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ターニングポイント〜AFCチャンピオンズリーグ2020 蔚山現代FCvsヴィッセル神戸 マッチレビュー〜

ガンバのU-23は何があったの?

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューAFCチャンピオンズリーグ2020、ヴィッセル神戸vs蔚山現代FCの一戦です!

 

 

 

リーグ戦5連敗、3戦連続完封負けの流れでACLに突っ込んだ時はどうなることかと思いましたが、なんやかんやで気がつけばベスト4まで辿り着きました。特にベスト8の水原三星戦は内容的には不満の残る試合ではあったものの、裏を返せば「それでも勝てた」のも事実。三木谷浩史会長が度々公言していた「アジアNo.1クラブ」まであと一つ。対するは韓国・Kリーグ2位で多くの韓国代表選手を擁し、2012年にはACL優勝も経験した蔚山です。難敵相手に勝利し、日本勢として4年連続となる決勝進出を是非果たしてほしいところ。

両チームスタメンです。

 

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神戸は120分間戦い抜いた準々決勝の水原三星戦と同じスタメンを起用してきましたが、ベスト16の上海上港戦で負傷し、水原戦の強行途中出場がより痛手となったアンドレス・イニエスタが欠場。ベンチからも外れています。

蔚山に限った話ではありませんが、ここも非常にJリーグ経験者が多いです。スタメンならパク・チュホ(水戸、鹿島、磐田)、ジョン・ドンホ(横浜FM鳥取)がいて、ベンチには磐田とG大阪で圧倒的なインパクトを残したイ・グノ、2018年に鹿島でACL優勝を達成したチョン・スンヒョンなどもいる他、監督のキム・ドフン監督は現役時代に神戸に在籍しており、林健太郎ヘッドコーチとは当時のチームメイトでした。

 

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本日の会場はカタール、ドーハのジャシム・ビン・ハマド・スタジアム。当初は同じくドーハのアル・ジャヌーブ・スタジアムで開催される予定でしたが、会場が変更されて此方での準決勝になっています。

元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスが監督を務め、元スペイン代表MFサンティ・カソルラや神戸にも所属した韓国代表MFチョン・ウヨンが所属するアル・サッドSCの本拠地でもある事からアル・サッド・スタジアム」という別名もあります。かつて日本代表はこのスタジアムで南アフリカW杯アジア最終予選カタール代表と対戦。その際は3-0で見事勝利を収めました。

また、本日は兵庫県神戸市、ヴィッセル神戸のホームスタジアムであるノエビアスタジアム神戸でもパブリックビューイングが行われています。

 

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ややボールを優勢に進めたのは神戸でしたが、割と序盤からどちらのチームにもチャンスが訪れるオープンな展開で試合は進んで行きました。14分にドウグラスが右からシュートを放ったのを皮切りに、蔚山も23分にキム・インソンが決定機を作ります。しかしこれはGK前川黛也が好セーブ。

 

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前半途中から三浦淳宏監督は西大伍と古橋亨梧のサイドを入れ替え。29分にはキム・インソンにGK前川と1対1の大ピンチを迎えましたがなんとかシュートミスもあって枠外に逸れると、35分に古橋、36分にドウグラスとチャンスを創出。一進一退の前半は0-0で終えます。

 

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後半から蔚山はコ・ミョンジンを下げてイ・グノを投入してきました。ですが先制したのは神戸でした!52分、安井拓也がグラウンダーでデザインされたコーナーキックをエリア内の密集を避けたゴールから遠いところにボールを入れると、走り込んだ山口蛍が決める美しい流れでゴール!

 

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その後はスコア的な理由もあって蔚山が前へ前へと押し込んできます。神戸も集中した守りで応戦しましたが、状況が変わったのが75分でした。高い位置で安井がボールを奪って古橋とのコンビネーションで抜け出してからシュート!一度はGKに阻まれますが、こぼれ球に途中から出ていた佐々木大樹が押し込んで追加点!!

 

 

 

……と思いました。

しかし安井がボールを奪ったところでVARによりまさかのゴール取り消し。神戸は思わぬところからの襲撃を受ける事に。

 

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そして81分、キム・テファン、ビヨルン・ヨハンセン、ホン・チョル、チョン・スンファンを立て続けに投入した蔚山の猛攻が激しさを増す中、キム・インソンの折り返しに走り込んだユン・ビッガラムのシュートがヨハン戦に当たってゴールイン。一度はオフサイド判定が降りたものの、これもVARの介入で今度はゴールが認められて1-1…。

 

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直後に佐々木が抜け出した迎えた決定機が蔚山DFに後ろから倒されたシーンもノーファウル判定。アディショナルタイムイ・グノのクロスにジュニオール・ネグランが合わせたシーンはなんとかポストに当たった事なきを得て、神戸にとって中2日で2試合連続となる延長戦へ。

 

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延長戦に入ると中2日という事もあって神戸にかなり色濃く疲労の色が見え始めます。それでも103分にホン・チョルのクロスからヨハンセンのヘディングシュートを前川がスーパーセーブで阻止。しかし延長後半開始早々の106分には相手DFのパスをカットしたドウグラスがこの日最大の決定機を迎えましたが、古橋とワンツーの末に最後は打ち切れず。109分には古橋のコーナーキックドウグラスが合わせましたが今度はGKチョ・スヒョクに阻まれて決定的なシーンを活かせません。

 

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そしてPK戦が近付いた終了間際、こぼれ球へのアプローチの際にGK前川がネグランを倒してしまいPK判定。これをネグランに自ら決められてしまい遂に逆転弾を献上します。ほぼラストプレーで得た古橋のフリーキックも僅かに枠を逸れ……神戸のACL初挑戦はベスト4で幕を閉じました。

 

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まぁ……延長戦に関しては、やはり連戦連戦連戦の中で中2日の延長戦を強いられた事が相当強く影響していたと思います。これに関しては準々決勝を90分で片付けられなかった責任はあるにしても、中日も蔚山の方が多かったですし、コンディション面でのハンデは最初から背負っていました。

ただ……もうあまり深くは書きませんが、ターニングポイントと表現するしかなかったシーンは少なくない数ありましたね。神戸が決めていれば…というシーンもありましたが、もう神戸にはどうしようもないところもあって……イニエスタの不在や、むしろACLの神戸のMVP級やった前川のPK献上、ドウグラスのあのシーン……健闘を称えるべきなのは勿論として、悔やんでも悔やみ切れない敗戦でもあったと思います……。

 

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とにかく、これで日本勢は全チーム敗退という事になりました。神戸のみならず横浜F・マリノスFC東京も含めて、今季は全てのレギュレーションが異常な中でよく戦い抜いてくれたと思います。各チームJリーグが後1試合残っていますが、本当にお疲れ様でした。

 

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4つのうち2つはしゃーないけど…。

ではでは(´∀`)