ROCK ACADEMIAのHISASHIさんの髭男好き隠す気ない感好き。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝、RBライプツィヒvsアトレティコ・マドリードの一戦です。
ベスト16では持ち前の堅守と粘り強い戦いぶりでプレミアを圧倒的な強さで制したリバプールを激闘の末に下したアトレティコ、若き名将ユリアン・ナーゲルスマンの下でジョゼ・モウリーニョ率いるトッテナムを粉砕してベスト8まで辿り着いたライプツィヒ……奇しくも昨シーズンのファイナリストをベスト16強で下したチーム同士の対戦となりました。若さと勢いの光るライプツィヒか、老練な戦い方を見せてくるアトレティコか…パリ・サンジェルマンの待つ準決勝に駒を進めるのは果たして!?
両チームスタメンです。
本日の会場はポルトガル、リスボンのエスタディオ・ジョゼ・アルヴァラデです。かつて田中順也(現・ヴィッセル神戸)もプレーしたスポルティングCPのホームスタジアムですね。
アトレティコはディエゴ・シメオネ監督が就任して以降「チャンピオンズリーグでの決勝トーナメントではクリスティアーノ・ロナウドのいるチームにしか負けた事がない」という記録を持っていますが、そのC・ロナウドがアレックス・ファーガソン監督にスカウトされたスポルティングCPとマンチェスター・ユナイテッドの親善試合がこの試合のこけら落としでした。
ボールを保持しながら高い位置を取り、積極的に仕掛けようとしていくライプツィヒに対し、まずは4-4-2のラインとブロックを保ちながら機を見てカウンター仕掛けるアトレティコと、まず前半の立ち上がりは大方の予想通りの展開に。ただ、やはりアトレティコのブロックは固く、ライプツィヒは前にボールを運ぶところまでは行けるもののペナルティエリア内には良い形で進めません。
チャンスの数で言うならば、より直線的にシンプルに攻め込んでくるアトレティコの方がやや多いにしても、前半にスコアは動かず0-0のまま後半に突入します。
しかし試合は後半開始早々に動きます。61分、バイタルエリアでライプツィヒはゆっくりボールを回しながら隙を伺い、コンラード・ライマーが右へスルーパス。これに反応したマルセル・ザビッツァーが絶妙なクロスを上げると、このボールにダニ・オルモが頭で合わせて非常に美しい流れからライプツィヒが一点先制。
先制して逃げ切る事がゲームプランであり、十八番でもあるアトレティコは1点を追う立場に立たされると、すかさずシメオネ監督は58分にエクトル・エレーラを下げてジョアン・フェリックスを投入。移籍金に見合う活躍が云々と批判も浴びた悩めるネクストスターでしたが、71分にジエゴ・コスタとのワンツーから抜け出すとルーカス・クロスターマンに倒されてPK獲得。これを自ら決めて試合を振り出しに戻します。
ライプツィヒはタイラー・アダムス、パトリック・シック、アマドゥ・ハイダラ、アトレティコはアルバロ・モラタを投入し、両チーム勝負に出ます。一進一退の攻防でこのまま延長戦を現実味を帯びてきた中、ドラマは88分に生まれました。自陣でボールを奪ったライプツィヒがカウンターを仕掛け、ザビッツァーのパスにアンヘリーノが抜け出すとバイタルエリアに折り返し。これに反応したアダムスのシュートはアトレティコDFに当たってコースが変わってゴールネットへ!絶叫するナーゲルスマン!ライプツィヒ勝ち越し!
アトレティコはコケを下げてフェリペを投入してパワープレーに出ます。しかしアディショナルタイムのアトレティコの猛攻もライプツィヒがなんとか体を張って食い止めて試合終了。ライプツィヒがクラブ史上初となるベスト4進出を決めました!
チェルシーに移籍したティモ・ヴェルナー不在の影響がどうなるか…というところはライプツィヒの不安定の一つではありました。相手がアトレティコだったんで尚更。それでもむしろ、アトレティコの堅守を前に決定的なシーンはなかなか作り出せない中で、しっかりと決めてきた辺りにライプツィヒの勢いを感じましたね。
監督としてのタイプは違いますし、本人も別にそれを目指している訳ではないと思いますが、ナーゲルスマン監督の姿はどこか、03-04にポルトを率いてCL制覇まで引っ張ったモウリーニョ監督に通ずる何かを感じました。ベスト16ではそのモウリーニョを叩き潰してここまで来たライプツィヒ。このチームが伝説になるまで後2勝です。
やっぱり一発勝負いいね。
ではでは(´∀`)