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卒業まで、あと少し…〜明治安田生命J1リーグ第20節 ガンバ大阪vs鹿島アントラーズ マッチレビュー〜

昨日の今日で……。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第20節、ガンバ大阪vs鹿島アントラーズの一戦です。

 

 

 

…例の件について触れたら多分ほとんどそればっかり書いちゃうので、とりあえず一旦極力触れずに書き進めていきます。

 

 

第9節横浜FC戦の劇的勝利以降なかなか結果が出ない苦しい時期が続いたガンバでしたが、第17節から札幌戦、名古屋戦、広島戦を制して3連勝を飾り復調傾向。順位も上位陣の中では最も少ない試合数で7位に戻すなど悪くない位置に付け始めました。相手は順位表では一つ上に位置する6位鹿島との直接対決。既にガンバより2試合多い鹿島に勝てれば順位が逆転するだけでなく、さすがに優勝は厳しいでしょうがACL圏内に関しては十分に希望が見えてきます。今季2度目の4連勝へ、2016年7月以来の鹿島戦勝利を掴む事は出来るのでしょうか。

両チームスタメンです。

 

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3連勝を達成している4-4-2システムを今日も採用。ここ数試合好調を維持しているパトリックが今日も先発だったり、三浦弦太がまだ復帰していないだったりを含めてスタメンに大きな変化はありませんが、宇佐美貴史が第17節札幌戦以来のスタメン出場。ベンチには第13節FC東京戦以降怪我で離脱していた矢島慎也が復帰しています。

前節の大分戦に敗れて連勝が7で止まった鹿島は大分戦からメンバーを4人変更しています。

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

このスタジアムで初めての公式戦となった2016年開幕戦の相手が鹿島でした。しかしその試合を0-1で落として以降、2017年は東口順昭vs曽ヶ端準の大乱闘があったり2018年はツネ様の初陣になったり色々あった末に2分2敗と未だ未勝利。逆に鹿島にとっては2016年に日本勢初のクラブW杯決勝進出を決め、更にこの地で天皇杯を制すなど鹿島にとって凄く相性の良いスタジアム。その流れをなんとか終わらせねば…。

 

 

本日は現地観戦です!

実は意外と私、鹿島戦ってパナスタ初公式戦の1回しか行ってないんですよね。目指せ現地観戦連勝!

 

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試合は立ち上がりからインテンシティーの非常に高い、序盤からオープンな展開で進んでいきます。13分には井手口陽介倉田秋のパス交換から最後は宇佐美のシュート。鹿島も16分に右サイドからのクロスにエヴェラウドが頭で合わせるなど両者決定機を立て続けに迎えますが、東口順昭と沖悠哉…それぞれのGKの好セーブでゴールを許しません。

 

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印象としては前半の飲水タイム以前はガンバペースでしたが、それ以降は鹿島ペースに。特に鹿島優勢の時間帯は39分にキム・ヨングォンから昌子源へのパスがレオ・シルバにカットされたシーンなど多くの決定機を与えてしまいましたが、そのシーンはパスを受けたエヴェラウドのシュートが枠外に逸れ、他のピンチの場面では髙尾瑠のスーパーシュートブロックが2度ほどあってゴールを死守。序盤から激しかった前半を0-0で終えます。

 

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後半、ガンバは比較的人に対してガンガン来るタイプの鹿島のディフェンスの裏をパトリックの推進力を活用しながら徹底的についていきます。59分の宇佐美とのワンツーから抜け出して放ったシュートはまたしても沖に阻まれますが、64分に小野瀬康介の浮き球スルーパスに抜け出すと沖との1対1でPKを獲得。これを自らど真ん中に突き刺してガンバが先制!パトリック2試合連弾!

 

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しかしそこからは鹿島が猛反撃。73分に上田綺世、荒木遼太郎、遠藤康を3枚同時投入したのを皮切りに永木亮太、松村優太を次々と投入。高さのエヴェラウド、速さの上田を目掛けて度々猛攻を仕掛けて度々チャンスを作ります。時間が進めば進むほど鹿島のワンサイドゲームになりだす試合展開にどことなく蘇る8月後半の悪夢の記憶……。

 

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しかし今日のガンバは粘りました。先制点を取る前の51分にもスーパーセーブを見せた東口を中心に、78分の上田のシュートは古巣対戦となる昌子が身を挺してブロック。そんな中でも途中出場のアデミウソンがキレの良さを見せて前がかりになった鹿島を混乱させたり、アディショナルタイムにはラグビーで見たような競り合いでボールキープをしたりと勝利に向けて時計の針を進めます。鹿島相手に鹿島る。

 

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迎えたアディショナルタイム、怪我から復帰して途中出場を果たした矢島慎也が高い位置で奪ってアデミウソンに繋ぐと、アデミウソンはボールキープの為に減速……と見せかけて一気にギアを入れて関川郁万を振り切り右サイドを抉ると、折り返した先には犬飼智也のマークをかわしてフリーになっていた渡邉千真!!守備陣の奮闘に応える決定的な2点目を奪い、直後に試合終了!ガンバ4連勝!!!!

