どーもこんばんは
さてさて、日本代表にとって10ヶ月ぶりの代表活動となるオランダ遠征。その2試合目となるコートジボワール戦が迫って参りましたので、カメルーン戦と同様にマッチプレビュー&コートジボワール代表の紹介、そして日本vsコートジボワールの過去の試合を振り返っていきたいと思います。
カメルーン戦のマッチプレビューと試合後のレビュー、そして出場メンバーはこんな感じ↓
MATCH PREVIEW
国際親善試合
日本代表vsコートジボワール代表
10月13日@スタディオン・ハルヘンワールト(オランダ、ユトレヒト)
欧州遠征2試合目ですね。どちらかと言えばコートジボワールも1戦目のベルギー戦がメインだった感はあるので、日本にとってもコートジボワールにとっても若干テスト的な要素の強い試合になるんじゃないかと思っています。森保一監督のよくやる11人総替えを決めるのか、或いは3-4-2-1のベストメンバー、もしくは東京五輪世代のメンバーを主体にしたメンバー構成をするのか…。カメルーン戦が久々の代表戦という試運転的な意味合いの強い試合なら、コートジボワール戦はW杯予選がこれから過密日程になるでしょうから、オプションを試せる貴重に機会になるんじゃないでしょうか。
試合会場MEMO
以下参照↓
コートジボワール代表MEMO
アフリカ有数の強豪チームではありますが、意外にもW杯の初出場は2006年のドイツ大会と結構最近。しかもドイツW杯ではアルゼンチンとオランダ、南アフリカW杯ではブラジルとポルトガルと同居する詰みグループに組み込まれ、逆にブラジルW杯ではコロンビア、ギリシャ、日本の本命なきグループで最後の最後で敗退するなどちょっと不遇感もあります。
ただ、有するタレントの豪華さはやはりアフリカ屈指。スターの多さなら2010年代ではアフリカトップではないでしょうか。歴代で言えばディディエ・ドログバ、ヤヤ・トゥーレが代表格ですね。今回の代表チームにもニコラ・ペペ、エリック・バイリー(ベルギー戦にて負傷離脱)といったプレミアリーグで活躍する選手を中心に、ブラジルW杯で日本を敗北に追い込んだセルジュ・オーリエやジェルヴィーニョもメンバー入り。ヨーロッパサッカーを見てるとマクスウェル・コルネ、ウィルフリード・ザハ、フランク・ケシエ辺りもよく聞く名前ですね。お互いにテスト的な感じの試合になりそうとは書きましたが、どちらが格上かで言えば現段階ではコートジボワールの方が格上でしょう。
日本代表vsコートジボワール代表、過去の名勝負
アフロ・アジア選手権
日本1-0コートジボワール
1993年10月4日19:05@国立競技場
日本得点者:三浦知良(116分)
MF8 福田正博(浦和レッドダイヤモンズ)
MF18 澤登正明(清水エスパルス)
監督 ハンス・オフト
キリンカップサッカー2008〜ALL FOR 2010!〜
日本1-0コートジボワール
2008年5月24日19:21@豊田スタジアム
日本得点者:玉田圭司(21分)
FW12 巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
監督 岡田武史
この試合は「隠れ日本サッカー史に残る試合」という表現も出来る。試合展開が劇的だった訳ではないし、そもそも親善試合だから勝敗がそこまで大きな意味を持つ訳でもない。だがこの試合の影響はこの後に大きく影響する。
前年末に病に倒れたオシム監督に代わってこの年から就任した岡田監督は当初はオシム体制のやり方を踏襲していた。しかし3月にバーレーンに敗れた事で「これからは自分のやり方でやる」と決意。その最初の試合がこのコートジボワール戦だったのである。重要なポイントはその選手起用だった。まず、長友佑都と香川真司の代表初招集&デビュー戦はこの試合だった。長友は先発フル出場でインパクトを残し、香川も史上3番目の若さで代表デビューを果たす。これが2人の長きに渡る代表での貢献の一歩目になった事は言うまでもない。そしてもう一つが長谷部誠の抜擢だった。この試合は岡田ジャパンで初めて海外紙を呼べた試合になり、コートジボワール戦には長谷部と松井が出場しているが、オシムジャパンにも呼ばれていた松井とは異なり長谷部は当時は代表当落線上の存在だった。しかしこの試合では玉田のゴールをアシストするなど攻守に躍動し、この2週間後に行われたW杯アジア3次予選のオマーン戦のスタメンを勝ち取る。このオマーン戦で初めて採用されたのが「遠藤保仁+長谷部誠のWボランチ」であり、このコンビは2014年まで不動の地位を築く事となった。そういった意味でこの試合はターニングポイントと呼ぶに相応しい試合だったと言える。
そしてこの時、コートジボワール代表の監督を務めていたのは後に日本代表監督を務める事になるヴァイッド・ハリルホジッチだった。兼ねてから親交があり、この試合の観戦に訪れていたオシム氏とも会話を交わしている。また、ハリルホジッチは来日後にJリーグでコートジボワール人選手がプレーしている事を知り、ハリルホジッチ自体が就任してすぐで色々選手を試したい時期だった事、そして単に日本へのファンサービス的な意味も込めて当時徳島ヴォルティスに所属していたセイドゥ・ドゥンビアを緊急招集している。ドゥンビアもこの試合で存在感を残し、後に欧州でも活躍するドゥンビアが代表常連になるきっかけとなった試合でもあった。
国際親善試合
日本0-2コートジボワール
2010年6月4日12:25@スタッド・ドゥ・トゥールビリオン
コートジボワール得点者:オウンゴール(13分)、コロ・トゥーレ(80分)
MF8 松井大輔(グルノーブル・フット38)
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
2014 FIFAワールドカップブラジル大会グループC第1節
コートジボワール2-1日本
2014年6月14日@アレナ・ペルナンブーコ
コートジボワール得点者:ボニー(64分)、ジェルヴィーニョ(66分)
日本得点者:本田圭佑(16分)
GK1 川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
DF3 酒井高徳(VfBシュトゥットガルト)
FW8 清武弘嗣(1.FCニュルンベルク)
FW10 香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)
MF16 山口蛍(セレッソ大阪)
MF17 長谷部誠(1.FCニュルンベルク)
監督 アルベルト・ザッケローニ
日本サッカー史の中で最も「こんなはずじゃなかった」と呼べる試合はこの試合だと思う。大会後、「自分達のサッカー」という言葉が一人歩きして批判の対象になったが、実際にやっているサッカーは面白かったし、後のロシアW杯で躍進した西野朗監督率いる日本代表は「ハリル感」より「ザック感」の方が強かったのもその表れだと思うし、結局日本に合ったやり方はあの時のサッカーなんだろうと今でも思う。
この時の敗因は戦術云々というより結局のところ、コンディションを筆頭に様々な要素が絡んだ結果、ストロングポイントを何一つコートジボワール相手に出せなかった部分にある。あと、スターシステムは批判されがちだし、スターに依存しすぎるのはやっぱり良くない事はわかっている。でもスターも行くところまで行くとそれだけで流れを変えてしまう…という影響力を再確認した試合だった。ドログバの威圧感さぁ……。
2014のコートジボワールのメンバーが凄く良いのよ。
ではでは(´∀`)