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クラブ通算1500ゴール、パト復帰戦ゴール、ヤットさん1000試合出場ってこれだけメモリアル揃ったらさ…勝つ流れやん、普通…少なくとも2-0追いつかれる流れちゃうやん…〜J1第21節 ヴィッセル神戸vsガンバ大阪 マッチレビュー〜

暑過ぎるっていうクレームLINEがなぜか私に来た。

 

知るか。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第21節、ヴィッセル神戸vsガンバ大阪の一戦です。

 

 

 

この夏、大幅なメンバーの入れ替えがあったガンバ。久し振りに復帰した宇佐美貴史にとっては久し振りの「お得意様」こと神戸との対戦となりました。

一方の神戸に関しても、トルステン・フィンク監督就任後も今ひとつ波に乗り切れていない印象。悩める2チーム同士の阪神ダービーが今、幕を開けます。

 

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今日の試合は久々のフライデーナイトJリーグ対象試合!

両チームスタメンです。

 

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ガンバは先日ガンバ復帰を発表したパトリックが早速先発出場。アデミウソンと2トップを組む形となり、それに伴って宇佐美貴史インサイドハーフに入る形となりました。新加入の鈴木雄斗もベンチ入りを果たしています。

神戸はフィンク監督就任後はダビド・ビジャウェリントンを2トップにし、アンドレス・イニエスタボランチに配置した4-4-2システムがメインでしたが、この日はビジャの欠場に伴いウェリントンの1トップ、イニエスタのトップ下に、セルジ・サンペールをボランチでスタメン起用です。

 

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本日の会場は兵庫県神戸市、ノエビアスタジアム神戸です。

ラグビーW杯の開催予定のこのスタジアムで、本日は金Jという事でユニフォームが貰えたりと色々なイベントがありますが、本日は私現地参戦!観戦日記はまた後日更新しますね〜。

 

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歓喜の瞬間はすぐに訪れました。8分、福田湧矢のパスを受けた矢島慎也が自陣から絶妙なロングフィード。これに完璧なタイミングで抜け出した倉田秋が冷静にGK飯倉大樹との1対1を制してゴールを決め、ガンバが1点先制。ちなみにこのゴールが、鹿島アントラーズに次ぐJリーグ史上2チーム目となるリーグ通算1500ゴール目のメモリアルゴールという事に。

 

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神戸はポゼッションに極端に寄ったサッカーをしてくる事が最初から予測されていた為、ガンバは基本的に福田、小野瀬康介を含めたDFラインはあまりプレスには行かず、ある程度神戸にボールを持たせる形で対応します。神戸もいつもならイニエスタウェリントンに当てて、ウェリントンがビジャに落とす事でチャンスを作っていましたが、同じ戦術をやるには両サイドの古橋享梧と小川慶治朗は位置が離れ過ぎており、ガンバのゲームプランは上手くハマって神戸の攻撃を実質無力化させます。

 

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更にガンバは31分には宇佐美が初瀬亮の股を抜くシュートを、33分には小野瀬のワンタッチパスに抜け出したアデミウソンが決定機を迎えますが、いずれも飯倉に阻まれてゴールならず。しかし前半は恐らく、想像以上に宇佐美が守備に忙殺された以外は当初の予定通り進み、1-0のリードで前半を終えます。

 

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ガンバは後半、高尾瑠を右SB、福田湧矢を左SBに配置し、倉田をボランチ、宇佐美を左ハーフとした4-4-2にシフト。すると53分、左サイドでボールを奪取した福田が宇佐美に繋ぐと、宇佐美から今度は倉田へ。倉田が前線にボールを運び、流れるようなカウンターでパトリックにスルーパスを出すとGK飯倉を振り切ってゴール!帰ってきた男の復帰いきなり弾が決まってガンバが追加点!!

 

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まずは1点を返したい神戸はサンペールを下げて3月のガンバ戦で2得点を挙げた田中順也、小川に代えて増山朝陽を投入し、守備は基本的に山口蛍に任せたような形に。一方のガンバは絶好調のパトリックを下げてこの日がキャリア通算1000試合出場という前人未到の大記録となった遠藤保仁を投入。遠藤を投入して中盤を制圧するというここ数試合の勝ちパターンに委ねますが、その試みは遠藤投入直後は功を奏し、67分にはアデミウソンのシュートがポスト、そのこぼれ球に反応した倉田のシュートは飯倉の好セーブ、更に攻撃を仕切り直して倉田のパスを受けた矢島のグラウンダーのクロスに高尾が飛び込むなど、ゴールはならなかったものの1分間で3度の決定機を作り出します。

