藤川球児の余韻が…。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第32節前倒し分、ガンバ大阪vsヴィッセル神戸の一戦です!
前節の大阪ダービーでは惜しくも勝利こそ逃したものの1-1で引き分けて順位は2位をキープ。無敗記録もこれで11試合に伸びました。ガンバにとっては今季初の前倒し試合ですので、今日のうちにC大阪や鹿島を引き離してしまいたいところです。関西勢対決、なんとしても制して好調が好調ではなく実力である事を証明しましょう!
両チームスタメンです。
前節C大阪戦で負傷退場を余儀なくされた事から状態が心配されていたキム・ヨングォンはどうやら軽傷で済んだようで先発出場。4バックは第23節大分戦から同じ顔ぶれを起用しており、ベンチには昌子源が復帰しています。また、今日は井手口陽介が今季初めてベンチからも外れ、代わりにJ1での初出場となる奥野耕平がスタメンに名を連ねました。
一方の神戸はACLに備えての意味もあってかスタメンを大幅に変更。中坂勇哉に関しては今季J1初出場です。しかしベンチメンバーには西大伍、酒井高徳、山口蛍、アンドレス・イニエスタ、古橋亨梧が名を連ねるというなんとまあ…。
なお、宮本恒靖監督と三浦淳宏監督は現役時代に日本代表として2000年シドニー五輪やアジアカップ2004などを共に戦った者同士。その部分でも楽しみですね。
久しくホームで負けてなかったセレッソ、湘南、FC東京に負けたかと思えば19年ぶりに味の素スタジアムで勝ち、今までパナスタで勝てていなかった名古屋、鹿島、柏を下すなど、良いジンクスも悪いジンクスも破壊しまくっている今年のガンバ。ここ5試合で1勝1分3敗と相性の良くない神戸ですが、なんと神戸はこれまでリーグ戦のパナスタで4戦4勝と鬼のような成績を叩き出しています。今こそ、この流れに乗じて悪いジンクスも破壊したいところ…!ちなみに、今日も第25節札幌戦で着用した茂本ヒデキチ氏のデザインによる限定ユニフォームを着用して試合に臨みます。
本日も現地観戦!
立ち上がりはガンバが試合を優勢に進めていきます。高いライン設定を保ち、やはりメンバーを大幅に入れ替えてきたことで隙の出来たサイドから積極的に攻撃を敢行。パトリックが卓越した機動力で何度も個で打開を図ったり、あるいは高い位置でのボール奪取からそのまま攻撃に繋げていったり……今日は宇佐美貴史がFWというよりは1.5列目のようなポジションからチャンスメイクの役割を担って、チーム全体の攻撃参加を促していきました。
16分に福田湧矢のクロスにファーサイドの小野瀬康介が頭で合わせたシュートはGK前川黛也のナイスセーブに阻まれた後は少し神戸が押す時間が続き、決定機を逃した後のこういう流れともあって少し嫌な流れではありましたが、27分にガンバは細かいパス回しで左サイドを崩すと、最後は宇佐美の折り返しをパトリックが冷静に決めてガンバが先制!いわゆる「ウサパト」のコンビネーション。パトリックはこれで5試合連続得点に絡んだ事に。
その後、ガンバには37分に髙尾瑠のパスに抜け出した宇佐美が倒されてPKか?PKやろ!と言いたいシーンがあったり、逆に43分には初瀬亮のフリーキックを山川哲史がコースを変えて最後は大崎玲央が押し込みましたがオフサイド判定でゴールは取り消し。前半はガンバの1点リードで終えます。
後半立ち上がりは完全にガンバペース。ボール保持の時間こそ神戸の方が長かったですが、どこか落ち着きのない神戸のボールロストを一つたりとも見逃さないくらいの勢いで刈り取ると、そこから山本悠樹や宇佐美が展開して何度もカウンターでチャンスを作り出します。ここにはパトリックの機動力のみならず、最近凄まじく向上しているポスト技術が非常に活きた事で宇佐美や小野瀬が前に出て行けるようになり、実際に54分には山本とパトリックのパス交換から最後は小野瀬が抜け出す決定機。…が、これも前川がファインセーブ。59分にも小野瀬のパスから宇佐美が得意な角度でシュートを放ちますが、DF菊池流帆の身を呈したブロックによりゴールならず…。
60分になると、神戸は山口、古橋、そしてイニエスタというJ史上最もチートな3枚替えを敢行。
ボールロスト→突く→ショートカウンターという形で後半の主導権を握っていたガンバでしたが、イニエスタのみならず山口もピッチに入ってきた事で神戸のボール回しがある程度落ち着き始め、後半の立ち上がりのようになかなかボールを失ってくれずマイボールの時間が減っていきました。
とはいえ、今のガンバの強みは守備の安定感。試合前は井手口欠場が不安視されていたものの、蓋を開けてみれば奥野が豊富な運動量と的確なカバーリングでことごとく危険なポイントを潰し、ここ5試合同じ組み合わせの4バックも相変わらずの安定感を見せつけて神戸にはサイドからのクロス以外に攻撃の選択肢を与えませんでした。
確かに最後の方はずっと神戸にボールを持たれてはいたものの、本当に危ない決定機を与えたシーンといえば85分にイニエスタからのスルーパスに抜け出した途中出場の藤本憲明がキム・ヨングォンをかわしたシュートを打ったシーンくらい。84分には唐山翔自も遂にJ1デビュー!2人のJ1デビューを鮮やかなクリーンシートで飾ったガンバ。終始安定した試合運びを見せてこれで12戦無敗!2位固めに大きな一勝、そしてパナスタでの神戸戦全敗記録をストップさせました!
