アイコニックが当たらなくて〜
どーもこんばんは
さてさて、J2は19節までを消化しました。
9月16日には延期されていた第9節大宮アルディージャvsアビスパ福岡の試合が行われて、これで久々に22チームの試合数が揃った形になりますね。まずは現時点での順位表、そして第20節の対戦カードを確認しておきましょう。
1位 ギラヴァンツ北九州(41)
2位 V・ファーレン長崎(38)
3位 徳島ヴォルティス(37)
4位 ヴァンフォーレ甲府(32)
5位 アビスパ福岡(31)
6位 京都サンガFC(30)
7位 ジュビロ磐田(29)
8位 アルビレックス新潟(29)
9位 東京ヴェルディ(27)
10位 FC町田ゼルビア(27)
11位 栃木SC(27)
12位 ツエーゲン金沢(26)
13位 大宮アルディージャ(25)
14位 水戸ホーリーホック(24)
15位 ジェフユナイテッド千葉(23)
16位 モンテディオ山形(23)
17位 ファジアーノ岡山(21)
18位 松本山雅FC(18)
19位 FC琉球(17)
20位 愛媛FC(16)
21位 ザスパクサツ群馬(16)
22位 レノファ山口FC(13)
明治安田生命J2リーグ第20節
9月19日
14:00 ヴァンフォーレ甲府(4位)vs京都サンガFC(6位)@山梨中銀スタジアム
14:00 アルビレックス新潟(8位)vs徳島ヴォルティス(3位)@デンカビッグスワンスタジアム
15:00 松本山雅FC(18位)vsV・ファーレン長崎(2位)@サンプロ・アルウィン
18:00 モンテディオ山形(16位)vsギラヴァンツ北九州(1位)@NDソフトスタジアム山形
19:00 ジェフユナイテッド千葉(15位)vsファジアーノ岡山(17位)@フクダ電子アリーナ
19:00 ツエーゲン金沢(12位)vsアビスパ福岡(5位)@石川県西部緑地公園陸上競技場
19:00 ジュビロ磐田(7位)vs栃木SC(11位)@ヤマハスタジアム
19:00 レノファ山口FC(22位)vs東京ヴェルディ(9位)@維新みらいふスタジアム
19:00 FC琉球(19位)vs水戸ホーリーホック(14位)@タピック県総ひやごんスタジアム
9月20日
17:00 FC町田ゼルビア(10位)vs大宮アルディージャ(13位)@町田GIONスタジアム
19:30 ザスパクサツ群馬(21位)vs愛媛FC(20位)@正田醤油スタジアム
いやぁ、遂に北九州が首位に来ましたねぇ…。サンガも6試合未勝利の後は3連勝を飾って、また上位グループに戻りつつあります。
そんな中で迎えるは注目の上位対決!甲府との試合…!…なんですが、私観れません。マッチレビューとか書けません。なので、マッチプレビューと京都vs甲府の過去の印象的な試合をピックアップさせて頂きます。
MATCH PREVIEW
2020明治安田生命J2リーグ第20節
2020年9月19日14:00@山梨中銀スタジアム
8月は6戦未勝利が発生するなど非常にしんどい1ヶ月でしたが、9月は第17節千葉戦で久々の勝利を手にすると、そこから群馬、琉球と下位チームから確実に勝点3を稼いで3連勝。3試合連続でクリーンシートを達成できてるというのがポイント高いですね。守備の安定感はやはり今季の大きな強みです。順位も5位まで戻してきました。
そんな中で第20節は4位甲府vs6位京都という構図に。現在の順位表を見ると北九州、長崎、徳島の上位3チームと4位以下は少し差が開いている状態ですので、この3チームへの挑戦権的な意味でもこの試合が大勢を左右する部分は決して小さくないと言えるでしょう。現在の甲府は4試合負けなしですが、特筆すべきなのはその4試合の中で北九州を3-0、長崎を2-0で下しているところ。特に北九州戦は北九州にとって10試合ぶりの敗戦を負わせる結果になりました。序盤戦は少し勝ち切れないというか引き分け癖もありましたが、そこが勝てるようになったのが最近の好調に繋がっています。
何かと因縁の深いこの2チームの対戦は言わずもがな大きな意味を持ちますし、J2全体で見ても第20節の中では最も注目すべきカードになるのでは。
京都サンガFCvsヴァンフォーレ甲府、過去の印象的な試合5選。
#1 J2史上に残るアディショナルタイム
2005Jリーグディビジョン2第44節
2005年12月3日14:05@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都得点者:田原豊(9分)
