どーもこんばんは
さてさて、いよいよ大阪ダービーが迫って参りました!
今回の大阪ダービーは、1995年5月3日に長居第2陸上競技場で行われた初めての大阪ダービーから数えてリーグ戦では記念すべき40回目、そして公式戦通算ではなんと50回目の大阪ダービーでございます!
初のダービーから25年が経ち、冬の時代があったりJ2に落ちたりなんて事もありましたが、トータルで見ればガンバもセレッソもJではトップクラスの人気と実力を兼ねたチームになりました。静岡勢が低迷している今、日本で最も熱量のあるダービーは大阪ダービーと言ってしまってもいいでしょう。そして何と言っても今回の特徴はダービーであると同時に上位直接対決でもあるという事。優勝は川崎がいるのでお互いに厳しいですが、天皇杯やACLを目指す意味では重要度がマシマシの一戦になりました。
過去の大阪ダービー絡みのブログも見てね↓
さぁ、今日の本題なんですけど…。ガンバはJリーグ初期は「お荷物」とまで言われたチームだったにも関わらず、近年は少し不振とはいっても今や通算獲得タイトル数では鹿島アントラーズに次いでJリーグ2位。一方のセレッソもチームとしての浮き沈みはガンバ以上に激しいものの、2017年には初タイトルを獲得して上位につける事も少なくないので、Jリーグ全体では両者とも「平均的には強い」という見方は少なくともされていると思います。
……その割には、意外と「ガンバもセレッソもどっちも上位だったシーズン」って結構少ないんですよね。近年で言えば長谷川健太監督率いているガンバがタイトル乱獲していた頃、セレッソはJ2にいたのでダービー自体ありませんでした。逆にセレッソが安定しているここ数シーズンはガンバが低迷気味でしたし、実はイメージの割に今回のようにちゃんと上位対決になってた事って少ないんですよね。それどころか、ガンバとセレッソが直接的に優勝や残留争いに関わる順位争いを繰り広げたケースっていうのが実はそもそも多くないんです。だからより一層、お互いに凄く良い状況で戦える今回のダービーが楽しみなんですけど。
ですので、今回はガンバとセレッソががっつり順位争いを繰り広げたシーズンを振り返っていきます!
2005年の優勝争い
この年の大阪ダービー
2005Jリーグディビジョン1第12節
2005年5月14日15:04@長居スタジアム
G大阪得点者:大黒将志(17分、89分)、アラウージョ(35分、75分)
2005Jリーグディビジョン1第18節
2005年7月23日19:03@万博記念競技場
G大阪得点者:アラウージョ(43分、63分)、橋本英郎(70分)、遠藤保仁(83分)
大阪ダービー時(第17節終了時)の順位
1位 鹿島アントラーズ(36)
2位 ガンバ大阪(32)
3位 ジュビロ磐田(28)
(中略)
9位 大宮アルディージャ(24)
10位 セレッソ大阪(23)
↓
2005年優勝争い最終順位
1位 ガンバ大阪(60)
2位 浦和レッズ(59)
3位 鹿島アントラーズ(59)
4位 ジェフユナイテッド千葉(59)
5位 セレッソ大阪(59)
「ガンバとセレッソが優勝を争ったシーズン」と言えば2005年が唯一にして、そしてJリーグ史上最激戦の優勝争いとまで呼ばれている。その時の詳細については以前ブログにも書いたので其方も参照にして頂きたい。簡潔に言えば最終節の時点で首位だったセレッソが終了間際に失点し、最後の最後でガンバが優勝を手にする劇的な結末となった。
だが、じゃあこの年の大阪ダービーが上位直接対決だったのかといえば実はそうではない。この年の大阪ダービーは早い段階で行われたので、セレッソが優勝争いに絡み出すのはこの試合に負けてからの快進撃によってだった。その故に試合前の時点では上位vs中位の構図だったので、天王山的な意味合いを持っていた訳ではなかった。
2010年の上位争い
この年の大阪ダービー
2010Jリーグディビジョン1第2節
2010年3月14日16:06@大阪長居スタジアム
2010Jリーグディビジョン1第23節
2010年9月18日19:03@万博記念競技場
G大阪得点者:宇佐美貴史(2分)、中澤聡太(40分)、安田理大(68分)
大阪ダービー時(第22節終了時)の順位
1位 名古屋グランパス(47)
2位 セレッソ大阪(40)
3位 鹿島アントラーズ(40)
4位 清水エスパルス(39)
5位 ガンバ大阪(37)
6位 横浜F・マリノス(37)
↓
2010年最終順位
1位 名古屋グランパス(72)
2位 ガンバ大阪(62)
3位 セレッソ大阪(61)
4位 鹿島アントラーズ(60)