 

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先制点を取った後の試合展開は確かに少し第12節の鹿島戦の時と似たようなものがありました。ただ、あの時と大きく違ったのはシステムや連勝中というチーム状況だけではなく(まあそもそもあの試合がちょっと特殊だったのはあるけど)宮本恒靖監督の采配も今日は大きなポイントだったのかなと。2トップ2枚替えはいつものパターンにしても、効果的だったのはあのタイミングでの矢島投入と山本悠樹を下げずに残した事。それによって劣勢の中でも矢島・山本というマイボールになった時に前線に繋げるパサーを入れた事でアデミウソンのカウンタードリブルもより活かせるようになりました。勿論、そういうカウンターでの攻め手を持つ事は鹿島への牽制にもなりますからね。今日の守備陣の活躍はもう書く必要もないほど見事でしたが、その中でも攻撃性を示せたのは小さくない勝因でした。

 

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そして……今日の試合は本当に勝たなければならない試合でした。

単に4連勝がかかっているとか上位戦線云々ではなく、今日の試合を勝つか落とすかは選手の精神的にもチームの空気にも相当な影響を及ぼしかねない……今日勝つか負けるかは、単なる勝敗に留まらない意味を持っていたのです。いつか来る事はわかっていた「卒業」が現実のものとして迫る中、粘り強く勝ち取ったこの勝点3は単なる数字ではなく、ガンバというチームの歴史に於いて相当大きな意味を持つ勝点3だったと思います。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのこーなー】

 

明治安田生命J1リーグ第20節

北海道コンサドーレ札幌3-3ベガルタ仙台

セレッソ大阪1-3川崎フロンターレ

横浜FC0-3柏レイソル

サンフレッチェ広島3-0サガン鳥栖

ガンバ大阪2-0鹿島アントラーズ

大分トリニータ2-1清水エスパルス

湘南ベルマーレ(10月4日15:00)FC東京

横浜F・マリノス(10月4日16:00)ヴィッセル神戸

浦和レッズ(10月4日17:00)名古屋グランパス

 

1位 川崎フロンターレ(56)※1

2位 セレッソ大阪(42)※1

3位 FC東京(41)※2

4位 ガンバ大阪(35)※3

5位 横浜F・マリノス(34)※2

6位 柏レイソル(33)

7位 名古屋グランパス(33)※3

8位 鹿島アントラーズ(33)※1

9位 浦和レッズ(30)

10位 ヴィッセル神戸(29)※2

11位 サンフレッチェ広島(28)※3

12位 大分トリニータ(28)※1

13位 横浜FC(20)

14位 サガン鳥栖(18)※4

15位 北海道コンサドーレ札幌(18)※1

16位 ベガルタ仙台(12)※3

17位 清水エスパルス(12)※1

18位 湘南ベルマーレ(9)※4

 

※1 20試合を基準とした時、試合数が1試合多い状態。

※2 20試合を基準とした時、試合数が2試合多い状態。

※3 20試合を基準とした時、試合数が1試合少ない状態。

※4 ※1 20試合を基準とした時、試合数が2試合多い状態。

 

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注目の2位C大阪と首位川崎の直接対決は、1-1で迎えたラスト10分からレアンドロ・ダミアンと三笘薫が立て続けにゴールを決めて川崎が3-1で勝利。川崎にとって長居スタジアムでの勝利は「長居の悲劇」と呼ばれる2000年1stステージ最終節以来20年ぶりとなりました。

上位チームではFC東京横浜FM、名古屋の試合が明日に控えていますが、G大阪vs鹿島の上位対決を制したG大阪は7位から4位に、逆に4位だった鹿島は8位に転落するなど上位陣は相変わらずの混戦模様。下位では仙台が札幌に2点リードを追いつかれて3-3のドローに終わり、連敗こそ6で止めたものの10試合未勝利となりました。

 

 

なんかもう既に泣きそう。起きたら発表されてるんじゃないかと思うと…。

ではでは(´∀`)