もうこんな季節か…
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは激動の2018年の日本サッカー最後の試合となる第98回天皇杯決勝、浦和レッズvsベガルタ仙台の一戦です!
浦和はエース興梠慎三やオズワルド・オリヴェイラ監督の古巣で長年のライバルである鹿島と、仙台はみちのくダービーとして山形と、それぞれ準決勝では因縁の相手を下して決勝まで駒を進めてきました。
浦和は2006年大会以来の優勝を、そしてクラブ史上初の決勝戦を戦う仙台は東北史上初となるタイトル獲得に向け、最後の90分を迎えます。
両チームスタメンです。
浦和は準決勝鹿島戦で決勝点を挙げたマウリシオが負傷の為、今日は3バックの中央に阿部勇樹を配置。
仙台は準決勝を出場停止で欠場した奥埜博亮がスタメンに復帰しました。
浦和の武藤雄樹、仙台の石原直樹、ベンチ入りしている矢島慎也にとっては古巣対決でもあります。
本日の会場は埼玉県さいたま市の埼玉スタジアム2002。元から今年の決勝会場と決まっていましたが、結果的に浦和は自分達のホームで決勝戦を戦える事になりました。仙台にとってはその部分の不利をどう捉えていくかも鍵となるかもしれません。
今年は1月にAFCアジアカップ2019UAE大会が開催される兼ね合いで、元旦ではなく12月の開催となりました。日本サッカーという意味ではこの後鹿島アントラーズのクラブW杯も控えていますが、日本国内での試合は今日がオーラスとなります。
少なくとも私の記憶にはないナイトゲームという天皇杯決勝はどのような結末を迎えるのでしょうか。
立ち上がりは仙台が出足の良さを見せて主導権を握りかけますが、仙台の押しが強かった時間に冷静な対応を見せた浦和が少しずつ自分達の時間を作り始めていきます。
スコアが動いたのは13分、コーナーキックの流れからゴール前で混戦となり、エリア外に溢れたボールに右足を振り抜いて叩き込んだのは宇賀神友弥。まさしく右足一閃。そんなミドルシュートで浦和が先制。
仙台も悪い試合を見せていた訳ではなく機を見て攻め上がりを試みますが、浦和の守備の前に「ジャーメイン良は今日はツキが良くありませんね、ただのジャーメインですね(by早野宏史)」というお言葉が飛び出すほど攻撃の核であるジャーメイン良に良い形でボールが入らずやや手詰まりに。前半は一進一退のまま、浦和1点リードで終えます。
後半も浦和のジャーメイン包囲網は凄まじく、ジャーメインにボールが入らない事で仙台は攻略の糸口を掴めないまま。しかし67分に古林将太、そしてジャーメインを下げて関口訓充と阿部拓馬を投入すると、これがジャーメイン包囲網を徹底的に敷いた浦和の裏をつく形になって仙台が試合のペースを掴み始めました。
攻めの糸口を掴んだ仙台でしたが、浦和の守備陣の粘り強い守りの前にどうしてもゴールが奪えず。逆に時間が迫る毎に前への意識は焦りへと変わり始めて、浦和はその後は無理にゴールを狙わずに試合を終わらせにかかります。
そのまま試合をしぶとく、狡猾に進めた浦和がそのまま試合を終わらせて1-0。浦和が勝利し来シーズンのACL出場権を獲得。そして平成最後の天皇杯王者に輝きました!
宇賀神のスーパーゴールもありましたが、浦和にとっては監督交代前というよりもここ数シーズンと比較して、オリヴェイラ監督になってからのポジティブな変化の全てが凝縮されたようなゲームでした。
先制点を奪ってからの試合運びは見事でしたね。強者という雰囲気を感じました。
特に終盤は浦和への褒め言葉として適切かはわかりませんが、オリヴェイラ監督が黄金期を築いた鹿島っぽさを随所に感じる終盤でしたね。本人達もホーム埼玉スタジアムで優勝を決められたのはこの上なく嬉しいと思います。
仙台の奮闘も素晴らしかったのですが……やはり攻めに於いて、もう少し早くジャーメイン以外の糸口を見出す事が出来ていたら、という印象です。しかし今日のみならず、今日も含めたこれまでの戦いぶりは賞賛されるべきもので、手倉森誠監督の下での充実期を過ぎてからも、メンバーが変わる中でも良い部分をしっかり引き継ぎながら戦えている事が仙台がJ1に居る事が当たり前にも思えるような状態を作っていると思います。
今年はW杯イヤーというだけでなく、そのW杯絡みの話も含めて何かと色々あったシーズンだったと思います。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。来年も是非楽しませてください。
ラーメン食べてきま。
ではでは(´∀`)