どーもこんばんは
ああいうのを現地で観たいんですけどね、本当は…。
さてさて、いよいよ明日は大阪ダービーです!!
年に2度の調子、シーズンの状況…そんなものは一切関係のない大阪のプライドを賭けた直接対決がやってきました…。
試合は9月28日、14:00からセレッソのホーム、ヤンマースタジアム長居でキックオフです。5月にパナソニックスタジアム吹田で行われたガンバホームでの大阪ダービーは倉田秋のゴールで1-0の勝利を収めているガンバ。勝利すれば2018年に続いてのダブル達成とリーグ戦の大阪ダービー5連勝となり、引き分け以上なら2014年から(大阪ダービーが開催されなかった2シーズンを除いて)4シーズン連続の勝ち越しとなります。
…で、リーグ戦としては38回目、公式戦としては49回目となる今回の大阪ダービーですが、前回、前々回のダービー前は過去の試合のプレイバック企画を更新したので今回は1995年から続く大阪ダービーにまつわるデータ、トリビアなんかを、私がサッカー観るようになってから15シーズン目の大阪ダービーという事で15個書いていきたいと思います。(なんちゅう勝手な基準…)
これを見ておけば大阪ダービーがより面白く観られたり…?それではスタート。
#1 通算成績ではガンバが圧勝している。
リーグ戦での通算成績はガンバが23勝5分9敗、公式戦通算ではガンバが26勝8分13敗とダブルスコア以上の成績を収めている。1998〜1999年には大阪ダービー4連敗を食らった事もあったが、ここ10年はガンバの7勝5分1敗とその対戦成績は圧倒的だ。
2017年にセレッソに初タイトルをもたらしたユン・ジョンファン監督に至っては、2018年末の解任理由に「大阪ダービーにことごとく負けた事」を少なからずの要因として噂されたほど。
ガンバが圧倒的な通算成績を誇る一方で、ルヴァン杯、天皇杯、ACLなどのカップ戦に限定すればセレッソが(セレッソから見て)4勝3敗3分で僅かながら勝ち越している。
万博記念競技場からパナソニックスタジアム吹田に移転してからのガンバはリーグ戦のホームでの大阪ダービーは全勝しているが、2017年のルヴァン杯準決勝ではホームで敗戦を喫した。特にACLの舞台で実現した大阪ダービー(2011年)で敗れた事はガンバファンの脳裏に悪夢として刻まれている。
#3 ガンバ、セレッソの両チームに在籍した選手は過去15人。
ガンバ、セレッソの2チームに所属した選手は全部で15選手いるが、そのうちの殆どがガンバに在籍した後にセレッソに入団しており、逆に先にセレッソに在籍してからガンバに入団した選手は2選手のみ。
両チームに在籍した選手では、有名なところでは柳本啓成、播戸竜二、家長昭博、倉田秋といった選手はガンバでもセレッソでも活躍した事で知られる(家長と倉田はガンバからのレンタル移籍)。また、ガンバ(もしくはFC東京)のイメージが強いため意外と知られていないが、加地亮はルーキーイヤーをセレッソで過ごしている。
#4 ガンバ、セレッソの両チームで大阪ダービーの得点を挙げた選手は2名。
2010年第2節にセレッソで、2011年第1節にガンバでゴールを挙げたアドリアーノ、2011年第1節にセレッソで、2017年第7節、2019年第12節にガンバで得点を挙げた倉田秋の2人がこれに該当する。特に2011年の開幕戦ではアドリアーノはセレッソからガンバに移籍した最初の試合でのゴールだった(しかも2010年の大阪ダービーでは中澤聡太と揉めて一発退場を喰らう因縁もあった)事、倉田がガンバからレンタルの身でゴールを決めた事などが話題になった。
2016年からガンバ、セレッソ共にU-23チームを明治安田生命J3リーグに参加させている為、いわゆる裏大阪ダービーがJ3の舞台でも実現している。こちらもガンバが3勝2敗2分と僅かながら勝ち越しており、今季は10月27日にパナソニックスタジアム吹田で裏大阪ダービーが予定されている。
通算成績ではガンバが圧倒的に勝ち越している事は前述した通りだが、1995年5月3日に長居第2陸上競技場(現・ヤンマーフィールド長居)で初めて実現した大阪ダービーではセレッソのFWバルデスのゴールでセレッソが1-0の勝利を収めている。
このシーズンは4試合大阪ダービーが行われているが、ガンバもセレッソもそれぞれのホームゲームで勝利して2勝2敗となった。なお、当時の監督はガンバがドイツ人のジークフリート・ヘルト監督、セレッソはブラジル人のパウロ・エミリオ監督である。