 

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しかしここから、遠藤を入れた事は別に良いとしてパトリックを下げた事が段々響いてくるようになります。前半から走った宇佐美とアデミウソンにはこの頃には既にバテバテになっており、パトリックの対処という仕事が無くなったダンクレーが守備面で自由になった事で決定機を多く作ったショートカウンターを発揮出来なくなったガンバ。1点を取るべくハイラインになった神戸の裏を活かせないまま、試合は徐々に神戸ペースになり、79分には微妙な判定でPKを献上。イニエスタのキックは一度はGK東口順昭が止め、こぼれ球を再び放ったイニエスタのシュートも一度は東口が超反応で触れるもセーブならずに失点。なんとなく嫌な予感と不穏な空気を醸し出す失点を喫してしまいます。

 

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そして84分、初瀬のサイドチェンジを受けた途中出場の西大伍が巧みなステップでDFを振り切ると、そのままエリア内にパーフェクトなクロス。これをファーサイドで待っていた増山が頭で合わせたまさかまさかの同点弾を献上。勝利確定の流れは一転、ノエスタの空気は完全に神戸へと傾くことに。

 

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ここからの10分間はもう完全にカオスな展開に。両チームともに規律なんて言葉は壊れ、カウンターで一気に駆け上がる→ボールを失う→カウンターを喰らう→ボールを奪う→カウンターで一気に駆け上がる…というスパイラルのような流れを繰り返していきます。それでもスタジアムのボルテージ、そしてアンドレス・イニエスタという異次元のプレイヤーを擁する神戸の方がガンバを危機に陥れる回数は多く、同点弾をアシストした西もキレキレの動きを披露。94分には神戸のカウンターで西のスルーパスから田中がこの日最大の決定機を迎えますが、なんとかこれはクロスバーに救われ、その後またピンボールのような応酬をした後に試合終了。ガンバにとっては文字通り、勝点2を失う2-2の引き分けとなってしまいました。

 

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今日に関しては、正直ちょっと宮本監督の采配ミスがあったような気はします。

遠藤を投入する事は最近の勝ちパターンですから理解出来るのですが、下げる対象がパトリックであった事が間違いの始まりでした。前述のようにパトリックはその圧倒的なフィジカルの強さから、貧弱とされる神戸DF陣の中で唯一Jリーグ屈指の個人能力を持つダンクレーを実質的に逆マークしていたような状況になっていました。しかしパトリックが下がった事で、ダンクレーにとってはめんどくさい仕事が一つ減り、自由にCBとして相手を潰す仕事に専念出来るようになった…それが特に最終盤で、ガンバのカウンターが神戸よりも効果的な攻撃に繋がらなかった一つの要因だと思っています。

パトリックに関しては確かにコンディション面に不安はあるので、無理をさせたくない気持ちは理解出来ますが、今日の展開でパトリックを下げるのならせめて渡邉千真のような潰れる事の出来る選手を起用するべきでした。

 

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選手交代に関しては同時に、遠藤を入れるなら下げるべきは宇佐美かアデミウソンだった事も客観的に見てそうでしょう。後半、2-0になった頃には既に2人ともバテバテの状態で、ショートカウンターの先鋒とするにはほとんど体力が残っていない状態でした。結局宇佐美は87分までプレーし、アデミウソンはフル出場。あの2人はさすがに引っ張り過ぎだったと思うし、それなら2-0の神戸が前がかかりになって焦り始めたタイミングでどちらかを下げてカウンター要因として食野亮太郎を投入した方が、神戸にトドメを刺さる可能性は高かったのではないでしょうか。終盤、神戸の田中、増山、西の途中出場組が躍動していたのを見ると余計に。

基本的に宮本監督はゲームプランの構築は上手い監督ですから、それがかえって試合中の采配という面ではマイナスに働いている部分もあるのかもしれません。

 

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なんにせよ、今一番大事なのは今日の試合を引きずらない事です。思い返せば3月、2勝2敗と好調でも不調でもない調子だったガンバが一気にスランプに陥ったのは、ホームでの神戸戦で歴史的な大逆転負けを喫してからでした。偶然にも、あの試合の次の試合も、そして次節の相手もサンフレッチェ広島です。前半戦と同じ下り坂を転がらない為、広島戦で求められる事は一つしかありません。

 

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ラスト10分はガンバファンも神戸ファンもみんな壊れかけてました…。

ではでは(´∀`)