大型補強を敢行したサンガはJ2の首位を独走。第2節で首位に立ってから、結局最後まで一度たりとも2位に落ちる事なくJ2昇格を第37節で、J2優勝を第39節の時点で確定させていた。続いて福岡も第42節に2位を確定。サンガは最終節に勝利すれば前年の川崎以来2チーム目となる勝点100達成がかかっていた。
後は仙台か甲府のどちらかが入れ替え戦に進む権利を得るかだった。第43節は甲府は福岡、仙台はサンガ、最終節は甲府はサンガ、仙台は福岡という余りに出来すぎた対戦カードが組まれる。第43節で3位を確定させる可能性もあった仙台はサンガにアレモンのゴールで0-1で敗れ、甲府に至っては0-5で福岡に敗戦。甲府が入れ替え戦に進むにはサンガに勝利する事が絶対条件で、その上で仙台が引き分け以下に沈む必要があった。そんな中で試合は前半を1-1で終え、80分に藤田健のフリーキックからアライールが頭で合わせて甲府が逆転に成功。この時点で仙台は福岡と引き分けていた為、このまま終われば甲府が入れ替え戦に進む。そしてここからJ2の歴史に残るアディショナルタイムが始まる。
勝点100という目標のあるサンガは猛攻を仕掛け、自陣からの鈴木悟のロングフィードに小原昇が抜け出すし、これを杉山新が後ろから倒してFKと判定され、杉山にはレッドカードが提示された。しかし甲府サイドは杉山の退場処分に、一方サンガはPKではなくFKと判定された事に猛抗議して一触即発状態に。この騒乱でイエローカードが3枚も入り乱れた中、ボールにはこの年抜群のFK制度を見せた鈴木悟が向かう。騒然とする西京極、まだエキサイトする両選手、祈るように見つめる甲府ベンチと涙を浮かべる杉山、そしてその区域だけ異常な静かさを持っていたペナルティアーク内の鈴木悟……甲府は決まれば昇格失敗、外れれば入れ替え戦という二つに一つの状態になったが鈴木悟のキックは右のポストに直撃。そして試合終了の笛が鳴り、甲府が劇的勝利で入れ替え戦への切符を掴んだ。
…仙台さん、なんかごめんね。
#2 地獄決戦
2006Jリーグディビジョン1第30節
2006年11月11日@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都得点者:中山博貴(61分)
2006年の昇格組であった京都、福岡、甲府の3チームはいずれもしっかり降格候補ではあったが、特にその中でも甲府は厳しいという見方が為されていた。しかし蓋を開けてみれば甲府は大健闘。この第30節の段階で残留はほぼ確定的なところまで持っていっていたのだ。一方の最下位サンガはと言うと、第25節浦和戦の大敗で柱谷幸一監督を解任。福岡、セレッソとは僅差の争いを繰り広げたものの、残留争いは既に「どこが入れ替え戦に行けるか」というほど下3つがぶっちぎっていた。サンガは文字通り崖っぷちだった。
美濃部直彦監督体制初勝利を目指すサンガだったが、まさしく呪われてでもいるかのようなシーンが連続する。25分にDF手島和希が負傷交代を余儀なくされると35分には大久保裕樹がこの日2枚目の計画により退場。前半終了間際には茂原岳人に先制点を奪われ、10分おきに災難が訪れたのだ。この時既に引き分けさえも致命傷な状態だったサンガも61分には中山博貴のゴールで同点に追いつくが、82分にはトドメと言わんばかりに田原豊が退場処分を科される。雨の西京極、まるで地獄のような決戦……サンガの得た勝点1が持つ意味は乏しかった。
#3 大木サッカーの凱旋
2012Jリーグディビジョン2第13節
2012年5月6日13:04@山梨中銀スタジアム
京都得点者:サヌ(4分)、中山博貴(50分)、宮吉拓実(68分)
2006年にサンガがJ2に降格し、サンガがJ1に復帰すると入れ替わるように甲府が降格。その後はサンガがJ1、甲府がJ2の時期が暫く続いたが、2011年にはまたも入れ違いになったので両者のリーグ戦での対戦は上に挙げた2006年11月以来となった(天皇杯では2009年にやった)。
この試合に特別な意味を感じていたのはサンガサイドよりもむしろ甲府サイドだったかもしれない。サンガは前年にリーグでは7位に終わったものの終盤は7連勝を記録し、天皇杯では準優勝。そんなチームを作り上げた人物こそ、かつて甲府にJ1の舞台での健闘に導いた大木武だった。彼にとってはこれが甲府の監督退任後初の凱旋となる。5位甲府と6位京都という構図での試合だったが、試合は大木監督仕込みのパスサッカーで終始サンガペースで3-0で勝利。特に前半4分、自陣からダイレクトパスを4本繋いで決めたサヌのゴールは甲府サポーターに大木武健在を印象付けるのに十分過ぎる一撃だった。
#4 OH MY TEXT!! TEXT TEXT TEXT!!!!
