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【ありがとう、瑞穂】瑞穂陸上競技場ラスト試合という事で、瑞穂での名古屋グランパスvsガンバ大阪の印象的な試合5選〜本田△FKから伝説のガヤ様主人公ゲームまで!〜

星原健太の引退をYouTubeのコメント欄で知るとは。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、12月12日、明治安田生命J1リーグ第32節が行われます。

12月12日の対戦カードはこんな感じ。

FC東京vsサンフレッチェ広島@味の素スタジアム

名古屋グランパスvs横浜FC@パロマ瑞穂スタジアム

セレッソ大阪vs柏レイソル@ヤンマースタジアム長居

サガン鳥栖vs川崎フロンターレ@駅前不動産スタジアム

大分トリニータvs北海道コンサドーレ札幌@昭和電工ドーム

鹿島アントラーズvs清水エスパルス@茨城県立カシマサッカースタジアム

浦和レッズvs湘南ベルマーレ@埼玉スタジアム2002

(※FC東京vsサンフレッチェ広島は第31節延期分としての開催)

 

 

焦点はACL天皇杯の出場権争いですが、今節は2位のガンバ大阪が11月11日に既に試合を消化している為におやすみ。それだけに3位名古屋、4位C大阪、5位鹿島にとっては重要性は計り知れません。その他の注目カードで言えば鳥栖vs川崎。現在31試合を消化した川崎は対戦する17チーム中16チームに既に勝利を収めていましたが、実は開幕戦で引き分けた鳥栖にだけ勝利がない状態です。文字通りのパーフェクト達成がかかる試合になりますね。

 

 

 

で、そのうち名古屋vs横浜FCの一戦は名古屋が1994年からホームスタジアムとして使用していたパロマ瑞穂スタジアムでの最後の試合となります。

2026年に名古屋で行われるアジア競技大会の為、パロマ瑞穂スタジアムこと瑞穂陸上競技場は全面的な改修工事、すなわち一旦取り壊してから建て直す事になります。それに伴い名古屋グランパスは「ありがとう、瑞穂。」という特設ページを開設し、OBによるトークショーや来場者プレゼントがあるなど様々なイベントも催される予定になってますね。

 

 

というわけで、今回は瑞穂ラストという事で……過去に瑞穂陸上競技場で行われた名古屋グランパスvsガンバ大阪の印象的なゲームを振り返っていきます。

 

 

 

#1 首の皮一枚…。

 

2000Jリーグディビジョン1 2ndステージ第13節

名古屋グランパスエイト1-2ガンバ大阪

2000年11月18日14:04@瑞穂陸上競技場

名古屋得点者:原竜太(21分)

G大阪得点者:小島宏美(74分)、ニーノ・ブーレ(92分)

 

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当時のガンバは1997年2ndステージを除いて優勝争いどころか上位以上に入ったことのない弱小チームとすら呼ばれていた。しかし稲本潤一宮本恒靖を筆頭とした若手の躍進で2000年2ndステージでは鹿島、柏と壮絶な優勝を争いを繰り広げる。ガンバは首位で第11節を終えたが、残り4試合は第11節終了時点で柏(3位)→名古屋(5位)→鹿島(2位)→磐田(4位)となかなかエグい日程だった。そして柏に負けて首位陥落を喫したガンバは優勝戦線生き残りをかけて名古屋に挑む。

しかしドラガン・ストイコビッチ山口素弘といったメンバーを要する名古屋を前にガンバは劣勢が続き、21分には原にJ初ゴールを決められて先制を許す。それでも後半、74分に途中出場の小島が体ごと突っ込んで同点ゴールを奪うと、延長前半にニーノ・ブーレが決勝ゴールを叩き込んでVゴール勝ち。ガンバが優勝に向けての意地を見せた。

 

2000年優勝争いの詳細↓

 

#2 古巣への一撃と首位の意地

 

2006Jリーグディビジョン1第20節

名古屋グランパスエイト3-3ガンバ大阪

2006年8月27日19:05@瑞穂陸上競技場

名古屋得点者:藤田俊哉(13分)、中村直志(26分)、本田圭佑(34分)

G大阪得点者:播戸竜二(32分)、遠藤保仁(58分)、中山悟志(88分)

 

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ガンバは首位、一方勝点差的に残留争い…というほどでは無かったものの、順位としては13位と下位にいた名古屋。この試合の1ヶ月前にも万博競技場で戦っているが、この時はガンバが5-1で圧勝している。しかしこの日は壮絶な試合となった。

まず開始3分でガンバはキャプテンの山口智が負傷交代を余儀なくされる。さらにガンバは立て続けに2点を失い、この頃絶好調だった播戸のゴールで1点差に迫ったが…34分、当時20歳だった本田圭佑に直接FKを叩き込まれて3点目を奪われた。本田がガンバユースに昇格できなかったのは有名な話だが、本田がガンバ相手に奪ったゴールは2020年現在これが唯一である。

だが、浦和に勝点2点差で追われているガンバも負けるわけにはいかない。山口の負傷で投入した青木良太をハーフタイムに下げてフェルナンジーニョを投入し、システムを4-4-2に変更。58分に遠藤のPKで再び1点差にすると、終了間際には途中出場で2005年の後半は名古屋にレンタルで移籍していた中山が加地亮のクロスに合わせて同点。土壇場で勝点1を手にした。

 

2006年優勝争いの詳細↓

 

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#3 雨中の悪夢

 