#7 スコアレスドローで終わった試合が一度もない。
大阪ダービーが開催される前になると毎回のように言われるので聞いた事のある方も多いだろうが、全ての公式戦において0-0のまま終わった事は過去一度も無い。ルヴァン杯も入れると8回引き分けているが、そのうちの6試合が2-2である。
しかし西野朗監督時代のガンバは2003〜2006年、2010年の5シーズンで10試合31得点を叩き出している一方で、どちらかが完封勝ちを収めたケースは少なくなく、特にここ3試合はガンバが1-0で3連勝を収めているなど、長谷川健太監督やユン・ジョンファン監督、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督など守備に定評のある監督の就任以降はロースコアのゲームも増えている。
#8 柿谷曜一朗はガンバに移籍しかけた。
前述の通り、過去にガンバとセレッソの両方に在籍した選手は過去15人いる訳だが、その殆どが出場機会を求めてのレンタル移籍だったり、契約満了になった選手が移籍したケースだったりしたので横浜F・マリノスから川崎フロンターレに移籍した齋藤学のように大荒れになる事はこれまで無かった。
しかし2018年6月、当時のガンバの監督がセレッソで柿谷を世に出した張本人でもあるクルピだった事もあり、突如として柿谷曜一朗のガンバ移籍話が浮上する。最終的に柿谷はセレッソ残留を決めたが、松井一郎大阪市長との会談で本人が自虐的に話していたように移籍は本当に成立寸前まで行っていたらしく、噂の時点で両チームのファンが騒ついていたくらいなので実現していれば相当荒れたと思われる。
#9 ガンバ、セレッソの両チームで監督を務めた人物は歴史上1人だけ。
1997年、2007〜2011年、2012〜2013年と3期に渡ってセレッソの監督を務めたレヴィー・クルピ監督は2013年にセレッソを退団し帰国する際、見送りに来たセレッソサポーターに対して「次に会う時はガンバの監督だ。」というジョークを飛ばして結構ウケたが、2018年にガンバの監督に就任した事でそのジョークは現実となった。その為、2018年4月21日にパナソニックスタジアム吹田で行われた大阪ダービーでは「元セレッソの監督がガンバの監督として大阪ダービーに挑む」という初めての構図が出来上がり、試合前には柿谷曜一朗、山口蛍といったかつての教え子達と挨拶を交わすシーンも見受けられた。
なお、その試合こそファン・ウィジョのゴールで勝利したもののクルピは同年7月に解任された為、ヤンマースタジアム長居での古巣戦は実現していない。「クルピ」と聞くとガンバファン、セレッソファンの間でリアクションは180度違う。
#10 基本的に梅田駅より北がガンバ、南がセレッソ。
明確な定義はなく、また梅田駅が位置する大阪市はセレッソのホームタウンとなっているが、ガンバファンとセレッソファンを分布図的にすると梅田駅を境に北がガンバ、南がセレッソと考えるのが妥当。
実際に、京セラドーム大阪に本拠地を置くオリックス・バファローズはセレッソとコラボしたタイアップ広告を掲載しており、一方で兵庫県西宮市の阪神甲子園球場を本拠地とする阪神タイガースは先日、ガンバとのコラボ企画を打ち出していた。
#11 両チーム共大型スタジアムを本拠地としている。
今回の大阪ダービーが行われるセレッソのホームスタジアムはヤンマースタジアム長居で、このスタジアムでは2002年日韓W杯の他、2007年には世界陸上が開催され、更にはMr.Children、GLAY、B'zといったビッグネームのコンサートが度々開催されるなど関西随一の大型スタジアムであると共に、日韓W杯でも日本戦が割り当てられたように「関西での代表戦といえば長居」という状況だった。
しかし2016年からガンバも、それまでの万博記念競技場から新たに建設した市立吹田サッカースタジアムに移転し、近年の関西での代表戦は主に此方で行われている。ガンバ側の収容人数が単純計算で倍になった事で、大阪ダービーは新時代に突入したと見る向きも強い。
#12 両チーム共ユースチームが優秀。
ガンバとセレッソは共にユース時代から「セレッソには負けるな」「ガンバには負けるな」と言われているらしいが、両チームともユースチームが優秀である事は事実である。今度の大阪ダービーに出場しそうな選手で言えば、ガンバが東口順昭、倉田秋、井手口陽介、宇佐美貴史、セレッソが木本恭生、柿谷曜一朗、丸橋祐介、瀬古歩夢らがユース出身。
