久し振りに朝マック食べるとやっぱ美味しい。
どーもこんばんは
さてさて、本日いよいよ、世界のサッカー界のレジェンドでもあるフェルナンド・トーレスが18年の現役生活にピリオドを打ちます。現役最後の対戦相手はアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャを擁するヴィッセル神戸…かつて、あのフェルナンド・トーレスの引退試合がこんなエモーショナルな形で、そしてそれが日本という舞台で行われる事になろうとは誰が予想した事か…全ての人の記憶に残る一戦となる事は間違いないでしょう。
トーレスがトーレスたる所以というと、FWとしての卓越した能力や端正なルックスもそうですが、なによりも印象深いのはこれらの要素を前提にした上で「勝負所で点を取ってみせる能力」と言えます。あまり調子が良くなくても、びっくりするような決定機を外したとしても、一番点が欲しいタイミングで点を取ってみせる…それがフェルナンド・トーレスというエル・ニーニョ(神の子)と呼ばれた男の真髄でした。
という訳で今回は、そんなトーレスがこれまでに決めた「持ってる男っぷり」を象徴するゴールを5つ挙げてみましたので、この機会に振り返ってみてください…。
第5位
【持ってる男】
UEFA EURO 2012 ポーランド・ウクライナ大会決勝
スペイン4-0イタリア、84分のゴール
2012年7月1日@オリンピスキ・スタジアム(ウクライナ、キエフ)
スペイン得点者:D・シルバ(14分)、J・アルバ(41分)、F・トーレス(84分)、J・マタ(88分)
チェルシーでは勝負所で決定的なゴールを挙げた反面、トータルで見たパフォーマンスはそこまで良いとは言えず、トーレスのコンディション面にも不安がある中で迎えた大会は、チームがセスク・ファブレガスを最前線に配置したゼロトップシステムを採用した事もあってトーレスの出番は限られていた。
しかしそんな中でも、途中出場からゴールを決めるなどチームに貢献していたトーレスは決勝戦でも84分にシャビのスルーパスからゴールを決めてみせる。このゴールでトーレスはドイツのマリオ・ゴメスと並んで大会得点王となるが、出場時間の短さで単独得点王扱いとなった。翌年のコンフェデレーションズカップに於いても、トーレスは同様の形で得点王を獲得している。やはり持っている…という魅力が発揮されたタイトルであった。
第4位
2018明治安田生命J1リーグ第33節
2018年11月24日@ベストアメニティスタジアム(日本、佐賀)
大きな期待を寄せられて日本でのプレーを始めたトーレスだったが、トーレス自身の慢性的なコンディションの問題のみならず、鳥栖の深刻な攻撃力不足もあってトーレス自身、本来得意とはしていない一列下がってのチャンスメイクのような仕事も求められていた事から、なかなか満足いく成績は残せずにいた。
そんな中で迎えた鳥栖のホーム最終戦はJ1残留に向けて1敗も許されない状況での試合となり、対戦相手の横浜FMも残留を争う相手だった為直接対決という構図になった。試合は1-1で終盤戦に突入しようとしていた78分、鳥栖のパスカットからのボールを金崎夢生がワンタッチでコースを変えると、これを受けたトーレスがペナルティアークの辺りから右足を一閃。これがゴール左隅に刺さって鳥栖が逆転勝利を収めた事で最終節を「引き分けでも残留出来る」という状況にする事が出来て、そのまま残留を果たした。
YouTubeなどでこのゴールの動画をDAZNの中継映像、観戦していた方の個人撮影で見たが、ストーリー的なものなどの全てを含めて鳥栖スタジアム最高の瞬間だったとも言えるかもしれない。トーレスがトーレスたる所以…それをJリーグの舞台で示した瞬間でもあったし、日本でプレーした1年間の意味が凝縮された瞬間だったと言えよう。
この日、ちょうど私九州行ってたのよ…(しかも前日と翌日は電車でスタジアムの前通ってる)。観たかった…。
第3位
【美しすぎる有終の美】
アトレティコ・マドリード2-2CDエイバル、42分、60分のゴール
2018年5月19日@ワンダ・メトロポリターノ
エイバル得点者:キケ(35分)、ルベン・ペーニャ(70分)
トーレスの選手としてのピークは恐らく2007年夏から2011年1月まで過ごしたリバプール時代だろう。クラブレベルでは世界最高のタイトルと言われているUEFAチャンピオンズリーグを制したのはリバプールから移籍したチェルシーでの出来事だ。しかしトーレスといえばアトレティコ・マドリードの選手であるというイメージだし、それはユース時代からアトレティコで過ごした事、トーレス自身子供の頃からアトレティコのファンだったという事実からもそれは自然な流れである。
