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カウントダウンの前に〜明治安田生命J2リーグ第24節 ジュビロ磐田vs京都サンガFC マッチレビュー〜

なんでよりによって今日がサンガvs磐田なの?

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第24節、ジュビロ磐田vs京都サンガFCの一戦です。

 

 

 

大宮戦、千葉戦では少し微妙な試合の続くサンガ。とはいえ、今季の昇格を目指すなら昨日の試合で徳島が勝点を落とし、北九州と長崎が少し不調で、かつ福岡と北九州が直接対決となる今節に勝っておく事は非常に重要です。対戦相手も相手なので、今季のキーとなる試合のは間違いありません。

磐田についても触れておくと……というか中立的に見れば今日の試合の主語は大体磐田になると思います。前節、下位に沈む山口に0-3で敗れた事を受けて昨季途中から指揮を執ったフェルナンド・フベロ監督を解任。後任には強化部長で、そして「N-BOX」が代名詞となった磐田の黄金期の監督を務めた鈴木政一監督が就任しました。サンガが逆転昇格に弾みをつけるか、或いは磐田が復活の狼煙を上げるか…歴史あるクラブ同士の激突です。

両チームスタメンです。

 

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横浜F・マリノスからのレンタル移籍という形で復帰を果たした仙頭啓矢がいきなり先発起用。今日はピーター・ウタカとの2トップとしてFWに配置されました。千葉戦からはメンバーを3人入れ替えており、今季富山から獲得した太田岳志が初めてベンチメンバーに名を連ねています。尚、昨季まで磐田に所属していた荒木大吾は今日はメンバー外です。

鈴木監督の初陣となる磐田はシステムを3バックに変更し、スタメンも5人いじってきました。特に3バックの中央に入った今野泰幸は今季初のスタメン出場です。

 

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本日の会場は静岡県袋井市静岡スタジアムエコパです。

2002年日韓ワールドカップではイングランドvsブラジルという大会屈指の好カードが組まれ、昨年のラグビーワールドカップでは日本が強豪アイルランドを下したスタジアムでもあります。磐田は基本的には磐田市ヤマハスタジアムをメインにしているので、準本拠地であるエコパでは今季初の試合。磐田のホームゲームとしては昨年7月の浦和戦以来の開催となります。

 

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しかし6分、出鼻をいきなりくじかれます。上原力也のパスを受けた小川航基が対応に当たった森脇良太を振り切ると、ペナルティアークの辺りから左脚を振り抜いてシュート。これがゴールの右隅に吸い込まれて先制点を獲得したのは磐田となりました。

 

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その後も磐田の効果的なプレスと適度な選手間の距離に苦しみ、サンガはボールこそ回せるものの殆ど前線にボールを送る事が出来ずウタカも孤立気味。サイドや2列目からの飛び出しも少なく完全に攻撃は停滞していきます。非常になんとも言えない難しかった前半を1点ビハインドで折り返しました。

 

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後半、サンガは中野克哉を下げて2トップの一角に野田隆之介を配置。仙頭を一列落とすとサンガは前半と比べてもかなり高い位置でサッカーが出来るようになりました。いくつか磐田にカウンターを喰らう危ない場面こそあったものの、60分には攻め上がったヨルディ・バイスの縦パスを受けたウタカが今野を背負いながらも個人技で振り切って右脚一閃!サンガが同点に追いつきます。

 

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前半とは違い、ウタカと野田で前線にボールが収まるポイントが2つになった事で後半は仙頭、福岡慎平のFWを追い越す動き、厚みのある攻撃を見せるシーンが格段に増えていきました。

73分には仙頭を下げて谷内田哲平、82分には福岡を下げて曽根田穣を投入。磐田もルキアンを始め選手交代を行なって終盤戦へ。ラスト10分、試合がかなりオープンになり始めるとサンガが優勢になっていきました。それまではサンガも磐田も最後の一崩しが足りない印象でしたが、DFのバイスも攻撃に絡み始めると畳み掛けるような攻撃をサンガが展開していきます。

 

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アディショナルタイム、左サイドのスローインからチャンスを作ると野田のクロス気味のシュートがクロスバーを叩き、こぼれ球をフルスイングした飯田貴敬のシュートもクロスバーに嫌われます。さすがに無いか……と思ったものの、こぼれ球を回収した野田の落としに黒木恭平が柔らかいクロスを上げると最後に頭で合わせたのはウタカ!!

 

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神様仏様ウタカ様!!!!

 

 

 

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その後はしっかりブロックを組み、同点のチャンスを与える事なく試合終了。悩める名門に復活の狼煙を上げさせず、昇格戦線生き残りに大きな大きな勝点3を手にしました!

 

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前半の停滞感は凄かったですし、ウタカもだいぶ孤立していました。ですが上でも述べたように、途中から野田を投入した事で最前線の起点が二つできたお陰でウタカにしても仙頭にしても有機的な流れが生まれていったと思います。終盤の分厚い攻撃も見応えありましたしね……。今日は本当に野田がよく効いていました。例えば前期の山形戦は文字通りウタカの独力で勝ったようなゲームでしたが、今日はウタカを中心にチーム全体がよく機能していた後半できた。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのこーなー】

 

明治安田生命J2リーグ第24節

東京ヴェルディ3-1大宮アルディージャ

愛媛FC0-0レノファ山口FC

徳島ヴォルティス1-1FC琉球

モンテディオ山形1-3松本山雅FC

水戸ホーリーホック0-0ファジアーノ岡山

ザスパクサツ群馬1-0ジェフユナイテッド千葉

アルビレックス新潟4-0FC町田ゼルビア

ツエーゲン金沢2-1ヴァンフォーレ甲府

ジュビロ磐田1-2京都サンガFC

アビスパ福岡2-0ギラヴァンツ北九州

栃木SC0-1V・ファーレン長崎

 

1位 徳島ヴォルティス(48)

2位 アビスパ福岡(46)

3位 ギラヴァンツ北九州(45)

4位 V・ファーレン長崎(43)

5位 京都サンガFC(38)

6位 アルビレックス新潟(37)

7位 ヴァンフォーレ甲府(36)

8位 東京ヴェルディ(35)

9位 ツエーゲン金沢(34)

10位 栃木SC(33)

11位 大宮アルディージャ(32)

12位 水戸ホーリーホック(31)

13位 ジュビロ磐田(30)

14位 ジェフユナイテッド千葉(30)

15位 FC町田ゼルビア(30)

16位 モンテディオ山形(29)

17位 ファジアーノ岡山(28)

18位 FC琉球(24)

19位 レノファ山口FC(23)

20位 松本山雅FC(23)

21位 愛媛FC(22)

22位 ザスパクサツ群馬(22)

 

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注目の3位福岡と2位北九州の直接対決はホームの福岡がフアンマ・デルガドの2ゴールで完封勝利を収めてなんと9連勝。遂に北九州との順位が入れ替わり、2位に浮上しました。徳島が引き分けに終わって甲府が敗れた一方、長崎、京都、新潟、東京V、金沢が勝利。これで5〜17位までの勝点はもはや芸術の域みたいな状態になっています。

 

 

ヤットさんのカウントダウンが辛い。

ではでは(´∀`)