もうねむい。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはコパ・アメリカ2019ブラジルーー大会グループC第3節、エクアドル代表vs日本代表の一戦です!
チリ戦では惨敗を喫したものの、続くウルグアイ戦では大健闘を見せて2-2のドローに持ち込んだ日本代表は、このグループ最終戦を勝てば無条件で決勝トーナメント進出という状況に持ち込む事が出来ました。2度目の参戦にして、初のコパ・アメリカ勝利は即ち決勝トーナメント進出を決める勝利。この試合を最終決戦にしない為、歴史に残る瞬間を期待したいところです。
対戦相手のエクアドルは過去3度のW杯に出場している、南米の中では新興国よりのチーム。エクアドルも勝てば決勝トーナメント進出という状況ですから、まさしく今日はサバイバルマッチとなりますね。
両チームスタメンです。
日本はウルグアイ戦とほぼ同じメンバー、同じ4-2-3-1システムを採用。唯一、トップ下のポジションだけ今日は安部裕葵では無く久保建英を起用してきました。
本日のスタジアムはブラジル、ベロオリゾンテのミネイロンです。
アトレチコ・ミネイロ、クルゼイロECのホームスタジアムである当会場は2013年コンフェデレーションズカップ、2014年ブラジルW杯、2016年リオ五輪のサッカー会場として使用。特にブラジルW杯ではブラジルがドイツに1-7で敗れた悲劇の舞台として、このスタジアムの名を取って「ミネイラッソ(ミネイロンの惨劇)」と呼ばれるようになりました。また、2013年コンフェデ杯ではアルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表がメキシコ代表と戦った会場でもあります。
ウルグアイ戦と同様のスタメン、同様の戦い方で試合に挑んだ日本は、開始から積極的な試合の入り方を見せて序盤のペースを掴みます。エクアドルにカウンターを喰らいそうになる場面もありましたが、チャンスの数は日本の方が明らかに多く、ウルグアイ戦での成果をきちっと繋げられています。
そして15分、久保が中島翔哉にパスを入れると、中島がドリブルからワントップの岡崎慎司へスルーパスを供給。岡崎はボールに触れなかったものの、飛び出したGKアレクサンデル・ドミンゲスのクリアが中途半端になったボールを中島がミドルシュートで決め切り、一度はオフサイドと判定されましたが、VARの結果日本が先生!
しかし先制点を獲得した後は、日本はいつも以上に細かなミスが目立ち、それによって2〜3度ほど危ないシーンを迎えます。そうこうしているうちに試合はエクアドルペースになってしまっていくと35分、右サイドからのクロスの流れからロベルト・アルボレダがシュート。これは川島が一度は防ぎましたが、こぼれ球にアンヘル・ミナが詰めていて試合は振り出しに。
その後はどちらも互角の展開。両チーム共にシュートチャンスを活かし切れず、かなりアップテンポな試合展開となった前半戦は1-1と同点の状態で後半戦へと向かいます。
しかし後半に入ると、選手交代を行ってきたエクアドルが試合のペースを握り、日本はエクアドルに押し込まれる時間が続いてなかなか攻めに転じる事が出来ません。決定機に至る寸前で食い止め続けてはいるものの、なかなか日本の攻撃ターンは回って来ず、セカンドボールは大体エクアドルに拾われる事で二次、三次の攻撃に繋げられていきます。
それでも66分に岡崎を下げて上田綺世を投入した前後辺りからは日本にも再びチャンスと言える瞬間が訪れます。決定機も1度訪れたものの、これも活かせず。日本にせよエクアドルにせよ、どちらにとっても引き分けでは敗退が決まるサバイバルレースはいよいよ終盤戦へ。
日本は更に安部裕葵、前田大然を投入し、この試合での同点はビハインドに等しい為に4-1-3-2に近いシステムに変更して最後の攻撃に出ます。しかしアディショナルタイム、久保のスルーパスに抜け出した前田の決定的なチャンスは阻まれ、そのこぼれ球を狙った上田のシュートも枠外。更にその後、久保がゴールネットを揺らしたもののオフサイド判定によりノーゴールとなってしまい、最後まで2点目を取る事は出来ずに1-1で試合終了。日本は2分1敗の勝点2という成績で、コパ・アメリカ敗退となってしまいました。
日本にしてもエクアドルにしても「絶対に勝たなければならない」状況であった為、特に最終盤の攻防は非常にスリリングで、第三者的にも非常に面白い展開となったのではないでしょうか。戦力差もありますが、ウルグアイ戦よりも日本は攻めの形というものは作れていましたし、特に後半、一度完全に流れがエクアドルに行きかけたところで失点を許さなかったところ、そしてその後に流れを日本のものに戻したところは大きく評価出来るポイントだったと言えるでしょう。ただ、最後の詰めの甘さがもたらすものは大きく、同時に僅かな差が大きな差となる事も痛感した一戦となりましたね。
コパ・アメリカの日本代表を総括するブログに関しては、また後日更新したいと思うのでそちらで詳しく書きたいと思うのですが、今回の大会の日本代表には「勝利」だけを絶対目標にする事が出来ない…という状況が前提としてありました。その前提の上で、如何に本気の南米も体感し、世界トップレベルを肌で感じ、そして尚且つ何らかの爪痕を残す事がテーマだったこのチームは、それらの目標は十分達成出来たんじゃないかな、と思います。チリ戦が…と言いたくなる気持ちもありますが、チリ戦を経てのウルグアイ戦、という考え方もある訳ですし。
この東京五輪世代を中心とした、いわゆるネクストジェネレーションの選手達が南米の地で培ったこの戦果は間違いなく大きな財産です。この財産をどれだけ活かし切るか、という事はこれからの選手達次第。来年の東京オリンピック…この歴史的な大会で、まずは一つの真価が問われます。何はともあれ、まずはお疲れ様でした!
…で、残念ながら日本の敗退は決まってしまったものの、これでベスト8の顔触れが出揃いました。改めて組み合わせを確認すると…
6月28日9:30 ブラジルvsパラグアイ@アレーナ・ド・グレミオ
6月29日4:00 ベネズエラvsアルゼンチン@エスタジオ・ド・マラカナン
6月29日9:00 コロンビアvsチリ@アレーナ・コリンチャンス
6月30日4:00 ウルグアイvsペルー@アレーナ・フォンチ・ノヴァ
…となりました!
でも何よりしんどいのはこの後の飛行機移動だったりするのかしら…。
ではでは(´∀`)