状況として、段階的にも今季のダービーに一番近いのは2010年と言える。序盤は名古屋と清水のマッチレースとなっていた優勝争いだったが清水が不振に陥って脱落して以降、今年の川崎ほどでは無いにせよ早い段階で名古屋優勝は確実視されていた一方、ACL圏内争いは熾烈を極めていた。J1復帰初年度ながら2位につけていたセレッソを勝点3差で追うガンバは2点差を追い付かれる嫌な流れながらも最後は安田理大のJリーグ初ゴールで勝ち越し。その後は両チームとも好調を維持して2位ガンバ、3位セレッソでフィニッシュ。現段階では唯一大阪2チームが揃ってTOP3に入った年となった。
2012年の残留争い
この年の大阪ダービー
2012Jリーグディビジョン1第2節
2012年3月17日14:04@大阪長居スタジアム
C大阪得点者:ブランキーニョ(19分)、ケンペス(90+4分)
2012Jリーグディビジョン1第21節
2012年8月11日19:03@万博記念競技場
大阪ダービー時(第20節終了時)の順位
12位 鹿島アントラーズ(26)
13位 ヴィッセル神戸(26)
14位 セレッソ大阪(22)
15位 アルビレックス新潟(21)
16位 大宮アルディージャ(20)
17位 ガンバ大阪(17)
↓
2012年最終順位
13位 大宮アルディージャ(44)
14位 セレッソ大阪(42)
15位 アルビレックス新潟(40)
16位 ヴィッセル神戸(39)
17位 ガンバ大阪(38)
2012年はガンバの低迷と降格がクローズアップされるが、地味にセレッソもまあまあヤバかった。セレッソも最終節まで降格の可能性を残していた割にはあまりこの試合に残留争い直接対決感が無かったのは、おそらくガンバのインパクト、終盤に盛り返した大宮や新潟、逆に一気に転がり落ちてきた神戸などに対し、セレッソはシーズンを通して「ちょっと悪い」みたいな調子を維持していたところにある。実際、最終節まで降格の可能性があったとは言っても、その条件はG大阪、新潟、神戸と比べて随分優位だったのでセレッソと争っていた感じはあまりにしない。2012年の事も以前ブログに細かく書いたので其方も是非。
2017年の優勝争い
この年の大阪ダービー
2017明治安田生命J1リーグ第7節
2017年4月16日14:01@ヤンマースタジアム長居
2017明治安田生命J1リーグ第19節
2017年7月29日19:03@市立吹田サッカースタジアム
G大阪得点者:ファン・ウィジョ(65分)、三浦弦太(77分)、アデミウソン(86分)
大阪ダービー時(第18節終了時)の順位
1位 セレッソ大阪(38)
2位 鹿島アントラーズ(37)
3位 川崎フロンターレ(35)
4位 柏レイソル(34)
5位 横浜F・マリノス(33)
6位 ガンバ大阪(32)
7位 ジュビロ磐田(31)
↓
2017年最終順位
1位 川崎フロンターレ(72)
2位 鹿島アントラーズ(72)
3位 セレッソ大阪(63)
4位 柏レイソル(62)
(中略)
9位 ヴィッセル神戸(44)
10位 ガンバ大阪(43)
降格を喫した2012年を除けば、ガンバにとって最も後味の悪い終わり方を喫したのは2017年だったと思う。序盤戦は一時首位に立つなど優勝争いにもしっかり絡んでいたし、吹田スタジアムで初のダービーは首位のセレッソに対し、大混戦だったので優勝も狙える勝点での6位という位置付けだった。最高の雰囲気の中で掴んだ大きな勝点3のはずだったが……この試合以降の15試合でガンバが挙げた勝利は僅か1勝。一応大阪ダービーの時点では優勝争いの直接対決だった…という意味でここに加えた。
番外編:2000年優勝争い
この年の大阪ダービー
2000Jリーグディビジョン1 1stステージ第6節
2000年5月3日15:03@万博記念競技場
2000Jリーグディビジョン1 2ndステージ第4節
2000年7月15日19:01@長居スタジアム
G大阪得点者:ビタウ(85分)
2000年最終年間順位
1位 鹿島アントラーズ(55)※2ndステージ&CS優勝
2位 横浜F・マリノス(54)※1stステージ優勝&CS準優勝
3位 柏レイソル(58)
4位 ジュビロ磐田(55)
5位 セレッソ大阪(48)
6位 ガンバ大阪(45)
ガンバにとってもセレッソにとっても2000年は後一歩のところで優勝を逃した年とされている。順位も5位と6位なので一緒に上位争いにも絡んだように見えるが、実際のところそういう訳ではない。というのも、この年は2ステージ制だった上に史上最も1stと2ndの順位が入れ替わった年だったからである。上記の「後一歩」というのもガンバとセレッソが優勝を争っていた訳ではなく、セレッソは1stでの話であってガンバは2ndでの話。セレッソの2ndは9位だったし、ガンバに至っては1stの時点では13位と残留争いゾーンでさえあった。2ステージ制のややこしさの象徴とも言える。
現地行くよぉー。
ではでは(´∀`)