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2020明治安田生命J1リーグ全18チーム戦力診断Part4〜湘南ベルマーレ、清水エスパルス、名古屋グランパス編〜

なんでか知らんけど戦力診断シリーズの冒頭が私の最近のライブ事情になってるけどそろそろネタも無くなってくるぞ。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、今回はJリーグ開幕直前企画という事でJ1全18チーム戦力診断も後半戦の第4回!今回は湘南清水名古屋です!

 

 

 

湘南ベルマーレ

 

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監督:浮嶋敏(2年目)

ホームスタジアム:Shonan BMWスタジアム平塚(神奈川県平塚市)

胸スポンサー:三栄建築設計(不動産業)

ユニフォームサプライヤー:PENALTY

 

昨季成績

J1リーグ:16位(勝点36、10勝6分18敗40得点63失点)

ルヴァン杯:グループステージ敗退

天皇杯:2回戦敗退

Jリーグ杯/スダメリカナーナ杯CS:準優勝

 

主な入団選手

GK 谷晃生←G大阪(レンタル)

DF 大岩一貴←仙台

MF 福田晃斗←鳥栖

FW 岩崎悠人←札幌(レンタル)

FW タリク←AIKソルナ

主な退団選手

GK 秋元陽太→町田(レンタル)

DF フレイレ→長崎

DF 山根視来→川崎

DF 杉岡大暉→鹿島

FW 山﨑凌吾→名古屋

 

予想フォーメーション【4-2-3-1】

 

2012年からチームを指揮した曹貴裁監督体制では長らく3-4-2-1を採用していたが、今季はDFラインを4バックに設定してシーズンを戦う。同じく長い3バック期間から4バックに移行する浦和にも言える事だが、これまで3バックに入っていた選手がCBに行くかSBに行くか、WBで起用されていた選手が前に残るかDFラインに下がるかなど、既存選手の運用などは非常に興味深い。

 

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GK★★☆☆☆

 

G大阪からレンタルで獲得した東京五輪世代日本代表の常連で若手有望株GKとの呼び声も高い谷晃生が初挑戦となるJ1の舞台でどこまでやれるかという一点に集約されている気もする。私自身はガンバファンという事でめちゃくちゃ期待してはいるが、やはりGKに関してはそのレベルでやってみないとわからない部分は実際にあると思う。昨季終盤は富居大樹がレギュラーを奪ったが、長らく秋元陽太が絶対的存在だったので今年の湘南にとって鍵を握るポジションになるかもしれない。

 

DF★★☆☆☆

 

G大阪や広島が獲得に動いていたという坂圭佑は慰留に成功したが、山根視来が川崎、杉岡大暉が鹿島とそれぞれ上位クラブへ移籍。フレイレも長崎に新天地を求めた事で戦力は間違いなく大幅にダウンしている。だが、今季は4バックに変更するという話もあり、その上で馬渡和彰や大岩一貴を獲得した事を踏まえると懸念された程のダメージ…ではもしかしたら無いのかもしれない。

 

MF★★★☆☆

 

各ポジションで主軸が移籍する中、主力を多く残せたのがMF。金子大毅、齋藤未月、鈴木冬一などの若手ホープが残留し、山田直輝や中川寛斗を完全移籍に切り替える事が出来たところに鳥栖から福田晃斗、大宮から茨田陽生を迎え入れた事で、主力流出が目立ったシーズンながら唯一MFは昨季よりも良い陣容を揃える事が出来た。FWとDFがオフの波に揺れた影響も踏まえると、湘南にとって中盤の機能性は殊更重要になってくる。

 

FW★★★☆☆

 

昨季のエースであった山﨑凌吾が名古屋に移籍。野田隆之介も京都に新天地を求め、FW陣は総入れ替えに近い形にもなった。代わりに獲得したのは石原直樹、岩崎悠人で、年齢的にはベテラン-中堅-若手とバランスが取れている。石原、岩崎、そして昨季から残留している指宿洋史が本来の得点力を取り戻せれば魅力あるポジションになるのでは。何と言っても気になるのは現役ノルウェー代表のタリクである。タリクがチームとJリーグにフィット出来れば…。

 

総合★★☆☆☆

 

昨季のゴタゴタ劇もあって、個人的に湘南は今オフもっと苦戦するんじゃないかと思っていました。実際に杉岡、山根、山﨑らが退団した事で痛手は背負いましたが予想していたよりは流出も抑えられた印象で、逆にレンタル移籍を活用してしっかりと補強が出来た事でなんとか流出ダメージをなるべく小さく抑える努力は出来たと思います。昨季から目標の下方修正は避けられませんが、湘南のクラブ規模を踏まえれば想像よりは悪くないオフだったようにも思います。ただ、それでも残留が現実的な目標となり続ける厳しいシーズンになる事は否めませんが…。

