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カタールスターズリーグ、とはなんぞや。

さぁ、戦力診断書き始めるでー

 

どーもこんばんは

 

まぁ今年は補強診断なんてものもやったので…若干既視感に近いものがあるかもしれませんが、更新しましたらどうぞお付き合いください。

 

 

 

さてさて、巷では森保ジャパンのキーマンの一人、日本代表の新10番を背負う中島翔哉カタール移籍の話題で持ち切りです。

 

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2017年夏からFC東京から移籍したポルトガルポルティモネンセSCで大活躍を遂げた中島は、近い将来のヨーロッパの移籍も噂されていました。実際に破談とはなったもののイングランドプレミアリーグサウサンプトンが22億円のオファーを出したとも。

中島は負傷のためアジアカップを離脱しましたが、その後に突如としてカタールのアル・ドゥハイルSCへの移籍話が報道され、一度は中島が移籍を否定するような報道も出ましたがアジアカップのイラン戦が終わった辺りから再び移籍話が再熱。ポルティモネンセの監督も暗に移籍を認めるコメントを出し、そして日本時間の2月4日に中島のアル・ドゥハイル入団が正式発表されたという流れです。

 

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移籍金は日本円にして44億円とのこと。01-02シーズン前にASローマからACパルマに移籍した中田英寿の移籍金を上回って、日本人最高額という事になりました。

今回の欧州クラブへのステップアップも狙える立場にいた中島のカタールリーグへの移籍は各方面で賛否両論を巻き起こしています。日本人の中東への移籍といっても、塩谷司のケースとは事情が異なるという事で私もブログに書いたりしてみました。

 

 

ですが、これが本人の意思であるなら批判する権利は誰にもありませんし、我々としては応援するのみと言うところです。

とはいえ、カタールスターズリーグと言ってもオイルマネーという事以外あんまりピンと来ない方も多いでしょう。というわけで今回はタイトル通り、カタールスターズリーグや、アル・ドゥハイルSCとはなんぞやという事やその他の有力チームの簡単な情報を纏めさせて頂きます。

 

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Wikipedia曰く、カタールスターズリーグは1963年に創設され、2008年の9月に正式にプロ化されました。アジアに属するリーグではありますが、シーズンはJリーグとは異なり欧州等と同じく秋春制を採用しています。ですので今は18-19シーズンの途中という事ですね。

カタールAFCに加盟しているので上位チームにはアジアチャンピオンズリーグへの出場権が与えられますが、東アジアであるJリーグチームが西アジアのチームと対戦する機会は決勝戦のみなので、AFCチャンピオンズリーグとなってからは日本勢とカタール勢の対決は実現していません。

 

 

やはり中東のクラブとあって、所謂オイルマネーを武器にこれまでも有力な選手を多く獲得してきました。過去はガブリエル・バティストゥータマルセル・デサイーなどの欧州での第一線を退いた選手が中心でしたが、その後は南米やアフリカのピークバリバリの選手を獲得する事を基本路線に。Jリーグファンの記憶に残っているものであれば浦和レッズのエメルソンの電撃移籍や、ガンバ大阪からのブラジル人連続中東クラブ強奪案件でしょうか。とにかく、中国超級リーグが猛威を奮う前は金満リーグと言えばカタールUAEサウジアラビア…といったところでしたね。

 

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リーグレベルとしては、中島の移籍するアル・ドゥハイルやアル・サッドなどレベルの高いチームのレベルはそれなりに高いです。先日の日本とのアジアカップ決勝のスタメンは全員カタールリーグ在籍選手で、その中でもアル・サッド所属が7人、アル・ドゥハイル所属が3人という構成でした。

一方、クラブ間の実力の格差と観客動員の少なさがカタールリーグの悩みと言うべき部分で、特に後者は2022年に開催されるカタールW杯を見据えても不安視されている部分です。

 

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で、今回中島が移籍する事になるアル・ドゥハイルとはどんなチームや、というと、元々は1938年に警察のサッカークラブとして誕生。2009年からレフウィヤFCという名前になりました。16-17シーズン終了後にはアル・ジャイシュを併合して現在のアル・ドゥハイルSCとなり、昨シーズンはなんと無敗優勝。カタール屈指の強豪です。

 

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1月からはジョゼ・モウリーニョ監督の下で長年コーチを務めてきたルイ・ファリア氏が、アル・ドゥハイルの監督としてキャリアで初めての監督に挑戦する事もあって、欧州でも小さな注目を集めています。

現在は2位で、首位アル・サッドを捉えるべく今冬は中島の他にもASローマバイエルン・ミュンヘンユベントスなどで活躍したモロッコ代表のメディ・ベナティアを獲得。更にヴィッセル神戸にレンタル移籍していたアフメド・ヤセルが復帰し、現有戦力でもアジアカップに出場した韓国代表のナム・テヒ、そしてアジアカップを制したカタール代表で大会レコードを更新したアルモエズ・アリなどを擁し、逆転優勝を狙います。

 

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その他だと、カタールのチームと言って比較的耳馴染みのあるチームはアル・サッドSCでしょうか。

 

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アジアカップでもアジアカップ優勝を飾ったカタール代表に多くの選手を派遣するなど文字通りカタール屈指の名門で、2011年にはACLを制してクラブワールドカップではペップ・グアルディオラ率いるFCバルセロナと対戦。2012年にはシャルケ04を退団したラウール・ゴンザレスが入団して注目を集め、ラウールは2014年に退団しますが、翌2015年にはバルセロナからシャビ・エルナンデスが加入。今シーズン限りでの引退を表明していますが、そのパスセンスは未だに錆びていません。

その他にもアトレティコ・マドリードで大活躍したガビや、京都サンガFCジュビロ磐田ヴィッセル神戸でも活躍したチョン・ウヨンを擁する文句無しの強豪です。

 

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その他にもカタールリーグに有名な選手が存在しています。

アル・ガラファにはオランダ代表のレジェンドで長友佑都の親友としても有名なウェズレイスナイデルが、同じくオランダ代表で一時代を築いた潰し屋、ナイジェル・デ・ヨングアル・アハリ・ドーハに在籍しており、カタールSCにはバルセロナではシャビとチームメイトで、インテル・ミラノではスナイデルとチームメイトだったカメルーン代表のレジェンド、サミュエル・エトーが在籍しています。

監督としてはアル・サッドを率いるのがFCポルトの黄金期を作ったジェズアウド・フェレイラ氏で、アル・ラーヤンFCでは選手としてデンマーク史上最高の選手との呼び声も高いミカエル・ラウドルップ氏が監督を務めるなど、やはり豪華な面子が揃っています。

 

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何はともあれ、欧州有力クラブへの移籍も期待されていた中島の移籍には驚きや、驚き以外の感想を持つ人も多いと思いますが、ACLで中島vs塩谷司の対決が実現するなど、それはそれで新たな楽しみも生まれてきます。

日本の10番の新たな挑戦と冒険に注目です。

 

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カタールを語………やめとこ。

ではでは(´∀`)