また、2008年にはJユースカップの決勝でガンバ大阪ユースvsセレッソ大阪U-18の大阪ダービーが実現した。ヤンマースタジアム長居で行われたこの試合は直前に行われたトップチームの天皇杯を超える6000人以上の観衆が詰め掛けるなど、若年代から大阪ダービーが持つ意味が大きい事を示している。なお、この試合では松波正信監督が率いるガンバが4-2で勝利して優勝しており、主な出場選手としてはガンバが宇佐美貴史、菅沼駿哉、大森晃太郎(現・FC東京)、セレッソが山口蛍(現・神戸)、扇原貴宏(現・横浜FM)、杉本健勇(現・浦和)といった選手がいる。
#13 大阪ダービーでのハットトリック達成者は過去3人で全員ガンバ。
昔から攻撃力が売りとされていた両チームだが、大阪ダービーで過去にハットトリックを達成した選手は3選手おり、全員がガンバの選手である。最初にハットトリックを記録したのは2004年10月2日、J1の2ndステージ第8節で大黒将志(現・栃木)によるもので、同時にこの試合は大阪ダービーに史上最も点差がついたゲーム、そして最多得点試合となった(7-1でガンバが勝利)。
また、2006年第2節ではフェルナンジーニョ、マグノ・アウベスと1試合で2選手がハットトリックを記録するというレアケースが発生しており、これはJリーグ全体の通算でも4試合でしか起こっていない事例である。
#14 1度だけ愛媛で大阪ダービーが行われた事がある。
過去に大阪ダービーが行われた会場はJ3を合わせて6会場あるが、そのうち5会場はヤンマーフィールド長居(長居第2陸上競技場)、万博記念競技場、ヤンマースタジアム長居(大阪長居スタジアム)、パナソニックスタジアム吹田(市立吹田サッカースタジアム)、キンチョウスタジアム(長居球技場)と、いずれも万博記念公園内、もしくは長居公園内で開催されているが、かつて1試合だけ愛媛FCが本拠地とする愛媛県総合運動公園陸上競技場(現・ニンジニアスタジアム)で開催された事があった。
これは2003年12月20日の天皇杯4回戦の中立地開催によるもので、試合はセレッソが延長戦で大久保嘉人(現・磐田)のVゴールによってベスト8進出を決め、最終的に決勝戦まで進出している(決勝は磐田に0-1で敗北)。この試合の主な出場選手はガンバが遠藤保仁、宮本恒靖、二川孝広、山口智、セレッソが森島寛晃、大久保嘉人、西澤明訓、布部陽功といった面々で、ガンバは西野朗監督、セレッソは塚田雄二監督が指揮を執った。なお、当時愛媛FCはまだJリーグに加盟していない。
#15 ガンバとセレッソが揃って好成績を収めた事は殆ど無い。
ガンバもセレッソもJリーグの中では人気と知名度の高いチーム同士であり、優勝争いや上位争いに何度も絡んでいる両チームだが、揃って好成績を残したケースは意外にも殆ど無い。例えばガンバが三冠を達成した2014年にセレッソは降格の憂き目を見る事になったし、逆にセレッソが初タイトルを含むカップ戦二冠を達成した2017年のガンバは後半戦で大スランプに陥り、10位でシーズンを終えた。2007〜2009年、2013年のように、どちらかが好成績を残していたシーズンにどちらかがJ2に居たというケースもあったし、今季もセレッソが上位争いを戦う中でガンバは残留争いから抜け出す為の戦いという構図になっている。最も典型的だったのが当時2ステージ制だった2000年で、年間順位こそセレッソが5位、ガンバが6位で共に好成績だったようにも見えるが、セレッソが1stステージで最終節まで優勝争いを演じて2ndステージで低迷したのに対し、ガンバは1stステージで低迷したものの2ndステージでは終盤まで優勝争いを展開。ガンバとセレッソはどうやら好不調のスパイラルがちょうど対になるように出来ているのかもしれない。
例外は2005年と2010年の2シーズンである。今でも伝説となっている2005年は、最終節に勝てば優勝のセレッソがアディショナルタイムにFC東京の今野泰幸(限・磐田)のゴールで引き分けに終わり、一方ガンバは4-2で川崎に勝利した事で劇的な初優勝。セレッソは5位フィニッシュとなった。2010年は名古屋が圧倒的な強さで優勝を決めた一方でガンバが2位の座を確保。最終節でセレッソが3位に食い込んでいる。
…さぁ、そんな感じで15のデータとトリビアを書き連ねてみました。因縁渦巻く大阪ダービー、果たして38回目の勝者は…?俺たちが大阪さ!!
ではでは(´∀`)