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監督を途中で変えがちなクラブはどこ?シーズン途中の監督交代率ランキング2020!その①26位〜36位まで。

HISASHI様のおそ松さんがクソかっこよかった記憶。

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、今回のテーマは監督交代についてです。

 

 

 

今年、J1ではヴィッセル神戸が監督を交代しました。今回がトルステン・フィンク前監督の意向によるものか、或いはクラブ側が動いた解任なのかは不明ですが、少なくとも神戸には「監督解任癖」のイメージがついています。じゃあ実際にそのイメージ通り神戸は頻繁に監督を変えているのだろうか?率にするとどうなのだろうか?じゃあ他に監督を途中で替える率が高いチームはどこになるのか?

そこで今回は、Jリーグクラブのシーズン途中の監督交代率を調べてランキングにしてみました。

 

 

 

ルールは以下の通りです。

 

①計算としては「通算のシーズン途中の監督交代回数÷Jリーグ在籍シーズン数」の式で割り出すものとする。

②小数第一位まで記載(但し一部の場合を除く)。以下は四捨五入。

③対象とするのは、J3以上のカテゴリーに10シーズン以上所属している(=2011年シーズンまでに加盟している)クラブ。

④正式な監督就任ではなく、数試合のみの代行監督は交代回数に換算しない(例:2019年のジュビロ磐田名波浩鈴木秀人小林稔、フェルナンド・フベロの4人が監督を務めたが、このうち小林監督は代行監督だったので監督を務めたのは3人、監督交代は2回として扱う)。ただし、代行監督がシーズン終了まで監督を務めた場合は交代回数にカウントする(例:1999年鹿島のジーコ、2002年横浜FM下條佳明など)

Jリーグの全日程を終えた後で退任し、後任監督が天皇杯を指揮したケースはカウントしない(例:1997年G大阪のフリードリッヒ・コンシリア、2012年町田の秋田豊など)

⑥監督交代には引き抜き・家庭の事情・監督自身の健康問題などやむを得ない事情やクラブ側の意思では無かった事例はあるが(例:2006年千葉のイビチャ・オシム、2008年川崎の関塚隆など)、それらを加味すると相当ややこしくなるので交代理由に関しては考慮せず、その他の交代と同じとして扱う(ただし例外として、2004年に持病によりC大阪の監督を退任したナザベド・ペーターに関しては、実際に指導どころか一度も来日すらしていないのでカウントしない)

⑦2020年10月18日を基準に換算する。

 

 

③に関しては、例えば今年J3に参入したチームが監督を途中で変えたとすれば、それは途中交代率100%になってしまうので、ある程度企画として成立させる為にこういう条件にしました。①の方程式が指標として正しいのかはちょっと何とも言えないので、正式なデータではなく一つの参考程度だと思ってください。

2020年に関しては、あくまで10月13日時点での動向としています。

 

で、前述のようにJリーグに10シーズン在籍していないクラブは除外して考えるので、U-23チームを除いた現在のチーム数56チームのうち、今回対象になるのは全部で38チーム。対象から外れるチームは町田、松本、金沢、山口、長崎、琉球、八戸、盛岡、秋田、福島、YS横浜、相模原、長野、藤枝、沼津、讃岐、今治、鹿児島の18チームです。

 

それでは行ってみましょう!

とりあえず今回は38位から26位までドーンと発表していきます!

 

 

 

まずはこれまでに監督途中交代を行った事の無い3チームから。

 

36位タイ モンテディオ山形【途中交代率0%(0回/22シーズン)

※歴代最長期間、小林伸二(2008年〜2012年)

36位タイ ザスパクサツ群馬【途中交代率0%(0回/16シーズン)

※歴代最長期間、植木繁晴(2006年〜2008年)、副島博志(2010年〜2012年)

36位タイ ファジアーノ岡山【途中交代率0%(0回/12シーズン)

※歴代最長期間、影山雅永(2010年〜2014年)

 

少ない印象はあったけれど、0人が少し意外だったのは山形でしょうか。これから石丸清隆監督がどうなるのかはわかりませんが、少なくとも現段階では全ての監督が最低でもフルで2シーズンは指揮を任せられていますし、2度のJ1挑戦の際も結局最後まで監督は変えずに戦い抜きました。よっぽどの事がない限り2年は保証してもらえる環境は監督にとっては魅力的に写るのではないでしょうか。

岡山は影山雅永監督(2010〜2014)、長澤徹監督(2015〜2018)と長めの政権が二つ続いた事が大きな要因ですね。群馬に関しては、長い目で見てくれるというよりは小クラブにありがちな違約金問題も絡んでくるんだと思います。解任は解任でお金かかるし……。

 

 

第35位 徳島ヴォルティス【途中交代率6.3%(1回/16シーズン)

・2006年9月、田中真二→東泰

※歴代最長期間、小林伸二(2012年〜2015年)

 

第34位 ギラヴァンツ北九州【途中交代率9.1%(1回/11シーズン)

・2018年6月、森下仁之柱谷哲二

※歴代最長期間、柱谷幸一(2013年〜2016年)

 

第33位 水戸ホーリーホック【途中交代率9.5%(2回/21シーズン)

・2001年7月、小林寛→菅野将晃

・2015年6月、柱谷哲二西ヶ谷隆之

※歴代最長期間、前田秀樹(2003年〜2007年)

 

