10月は割と見たい映画が多い
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第10節延期分、サガン鳥栖vsガンバ大阪の一戦です!
本来なら8月15日に開催される予定だった試合の延期分。20シーズン在籍した遠藤保仁の磐田へのレンタル移籍が発表されるなど激動の1週間になりましたが、チーム自体は鹿島にも2-0で勝利して4連勝。好調を維持しています。連戦は非常にしんどいものではありますが、好調のチームにとっては連戦が追い風になる事も。涼しくもなりましたね……さぁ、5連勝を!!
両チームスタメンです。
ガンバは前節鹿島戦からスタメンを6人入れ替えてきました。2トップは2枚とも入れ替えてアデミウソンと鳥栖との相性が抜群に良い渡邉千真。前節で怪我から復帰した矢島慎也は第13節FC東京戦以来のスタメンとなり、怪我で欠場した以外の全試合で先発していた小野瀬康介も今日はベンチスタートで福田湧矢がスタメン。そしてFWのみならずCBも2枚替え。第2節以来の出場となる菅沼駿哉、そしてリーグ再開後はメンバー入りも初となる新里亮が抜擢されています。
駅前の駅前スタジアムでお馴染み当会場は球技専用かつ、その臨場感からJリーグファンの人気も高いスタジアムの一つ。私も長崎旅行に行った時に電車で目の前を通ったくらいのアクセスの良さが評判です。
ただし、ガンバにとってこのスタジアムは相性が凄く悪いというか鬼門。リーグ戦に於いてこのスタジアムでは現在1勝6敗と大きく負け越しており、特に一昨年は残留争いの直接対決で0-3の敗北、去年はそれまで10試合で1勝かつ1得点しか取れていなかった鳥栖に1-3で敗れ、翌節のC大阪戦でのメンバー大刷新の引き金になりました。また、2014年4月16日のナビスコ杯予選GLでは当時ガンバの高木彰人(現・松本)が16歳8カ月12日で試合に出場し、トップチームの公式戦最年少出場記録を樹立した場所でもあります。
6分にはコーナーキックから趙東建にクロスバー直撃のシュートを打たれるなど劣勢。前半は広いエリアを使ってじっくりと鳥栖が回してきた為、なかなかプレッシングの場面で数的優位の場面を作る事が出来ないままマイボールに出来ない時間が続きました。しかしこの日センターバックに抜擢された菅沼と新里を中心にしっかり体を張り、DFラインも状況に応じて髙尾瑠が絞った3バック気味な陣形を取るなど上手く鳥栖の攻撃に対処していきます。
ですが21分、ルーズボールの流れからボールを拾った倉田がキレキレのターンでDF2人を一気に抜き去ってパスを藤春へ。抜け出した藤春のクロスを渡邉千真が巧みすぎるファーストタッチでDFを振り切りガンバが先制点!
更に34分、高く浮いたルーズボールをアデミウソンが上手く渡邉とのワンツーに仕立てあげて抜け出すと、後は鳥栖DFを引きつけてから中央に折り返して決めたのはまたしても渡邉!!これで対鳥栖戦では12得点という相性の良さを見せたのみならず、試合前の時点で通算98得点だった渡邉はこの2点目により史上15人目となるJ1通算100ゴールを達成!!おめでとうございます!!ありがとうございます!!
内容の良さというよりは、倉田やアデミウソンの個の力、渡邉の技術の高さや守備の奮闘で実に効率の良い前半を過ごしたガンバ。2点リードで後半に向かいます。
後半からは福田を左サイドバックに置き、藤春と倉田を下げて小野瀬と川﨑修平を投入。その後はアデミウソンを下げて宇佐美貴史、矢島を下げて山本悠樹、渡邉を下げてパトリックを投入するなど、井手口と髙尾瑠を除く出ずっぱりの選手は極力90分出さないようにコントロールするようなマネジメントをする宮本恒靖監督。上手くやりくりをしながら鳥栖の攻撃にも落ち着いて対処していきます。
しかし鳥栖は後半から入った石井快征がキレのある動きを見せ、途中から投入されたレンゾ・ロペス、林大地といった選手もガンバの脅威となり、次第に鳥栖の猛攻が始まりまっていきます。ガンバはそれに対して落ち着いて対処し、広島戦や鹿島戦ほどハラハラするような試合だったわけでは無いものの、70分に裏に抜け出した森下龍矢がワンタッチで福田を振り切ってシュートまで持っていったシーン、76分に原川の高速クロスに原輝綺が合わせたシーンなど決定機を与えるシーンはいくつか…。
アディショナルタイム、左サイドで粘った原川のクロスにレンゾ・ロペスが頭で合わせて移籍後初ゴール。しかしその後にもうワンシーン作れるほどの時間は残っておらず試合は2-1で終了。逃げ切って勝利したガンバが2年ぶりとなる5連勝を記録しました!
内容の良い試合かと言われればそういう訳では無かったんでしょうけれど、何より大事な事は勝つ事。そして宮本監督がインタビューで言っていたように「90分間を通じてマネジメントする事」という意味ではそのミッションはほぼほぼ完璧に遂行出来た試合だったんじゃないかと思います。前半で2点取って、後半に猛攻を喰らって1点を返されてという流れは第19節広島戦に似たようなものを感じますが、あの時とは違ってガンバも3バックと4バックを切り替えながら落ち着いた対応が出来ていましたし、選手の出場時間を考慮した宮本監督の選手起用も連戦の中では重要なマネジメントでした。得点シーンも含めて全体的に非常に効率的な、合理的な勝利でしたね。
祝渡邉千真さんJ1通算100得点!!
【うれしはずかしじゅんいひょうのこーなー】
明治安田生命J1リーグ第10節
1位 川崎フロンターレ(56)※1
2位 FC東京(44)※2
3位 セレッソ大阪(42)※1
4位 ガンバ大阪(38)
5位 名古屋グランパス(36)
6位 横浜F・マリノス(34)※2
7位 柏レイソル(33)
8位 鹿島アントラーズ(33)※1
9位 ヴィッセル神戸(32)※2
10位 浦和レッズ(30)※1
11位 サンフレッチェ広島(28)※2
12位 大分トリニータ(28)※1
13位 横浜FC(20)
14位 サガン鳥栖(18)※3
15位 北海道コンサドーレ札幌(18)※1
16位 ベガルタ仙台(12)※3
17位 清水エスパルス(12)※1
18位 湘南ベルマーレ(9)※3
※1 20試合を基準とした時、他チームより1試合多い状態。
※2 20試合を基準とした時、他チームより3試合多い状態。
※3 20試合を基準とした時、他チームより1試合少ない状態。
第10節延期分を勝利したG大阪は勝点を38に伸ばして4位に浮上。上位陣の中では名古屋、柏と同様に未消化分の試合がある事を踏まえると、ACL圏内は現実的に射程圏内と言える位置につけています。敗れた鳥栖は勝てば13位に浮上できる一戦でしたが敗れて14位止まり。試合数はこれで16位仙台、18位湘南と同数になりました。
また、同時刻に開催されたルヴァンカップ準決勝では柏が横浜FM、FC東京が川崎に共にアウェイで勝利。11月7日に行われる決勝は2013年以来の優勝を狙う柏と2009年以来の優勝を狙うFC東京の対戦となり、どちらが勝利しても3度目の優勝という事になります。
ではでは(´∀`)