2012Jリーグディビジョン2第42節
2012年11月11日13:04@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
#2で挙げた地獄の雨中決戦から丁度6年、カテゴリーは違うが、同じ場所で同じカードが、そしてまた雨の中で実現した。とはいっても状況は第13節で戦った時と大きく異なり、既に昇格とJ2優勝を決めた甲府に対し、2位の京都は勝てばJ1昇格が決まるという状況。しかし甲府はこの試合まで23試合無敗という状態で、サンガは引き分けでも3位湘南に逆転される可能性があったので、サンガの昇格の為には甲府の記録を潰す事が必須だった。記録か昇格か……状況は2005年のあの試合と完全に真逆である。
しかし、エースダヴィを欠き、優勝も昇格も決めた甲府のこの日の目標は勝利よりも「無敗記録の更新」。元々堅守を武器にしていたチームだったが、それが更に強まる事は想定の範囲内だった。サンガは攻めても攻めてもゴールが遠く、入ったかと思えばGK荻晃太に阻まれる事をただ繰り返すだけ。0-0のまま試合終了の笛が鳴り響いた時、サンガを待っていたのは湘南勝利の報。皮肉だったのがサンガが落ちた3位は前年なら自動昇格できていたという事実で、プレーオフに回ったサンガは大分との試合で更なる悪夢を見せられる事になる。
TEXTの意味は自分で調べてください(小声)
#5 おのれ河田
2019明治安田生命J2リーグ第39節
2019年11月4日14:03@たけびしスタジアム京都
新たに就任した中田一三監督の下でポゼッションサッカーが浸透し、仙頭啓矢、小屋松知哉、一美和成が織りなす強力な3トップを擁したサンガは一時首位に立つなど大躍進を見せた。しかし夏以降は失速。なんとか自動昇格争いには食いついていたが、気がつけば第38節新潟戦の敗北でプレーオフ圏外にまで転落してしまったのだ。これ以上の負けは許されない…そんな状況でサンガの前に立ちはだかったのはまたしても「はくばくの皆様」だった。
戦術的なキーマンだった庄司悦大を外すショック療法に出たサンガだったが、押し込みはするもののゴールがどうしても遠い。仙頭が、一美が度々決定的なシュートを放ったが、7年前のサンガの前にGK荻が立ちはだかったように、この日はGK河田晃兵が高過ぎる壁として君臨していた。82分、サンガが獲得したフリーキックがカットされると甲府はそこからカウンターを開始。最後は翌年サンガでプレーする曽根田穣のクロスを金園英学が合わせてゴールの中へ……。せめて勝点1を攻めるサンガはアディショナルにPKを獲得。しかし仙頭の右足から蹴り出されたボールはまたしても河田が…。
サンガにとってこの試合は昇格の可能性が大きく遠のくだけでなくホームでの無敗記録が15で止まる試合となってしまった。第40節琉球戦、第41節千葉戦は連勝した事でプレーオフ進出の可能性は繋いだが、最終節は試合というより「事変」と称するべき例の柏戦だったので最終的に8位に終わる。逆に甲府は最終的に5位でプレーオフ進出を決めた。あのPKは本当にターニングポイントになってしまったのだった。
この試合は観戦日記は書いてないけど観に行きました。
こうやって振り返るとあんまり良い思い出ないぞ甲府戦…。
ではでは(´∀`)