コロナ収まったらティアモ枚方観に行ってみようか計画持ち上がってる。
どーもこんばんは
さてさて、本日はJリーグが再開した暁の京都サンガFCについて考えてみようと思います。
昨季は最終順位こそ8位だったものの、その試合内容や一時は首位にも立った戦いぶりを見せたサンガ。そもそも「最終順位こそ8位だったものの」とは書きましたが、その前が19位だったのでこれは大きなジャンプアップでした。
そしてその昨年の貯金を基に實好礼忠監督が就任した今シーズンからは待望の新スタジアム、「サンガスタジアム by Kyocera」に本拠地を移転。積極補強も行い、クラブ史にとっても間違いなく重要な一年となるはず……でした。
ですが、折からのコロナ禍によってJリーグは第2節から中断した事で、公式戦に関しては未だにサンガスタジアムで1試合も開催出来ていない状態です。2月9日の試合はあくまでプレシーズンマッチでしたからね…。
まぁ、これに関してはもう仕方のない事な訳です。こうして世界中の動きが止まって東京オリンピックまで延期された今、再開や中断の判断が持つ力はサッカー界だけで片付かないものになってますから…。
ですので、その事を言っても仕方ないので、今回はJリーグが再開された時にサンガの布陣がどうなっているのか…について考えていきたいと思います。
まず、このブログを書いている時点でサンガが消化した公式戦は2月23日にアウェイで行われたJ2開幕戦のレノファ山口FC戦のみ。ここに、2月9日にサンガスタジアムの柿落としマッチとして開催されたプレシーズンマッチのセレッソ大阪戦を含めた…要するに、公開された試合での成績は現在2戦2敗です。
とはいえ、セレッソ戦は明らかに格上相手(しかもベスメン)との試合である事、そもそもプレシーズンである事の2点を考慮すべきで、それを踏まえた上での2-3というスコアと試合内容はポジティブに捉えられるものでした。
開幕戦の山口戦にしても12分に喫した安易な失点を最後まで取り返せずに0-1で敗戦を喫しましたが、試合内容に関しては新加入選手のフィット具合も含めて開幕戦にしては上々と言える出来だったので、サッカースタイルの基本線としてはこの2試合の形をベースにしていくものと考えられます。
この2試合に共通しているのは試合開始時点では3-4-2-1で入り、後半は選手交代などを通じて4バックに切り替えている事。実際、プレシーズンマッチのセレッソ戦後には實好監督が「3-4-3と4-3-3を併用する」といったコメントを残しており、開幕戦では李忠成とピーター・ウタカを2トップに据えた4-4-2システムも採用しました。サッカーの基本形は昨季のスタイルを踏襲するとは言えども、いかんせん仙頭啓矢、小屋松知哉、一美和成の3トップがまとめて抜けて、その分に新戦力を大量に迎え入れた事でその辺りの擦り合わせや最適解に辿り着くには少なからず時間がかかるでしょう。そう考えれば、さすがにそうも言ってられない期間になったとは言っても中断期間はサンガにとってはスポーツ的な側面では意義のあるものだったように思います。
それでは各ポジション毎に考察していきます。
GK
サンガは2017年途中から基本的には清水圭介が正GKを務めていますが、2018年は若原智哉、2019年は加藤順大が正GKを務めた期間があるようにJ2の中ではGKの層はかなり充実しています。特にこの2試合で清水のパフォーマンスにはビッグセーブもあった一方で少し不安定なところもあったので、再開時に誰がピッチに立っているか…の予想は結構難しいですね。5割清水、3割加藤、2割若原くらい…?
DF
3-4-2-1にするか4-3-3、及び4-4-2のどれを採用するかによっても左右されますが、今季の新戦力である森脇良太やヨルディ・バイスは3バックの方が慣れている選手である事を踏まえると、この長すぎる中断期間でどう変化したかはわかりませんが開幕前の時点での實好監督の構想では「とりあえずスタートは 3バック」みたいな意識があったんじゃないかと推測します。この2試合で森脇、バイスと3バックを形成する安藤淳もポゼッションに貢献出来るタイプのセンターバックですし、本多勇喜も復帰するとなると……中断前の感覚で言えば宮城雅史や上夷克典辺りがレギュラーポジションを獲得するのは当面困難かもしれません。
DFを3枚にするにせよ4枚にするにせよ、左サイドに入るのは99%黒木恭平でしょう。一方、レギュラー争いが熾烈になっているのは右サイド。長らく本職の右サイドバックが石櫃洋祐しか居なかったポジションに今季は飯田貴敬を獲得。昨季は右サイドでの出場も多かった福岡慎平もここの争いに絡んでくるかもしれませんし、4バックの場合の森脇のポジションはCBよりも右サイドバック。この辺りの人選には注目ですね。
MF
昨季は中田一三監督が多くの試合で4-1-2-3を採用して、庄司悦大はキーマンとしてアンカーの位置でプレーしました。今季も庄司がキーマンとなる事は変わりないでしょうが、この2試合の昨季からの大きな変化といえば庄司をアンカーではなくダブルボランチの一角として起用している事。その相方もセレッソ戦ではレナン・モッタ、山口戦では金久保順と攻撃的なタイプの選手を起用しています。中盤エリアについてはダブルボランチになるにしてもアンカー+セントラルMF2枚になるとしても庄司+モッタor金久保or福岡、4-1-2-3なら宮吉拓実も…という形、要するにここの考え方は余りに昨季から変化は無いと思います。
FW
センターフォワードに関しては今季はピーター・ウタカを軸に進めていく事が予想されます。後半に李忠成を投入して、2トップなり3トップなりにして圧力を強めていく感じですね。
今季のサンガの1.5〜2列目については、このポジションが2シャドー、ウイングFW、サイドハーフのどれになるのか少しわからないので、MFの要素も含めてFWの項目でまとめて書いていきます。
前述の2試合ではどちらも宮吉拓実と中川風希を2シャドーにした3-4-2-1でスタートし、後半にはある意味で2シャドーを解体するようにサイドハーフ、もしくはウイングを配置する形を取りました。2シャドーにしてもサイドを置く形にしても、昨季のサッカーというよりは昨今の日本代表に近い形というか、昨季以上にセンターフォワードを軸に…という戦い方が狙いでしょう。要するにウタカに当てて、そこから展開していく…みたいな。宮吉と中川以外なら、甲府でウタカとそういう連係を組み立てていた曽根田穣を筆頭に、野田隆之介やジュニーニョなどに求められるのもそういう役割です。
そういった意味では、FWタイプやトップ下タイプの多い2列目の中で新加入の荒木大吾というサイドアタッカーの存在は良い意味でちょっと異質な存在として、ジョーカーとして重要な役割を託されるのでは無いでしょうか。
なんにせよ、ウタカを除く前線の選手に関してはスタートのシステムに何を採用するかによって結構メンバーががっつり変わる可能性もあるかもしれません。
まずはとりあえず…早いうちにサンガスタジアムで公式戦やろ…。
ではでは(´∀`)