしまったものの大きさを表しているかのようでした。

 

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来シーズン、J2での戦いを迎える柏は主力の流出など様々な噂が流れています。なんだかんだで、かつての広島、FC東京G大阪がそうだったように1年目はある程度は主力も留まってくれる可能性がありますが、仮に1年での昇格を逃せば主力流出は避けられなくなる事でしょう。

 

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2019シーズンの柏は再びJ1で戦えるようなチームとなるか、同じ県に所在する同じ色を纏うチームの轍を踏むか、クラブの命運が分かれる1年となります。例え主力流出をある程度抑えられてもJ2を簡単に攻略など出来ない事は今年の大宮アルディージャを見ればそれが良くわかります。

J1昇格メソッド的なあれこれはまた別ブログで書いてみたいと思います。

 

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DAZN年パス買おうかしら。

ではでは(´∀`)