途中交代率一桁台なのはこの3チームです。徳島と北九州は最下位の危機に陥った事が主な要因で監督交代に踏み切ってますね。水戸の柱谷監督はこの年にJ3降格危機に陥ったのが解任の主な要因ですが、そもそも柱谷監督自体が水戸ではそこそこ長期政権だったので、この辺りも気の短いクラブでは無いでしょう。

 

 

 

第32位 サンフレッチェ広島【途中交代率10.7%(3回/28シーズン)

・2002年7月、ガジエフ→木村考洋

・2006年4月、小野剛→(代行:望月一頼)→ミハイロ・ペトロヴィッチ

・2017年7月、森保一→(代行:横内昭展)→ヤン・ヨンソン

※歴代最長期間、ミハイロ・ペトロヴィッチ(2006年6月〜2011年)

 

28シーズン戦ったオリジナル10の一員ながら、今季のJ1で最も監督途中交代率が低かったのは広島でした!実際、広島は結構監督は長い目で見てくれる印象ですよね。昨今のJ2でチーム力を劇的に強化してJ1で好成績を残す流れは、広島が2007年に降格したにも関わらずペトロヴィッチ監督を続投させたところから始まったと言っても過言では無いと思います。

小野監督、森保監督の際は成績不振に伴う辞任だった事を踏まえると、クラブ主導で解任に踏み切ったのは2002年のガジエフ監督のみ。この時は慰留しながらも退任する運びとなった前任のヴァレリー監督の推薦を鵜呑みにするといった安易な人選とありましたが、それ以外は監督選びは結構上手くできているクラブと考えていいでしょう。

 

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第31位 愛媛FC【途中交代率13.3%(2回/15シーズン)

・2009年9月、望月一仁イヴィッツァ・バルバリッチ

・2018年5月、間瀬秀一→川井健太

※歴代最長期間、望月一仁(2005年〜2009年9月)

 

第30位 ベガルタ仙台【途中交代率13.6%(3回/22シーズン)

・1999年8月、鈴木武一清水秀彦

・2003年9月、清水秀彦→(代行:石井肇)→ズデンコ・ベルデニック

・2014年4月、グラハム・アーノルド渡邉晋

※歴代最長期間、手倉森誠(2008年〜2013年)

 

仙台の場合は22シーズンのうちの実質15シーズン分を清水秀彦監督、手倉森誠監督、渡邉晋監督の3人で回していたところがこの数字に影響しています。清水監督と渡邉監督に関しては途中就任からそのまま長期コースですしね。ただ、仙台の場合は途中交代こそしていないものの、上記の3人以外は途中就任から1シーズン半監督を務めたベルデニック監督以外全員1年で退任しているのも特徴的です(ちなみに、今シーズン囁かれつつあるように木山隆之監督を途中で解任した場合は18.2%で20位まで上がります)

 

 

第28位 サガン鳥栖【途中交代率13.7%(3回/22シーズン)

・2014年8月、ユン・ジョンファン吉田恵

・2018年10月、マッシモ・フィッカデンティ→金明輝

・2019年5月、ルイス・カレーラス→金明輝

※歴代最長期間、ユン・ジョンファン(2011年〜2014年8月)

 

第28位 ヴァンフォーレ甲府【途中交代率13.7%(3回/22シーズン)

・2011年7月、三浦俊也佐久間悟

・2015年5月、樋口靖洋佐久間悟

・2018年4月、吉田達磨上野展裕

※歴代最長期間、大木武(2005年〜2007年)、城福浩(2012年〜2014年)

 

第27位 清水エスパルス【途中交代率14.3%(4回/28シーズン)

・1994年6月、エメルソン・レオンロベルト・リベリーノ

・2014年7月、アフシン・ゴトビ大榎克己

・2015年8月、大榎克己田坂和昭

・2019年5月、ヤン・ヨンソン→篠田善之

※歴代最長期間、長谷川健太(2005年〜2010年)

 

第26位 ロアッソ熊本【途中交代率15.4%(2回/13シーズン)

・2013年7月、吉田靖池谷友良

・2017年6月、清川浩行→池谷友良

※歴代最長期間、高木琢也(2010年〜2012年)

 

面白い例なのが熊本。熊本はこれまで2回監督を途中交代しましたが、2回ともシーズン終了まで指揮を務めた池谷監督は熊本の社長だったので、Jリーグのルール上社長職は一旦退職しての就任だったとは言えども事実上の全権監督になってたのは興味深い点ですね。甲府の場合は「困ったら佐久間さん」「困ったらマルキーニョス・パラナ」みたいになっていたのを覚えています。J2オリジナル10の一つでもある鳥栖は22年の歴史の中で監督途中交代は3回のみですが、その全てが2010年代に集約されており、クラブにとって初の途中交代があの例の伝説の首位解任ユン・ジョンファン。昨今の鳥栖の大幅赤字に関しても、2季連続で外国人監督を解任した事は影響してるのでは。

清水に関しては割と解任が多いというかあまり長続きしないイメージを持つ方も多いと思いますが、何気にオリジナル10のチームとしては広島の次に途中交代が少ないチームです。2000年代前後はリーグ戦が全部終わった後に解任して新監督(もしくは代行監督)で天皇杯を戦うというパターンはよくやっていましたが、清水が多いのは一応シーズンを終わらせてから解任する事なので、途中交代という意味ではイメージより少ない数字になっています。ちなみに、初の監督にして初の途中解任となったエメルソン・レオン監督の解任理由はなかなかにヘビー…。

 

 

 

とりあえず今回はここまで!

TO BE CONTINUE!!

 

 

はなまるぴっぴ。

ではでは(´∀`)