2007年夏にアトレティコを退団し、リバプール、チェルシー、ACミランを経て再びアトレティコに帰還したトーレスは常時スタメンでは無かったが、CLでバルセロナを下すゴールを決めるなどスーパーサブとして存在感を放っていた。そんなトーレスも17-18シーズンをもってアトレティコを退団する旨を発表する。そんな中で迎えたアトレティコでのラストゲーム、勝利こそならなかったがトーレスは2ゴールを挙げて自身のラストゲームに自身の手で華を添える。改めてトーレスの凄味を見た試合だった。今宵も果たしてそうなるのか…それにしても、この2ヶ月後に日本のピッチを踏む事になるとは全く想像していなかった…。
第2位
【スペイン最強時代の始まり】
ドイツ0-1スペイン、33分のゴール
2008年6月29日@エルンスト・ハッペル・シュタディオン(オーストリア、ウィーン)
スペイン得点者:F・トーレス(33分)
2014年ブラジルW杯以降は不振に陥っているが、2000年代後半から2010年代前半のサッカーはまさにスペインの時代だった。しかし、最近サッカーを観始めた方はピンと来ないかもしれないが、それまでのスペイン代表というのは「いいところまではいくけど勝てない」チームであり、そしてその歴史を止めたのがEURO2008であり、決勝戦でのトーレスのゴールだった。
「クアトロ・フゴーネス」と称されたシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セスク・ファブレガス、ダビド・シルバといった協力な中盤のチャンスメイクをいわば仕上げる役割としてダビド・ビジャと得点を量産。決勝はビジャの負傷によりトーレスの1トップとなったが、33分にシャビのスルーパスからフィリップ・ラームを振り切ってゴールを奪う。試合はこの1点が唯一の得点となり、スペインにEURO優勝をもたらした。これはスペインにとって国際大会では44年ぶりとなる優勝になり、南アフリカW杯優勝、EURO連覇に繋がるスペイン代表黄金期の始まりと言える一発であった。
第1位
【LEGEND】
11-12UEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ
バルサ得点者:S・ブスケツ(35分)、A・イニエスタ(43分)
チェルシー得点者:ラミレス(45+1分)、F・トーレス(90+2分)
FCバルセロナvsチェルシーといえば、近年のチャンピオンズリーグで幾多の名勝負を演じてきた名物カードだ。そしてそんな両チームの対戦の中でも屈指の激闘とされているのが11-12シーズン準決勝の第2戦であり、そしてその試合にケリをつけたのが他でもないトーレスである。
チェルシーはこの試合で2-1と1点ビハインドを背負っていたが、チェルシーのホームで行われた第1戦を1-0で制していた為、このまま終わればアウェイゴールの差で決勝進出が叶う状況だった。しかし前半の時点でジョン・テリーが退場の憂き目にあって1人少なくなっており、加えてこの時のバルサと言えばペップ・グアルディオラが監督を務めた「サッカー史上最強チーム」とすら言われている頃のバルサであり、当然のようにバルサの猛攻撃に曝される事になる。
試合はアディショナルタイム、あと数分耐えれば…という場面でバルサの攻撃を塞ぐと、カウンターのボールがトーレスへと転がる。バルサは決死の攻撃を仕掛けていた為、全員がチェルシー陣内にいた。ボールを受けたトーレスはキーパーしかいないバルサ陣内をドリブルで独走。最後はGKビクトール・バルデスをもかわして無人のゴールに流し込み、事実上この瞬間、チェルシーの決勝進出は決まった。
第5位の項目でも言ったが、チェルシー時代のトーレスは個人として期待通りのパフォーマンスが発揮できた訳でもなかった。しかしそれでもこういう場面で決めてしまうのである。最終的にチェルシーは決勝戦で、完全アウェイのアリアンツ・アレーナでバイエルン・ミュンヘンと対戦。PK戦の末にバイエルンを下し、見事初となる欧州制覇を成し遂げた。
余談だが、この試合のバルサにはイニエスタのみならず、後に鳥栖で共にプレーする事になるイサク・クエンカもスタメンでプレーしていた。
さぁ、そんなエル・ニーニョの現役選手としての姿が観れるのも今日で最後。そんな試合が日本で行われる事に感謝しながら、今宵はDAZNにかじりつきましょう!
マクドに来たのは良いけど雨降りそう…。
ではでは(´∀`)