何気にこの試合で見事だったのは「東口様様…」と言いたくなるようなシーンまで持っていかせなかった事。もちろん東口のスーパーセーブに酔いたい気持ちもあるにはありますけど、チームとしてはやっぱり東口がスーパーセーブを披露するようなシーンは少なければ少ないほどいい訳で。その意味では今日はシュートを打たれる前に攻撃を阻止する事が出来ていたし、その姿勢は後半立ち上がりのショートカウンター祭りにも表れていたと思います。確かにあそこでもう一点取れていれば相当試合は相当試合は楽になったでしょうが、試合を通じて「上位感」のある戦い方は出来ていましたね。
そしてデビュー戦となる奥野。ここまで全試合に出場していた井手口の代役という事で相当なプレッシャーもあったとは思いますが見事な働きでした。攻撃面は井手口と比べるとまだまだなところはあるとしても、試合としてはそれを山本が補いながら役割分担出来ていましたし、そもそも守備に関しては特に何の文句もありません。怪我人続出を感じさせないパフォーマンスを見せるCBを筆頭に「誰かが怪我しても2人目がいる選手層」が今年のガンバの強みでしたが、唯一代役がいないのが井手口のところでした。今日の奥野の活躍はそういう意味でも本当に大きかったです。
【うれしはずかしじゅんいひょうのこーなー】
11月11日開催分
第33節前倒し分 FC東京1-0北海道コンサドーレ札幌
1位 川崎フロンターレ(68)
2位 ガンバ大阪(55)※1
3位 FC東京(50)※2
4位 名古屋グランパス(49)※3
5位 セレッソ大阪(49)
6位 鹿島アントラーズ(48)※3
7位 横浜F・マリノス(44)※4
8位 サンフレッチェ広島(42)※1
9位 浦和レッズ(42)※1
10位 柏レイソル(41)
11位 ヴィッセル神戸(36)※4
12位 大分トリニータ(33)
13位 北海道コンサドーレ札幌(30)※3
14位 横浜FC(27)※1
15位 サガン鳥栖(25)
16位 湘南ベルマーレ(20)
17位 清水エスパルス(17)
18位 ベガルタ仙台(14)
※1 26試合を基準とした時、1試合多く消化している。
※2 26試合を基準とした時、4試合多く消化している。
※3 26試合を基準とした時、2試合多く消化している。
※4 26試合を基準とした時、5試合多く消化している。
名古屋が広島に0-2で敗戦。この結果により、前節のFC東京に続いて名古屋も優勝が消滅しました。これで優勝の可能性を残すのは首位川崎、2位G大阪、そして試合数の少ない5位C大阪の3チームのみとなっています。また、神戸は敗れた事により来季のACL出場が、横浜FMは敗れた事により今季の天皇杯出場の可能性が消滅しました。
矢野さんとのところは泣きそうになったぞ。
ではでは(´∀`)
every little thing every precious thing / #LINDBERG ( #リンドバーグ )#藤川球児#ありがとう藤川球児#阪神タイガース#引退セレモニー pic.twitter.com/9XLTVa0VXM
— R (@blueblack_gblue) 2020年11月10日