 

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清水エスパルス

 

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監督:ピーター・クラモフスキー(新任)

ホームスタジアム:IAIスタジアム日本平(静岡県静岡市)

胸スポンサー:Suzuyo(物流業)

ユニフォームサプライヤー:PUMA

 

昨季成績

J1リーグ:12位(勝点39、11勝6分17敗45得点69失点)

ルヴァン杯:グループステージ敗退

天皇杯:ベスト4 

 

主な入団選手

GK ネト・ヴォルビ←アメリカ・デ・カリ

DF 岡崎慎←FC東京(レンタル)

DF 金井貢史鳥栖

DF ヴァウド←セアラーSC

FW ティーラシン←ムアントン・ユナイテッド

主な退団選手

GK 高木和徹→長崎(レンタル)

DF 二見宏志→長崎

DF 飯田貴敬→京都

DF 松原后→シント・トロイデンVV

FW ドウグラス→神戸

 

予想フォーメーション【4-1-2-3】

 

昨季までは北川航也とドウグラスを2トップにした4-4-2、もしくはドウグラスを最大限に活かす為の4-2-3-1がベースだったが、ドウグラス退団でそうも行かない事や新監督の志向する戦術も踏まえて4-1-2-3の形が予想される。4-1-2-3というよりも4-1-4-1に近い形になるなら、立田悠悟や奥井諒を右SBに配置してエウシーニョを一列上げるオプションもあるか。

 

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GK★★★★☆

 

新たに獲得したGKのネト・ヴォルピは昨シーズン、コロンビアリーグで優勝に貢献した上に自身もベストイレブンに選出されるなど正に脂の乗った状態での加入となるので期待大。一時期は外国籍GKは難しいとも言われていたが、昨今は韓国籍GKの台頭や仙台のスウォビィク、名古屋のランゲラック、元磐田のカミンスキーなどの成功例もある上に清水にはブラジル人選手も多く、適応面も大きな不安は無い。大久保択生が長期離脱したのは誤算だが、大久保と西部洋平がバックアップにいるのは心強いと言える。

 

DF★★★☆☆

 

昨季はJ1最多失点を喫した清水にとってテコ入れを施したいポジションだったDFライン。松原后の海外移籍は痛く、昨季レギュラーの二見宏志も長崎に移籍したが、1月に入ってから岡崎慎、奥井諒金井貢史、ヴァウドを一気に獲得した事で選手層は真ん中もサイドも一気に厚くなったと言える。

 

MF★★★☆☆

 

中々に激動のオフを過ごした清水にとってほぼほぼ昨季のスカッドを維持したポジション。FW登録のジュニオールドゥトラも主戦場はMFになる事が予想される。新監督のピーター・クラモフスキー監督はアンジェ・ポステコグルー監督の下でのコーチを経て清水の監督に就任した経緯があるので、恐らく目指すサッカーは今マリノスがやっている事に近くなりそう。そう考えれば、ボランチのヘナト・アウグストや竹内涼に求められるタスクは必然的に大きくなる。2列目には金子翔太、西澤健太、滝裕太などを擁し、クラモフスキー監督のサッカーが上手くハマれば2〜3年後が楽しみかもしれない。

 

FW★★★☆☆

 

どれだけ攻めあぐねたとしても最後はドウグラスが何とかしてくれるという安心感が昨季の清水にはあった。大分から獲得した後藤優介も素晴らしい選手ではあるが、昨季の「絶対的存在感」を見るとどうしてもドウグラスを欠いた影響はやはり計り知れず、さすがにその穴は数人の選手補強で埋められるものだとは思えない。

 

総合★★★☆☆

 

正直なところ、今年のJリーグで最も「どっちに転ぶかわからない枠」なのは清水だと思います。クラモフスキー監督がコーチとして優秀である事には疑いの余地が無い反面、監督としてどうなのかは未知数。同時に、マリノス的…というよりポステコグルー的なサッカーをするのならどの道それなりの時間はかかるでしょう。面白い戦力は補強したとはいえ、ドウグラスを欠いた状態での清水がその部分にトライするとなれば、ポステコグルー監督のマリノスのようにとりあえず序盤戦は苦しい戦いになってきそうです。

鍵になるのは、清水のフロントがそこで「行くか、引くか」の判断を適切に出来るかどうか。どうしてもマリノスと比較するようになって申し訳ないのですが、マリノスの場合はそこで適切な判断が出来た。とは言っても、逆に過信して降格したら元も子も無い。今年というよりも、近い将来に於いても「今季不調に陥った時の立ち回り方」は清水にとって相当大きな意味を持つと思います。

