月曜日は阪神負けないから気が楽。
どーもこんばんは
さてさて、J2とJ3が再開し、これからいよいよJ1も再開しようとしていた7月1日、サッカーファンにはなかなかに衝撃なニュースが入ってきました。
やべっちFC、8月終了…?
まぁ、東スポだから信憑性がどうの、というのは一旦置いといて。
…このブログを見ている方からすれば今更説明するまでも無さそうですが、やべっちFCは2002年に日韓ワールドカップの年に始まったナインティナインの矢部浩之氏をMCとしたテレビ朝日系列のサッカー番組で、既に18年も放送している長寿番組です。
一昔前、「サッカー番組といえば『三菱ダイヤモンドサッカー』」みたいな時代もありましたが、それを現代に当てはめるとそのポジションに来るのは間違いなくやべっちFCになってくる事でしょう。私は今年で23歳になる身で、子供の時からこの番組を見ていました。最近は私と同い年どころか私よりも年下の人達が続々とプロデビューするようになりましたが、これは要するに今や「子供の頃からやべっちFCを見ていた」ような人達がJリーガーになっているという事でもあり、それだけの影響力を持つ番組だった証左だと思います。
先週、ちょっとやべっちFCが炎上していたのですが、今回はそれにも絡めた「やべっちFCの役割と意義」について書いてみたいと思います。
先週やべっちFCが炎上した理由は「J2再開初戦の取り扱い」でした。
J2は全部で11試合行われましたが、そのうちの数試合を取り上げたのみでJ3にはノータッチ。その上でまだ再開していなかったJ1に関しては「おさらい」という事でJ1開幕戦のハイライトを9試合全て放送し、再開したJ2やJ3より遥かに長尺を使った部分に多くの批判が集まり、更にTBS系列のサッカー番組「スーパーサッカー」がJ2全試合を開発していた対比もあってネットはプチ炎上状態にさえなっていました。
…まぁ、今日くらいJ2やってくれや、開幕戦ハイライトやるくらいならJ2やってくれや…と思う気持ちは確かにわかります。取り上げられなかったチームのファンの方なら特に。が、この件に関しては「そもそもJ2とJ3は割とニッチな趣味」という部分を今一度自覚する必要があります。実際問題、私の周りの友人の中で「J2の話が通じる友人」を数えると、結局のところ最初から一緒にサッカーを観に行ったりするような友人に限られてきます。
勿論、全部が全部そう、とは言いません。地元のチームがたまたまJ2で、初めて観たサッカーがたまたまJ3で…というケースも勿論あります。が、多くの場合ではJ2やJ3に触れようとする人間はまず日本代表などである程度サッカーに触れる方が流れとしては自然であり、J2やJ3は基本的には入口ではなく入口の中にあるコンテンツである事を理解すべきです。
地上波のサッカー番組って、実はその辺の棲み分けが結構上手く出来てると思うんですよ。例えば今回の件でサッカーファンからの評価を上げる形になったスーパーサッカーだったり、或いはテレビ東京系列の「FOOT×BRAIN」は少し違う角度からサッカーを観てみようみたいな若干変化球的な番組です。この2番組に共通しているのは「既にある程度サッカーを観ている人向けの番組」という事。特にFOOT×BRAINなんかは典型で、あの番組は視聴時点から一定の知識を有していてこそ面白い番組という表現も出来ます。要するに、この2つの番組は「中級編」「上級編」に位置する番組と言える訳です。
それに対して、やべっちFCが担ってきた役割はスーパーサッカーやFOOT×BRAINなどと比較した時の「初級編」「入門編」と言うべきものであり、これからサッカーを継続的に見させる為の入口と言うべき役割でした。実際、やべっちFCのメインターゲットは前述の2番組のように既にサッカーを観ている人間というよりは「日本代表などでちょっと興味を持った人達」であったり、或いは「サッカーをプレーしている子供達とその親」な訳です。そのターゲットに向けてJ2やJ3をPRしても、多分それでいきなりハマってくれるような人は遅かれ早かれ自力でJ2を見つけるような人でしょう。物事には何事にも段階というものがあり、現在地上波で最も全国的に目立つポジションであるやべっちFCが果たしている役割と担う仕事は「サッカーの入口になる事」…第一段階なのです。海外組の情報などを積極的に取り上げたりするのもそういう理由であり、Twitterでよく見た「スーパーサッカーはJ2もやってくれたのに…」という意見は結局のところ「この2番組のターゲットと目的が違うから」という部分に落ち着いてしまうのです(だからこそスパサカ全国ネットでやってくれ…とは思うけどね)。
結局のところ、やべっちFCがこれまで果たしていた役割であり、先日の放送でJ2再開初戦よりJ1開幕戦のハイライトを優先した理由は「やべっちFCの目的と役割が『入口』である事」であり、やべっちFCが終わる影響を挙げるとすれば「大きな入り口を失う」という部分に集約されます。それこそ、J2やJ3を見るようになるほどサッカーにハマり、知り出すと少し物足りなさを覚え始める気持ちはわかりますが、その意義の大きさは失った時に気付くというよりも思い出す部分はあるのかもしれません。
前の戦力診断の時もガンバの日に急ネタ入ってきたな…。
ではでは(´∀`)