2011Jリーグディビジョン1第29節

名古屋グランパス4-1ガンバ大阪

2011年10月15日19:04@瑞穂陸上競技場

名古屋得点者:中村直志(11分、68分)、藤本淳吾(49分、84分)

G大阪得点者:明神智和(25分)

 

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2011年の優勝争いはガンバ、名古屋、柏の3チームで争っていた。しかし第28節、首位のガンバと3位柏が勝利した中で名古屋が清水に敗戦。首位ガンバとの直接対決は名古屋にとって絶対に負けられない、負けてはならない一戦となり、一方のガンバも首位固めの為に落とせない試合だった。

しかしGK藤ヶ谷陽介山口智がお見合いしたところを突かれて先制点を許してしまう。この日はボランチの選手を中盤に4人並べたガンバはイ・グノの突破から明神のゴールで前半こそ1-1で終えたが、後半立ち上がりに藤本にCKを直接決められると、中村と藤本に更に1点ずつ許して4失点。この時期のガンバは守備の拙さを攻撃でカバーする形で躍進していたが、その負の側面が一気に露呈した試合となってしまった。結局、この一戦でガンバは首位から陥落。ガンバ、名古屋、柏の三つ巴は最終節まで続いたが、栄冠は柏が手にする事となった。

 

2011年優勝争いの詳細↓

 

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#4 伝説だらけのPK戦〜ガヤ様といえばキスマイじゃなくてガンバ〜

 

2015Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦

名古屋グランパス2(9PK10)2ガンバ大阪

2015年9月6日15:34@パロマ瑞穂スタジアム

名古屋得点者:野田隆之介(7分)、田中マルクス闘莉王(105分)

G大阪得点者:阿部浩之(41分)、岩下敬輔(94分)

 

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個人的に瑞穂でのグランパスvsガンバと言えばぶっちぎりでこれ。

連覇を狙うガンバ、三大タイトルで唯一獲得経験のないナビスコ杯制覇を目論む名古屋が激突した準々決勝の2ndレグ。1stレグではリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えたガンバだったが、2ndレグでは代表組を除いたベストメンバーを送り込んだ。1stレグは終始ガンバペースで試合を進めたが、終盤は名古屋の猛攻を喰らって1-1のドローに終わっている。

早い時間から1stレグでもゴールを挙げた野田に先制点を許したが、前半のうちに遠藤のパスから阿部が決めてスコアをイーブンに戻したガンバ。雨足が強くなる中でその後も押し気味に勧めたが、度重なる決定機を幾度となく名古屋のGK楢崎正剛に阻まれて勝ち越せない。逆に69分にはライン上での岩下のスーパーブロックもあって1-1で延長戦へ。延長前半、遠藤のCKからこの日絶好調の岩下が合わせて勝ち越すも、逆に105分に闘莉王に決められて2-2。ナビスコ杯では延長戦ではアウェイゴールは関係ないルールになっていた為、試合はPK戦までもつれこむのだが、かつてガンバでナビスコを制した名古屋の西野朗監督は当たっていた楢崎を下げてGK高木義成を投入する思い切った采配に出る。

迎えたPK戦、両チームとも5人全員が成功し、サドンデスに突入した6人目で名古屋の矢野貴章のシュートが枠外へ。決めたら勝利のガンバはここまで既に「本日のヒーロー」状態だった岩下に順番が回るが、完全に高木の逆を突いたシュートはまさかのポスト直撃。その後は段々危なっかしくなってくる順番に突入するも7〜10人目はそれぞれ全員が成功し、PK戦はまさかの文字通りのGK対決にまで至ってしまう。11人目、高木のシュートがクロスバーに当たったのに対し、藤ヶ谷は鮮やかに高木の逆をついてPK成功。この瞬間、この試合は確実に伝説へと昇華したのであった。

ちなみに、岩下が外した時の爽やかな笑顔での「ゴメン(>人<;)」とそれを笑顔で迎えるガンバサイドのシーンはプチ名場面のひとつ。

 

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#5 長沢無双

 

2018JリーグYBCルヴァンカップグループC第3節

名古屋グランパス1-4ガンバ大阪

2018年4月4日19:03@パロマ瑞穂スタジアム

名古屋得点者:青木亮太(89分)

G大阪得点者:長沢駿(5分、16分、29分、41分)

 

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その矛先がガンバに向いてしまった先日の「魔の11月14日」しかり、何がなんでも自分が点を取るというよりはハードワークや潰れ役を惜しまないタイプのFWである長沢駿が定期的に起こす大爆発試合の象徴的試合。この時のガンバは大不振に陥っており、5節まで消化したリーグ戦ではなんと1分4敗。なんとか勝利を掴んで勢いを作ろうと、控え主体の名古屋に対してガンバはレギュラーメンバーを継続起用していた。

始まりは5分、倉田秋ミドルシュートのこぼれ球を詰めて先制点を奪うと、16分には初瀬亮のクロスから一番得意であろう形で合わせて2点目。まだまだ終わらず、29分にはファン・ウィジョ、41分には倉田の右からのクロスに頭と脚と一本ずつ合わせていよいよ4点目。ガンバの公式戦の中で史上5人目となる1試合4得点を叩き出し、苦境に陥るチームにかすかな希望をもたらした。

ちなみに長沢はこのシーズンの途中から神戸にレンタル移籍するのだが、開幕戦、ルヴァンでの再戦でも名古屋から点を取り、神戸移籍までに挙げた8得点のうち6得点が名古屋からぶん取ったゴールだった。

 

2018年残留争いの詳細↓

 

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…てなわけで明日は長居に行ってきます( )

ではでは(´∀`)