 

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名古屋グランパス

 

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監督:マッシモ・フィッカデンティ(2年目)

ホームスタジアム:豊田スタジアム(愛知県豊田市)、パロマ瑞穂スタジアム(愛知県名古屋市)

胸スポンサー:トヨタ自動車(自動車メーカー)

ユニフォームサプライヤー:ミズノ

 

昨季成績

J1リーグ:13位(勝点37、9勝10分15敗45得点50失点)

ルヴァン杯:ベスト8 

天皇杯:2回戦敗退

 

主な入団選手

MF 稲垣祥←広島

MF 阿部浩之←川崎

MF マテウス横浜FM(復帰)

MF 相馬勇紀←鹿島(復帰)

FW 山﨑凌吾←湘南

主な退団選手

MF 和泉竜司→鹿島

MF 伊藤洋樹→磐田(復帰)

MF エドゥアルド・ネット→未定

FW 赤崎秀平→仙台

FW 深堀隼平→水戸(レンタル)

 

予想フォーメーション【4-2-3-1】

 

フィッカデンティ監督は昨季終盤には4-3-2-1なども採用していたが、今季は今のところオーソドックスな4-2-3-1でシーズンに挑むと予想される。2列目には個性豊かで実力もある選手が多く顔を揃えているので、ベンチに誰を置くかも含めて様々な組み合わせが期待出来そう。

 

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GK★★★★★

 

オーストラリア代表のランゲラックは今年も健在だろう。加入以降は名古屋の守備を文字通り一人で支えている感すらある。昨季途中から指揮を執るマッシモ・フィッカデンティ監督の下では前任の風間八宏体制よりも必然的に守備の比重は大きくなりそうなので、負担も多少軽減されるのでは。ランゲラックの存在ゆえになかなか目立たないが、第2GKの武田洋平も相当な実力者であるのでGKの層は磐石と見ていい。

 

DF★★★☆☆

 

日本代表経験のある丸山祐市太田宏介FC東京時代にフィッカデンティ監督の下でプレーしているし、宮原和也中谷進之介を含めてスタメンの絶対値は高い。だが選手層が厚くないのも事実で、昨季はDF陣に怪我人が出た際にはジョアン・シミッチを無理矢理CB起用する事などが見受けられた。その意味でも、ユース上がりの藤井直也や成瀬峻平も早い段階から突き上げていく必要性がある。どちらにせよ一番気がかりなのは宮原の次が見出さない右SBか。

 

MF★★★★☆

 

仮にも名古屋は昨季、ギリギリまで残留を争ったチームである。にも関わらず上位チームでバリバリレギュラーを張っていた阿部浩之稲垣祥をぶっこ抜いてくる辺りさすが名古屋というか、さすがトヨタというか…。ユーティリティープレーヤーの長谷川アーリアジャスールの長期離脱は痛手だが、面子としては申し分のない選手が揃った。後は米本拓司が怪我なくやれれば…。

 

FW★★★★☆

 

湘南から山﨑凌後を獲得した事の意味と効果は大きい。2列目にはMFとして阿部を獲得したのみならず、横浜FMの優勝に貢献したマテウスと日本代表で存在感を示した相馬勇紀を復帰させる事が出来たのは補強に近いと言っても良く、その2列目を活かす事を考えればポストプレーに長けた山﨑の重要性は更に高まるだろう。気になるのはこれまでの輝きが若干鳴りを潜めるガブリエル・シャビエルと、絶対的エースだが既に開幕戦は厳しい事が報じられているジョーがどこまでのコンディションでやれるか。この2人がトップフォームなら間違いなく五つ星だが…。

 

総合★★★★☆

 

戦力値だけを見れば間違いなく優勝争いが出来る面子である事に疑いの余地はありません。…が、実際問題として似たような事を言われていた昨季が最終的に13位に終わった訳で…。

名古屋に求められるのはJ1復帰後の2シーズン両方に共通して見られた好不調の波を断ち切る事。風間監督→フィッカデンティ監督というリレーのプロセスの是非には前にこのブログでも疑問を呈しましたが、フィッカデンティ監督を続投させた事には契約的な理由以外にもその波を断ち切る為にある種の「手堅さ」を持つフィッカデンティ監督に賭けたとも思えるので…。

 

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次回はG大阪C大阪神戸の関西スペシャル!

 

 

 

正直湘南があるからサザンのくだりこっちで使った方が良かった気もしてる。

ではでは(´∀`)