意外と出だしで躓きがちなブログ
どーもこんばんは
さてさて、まだまだ2021年シーズンに向けた補強は何らかの動きがあると思いますが、少なくとも監督人事については出揃ったと思います。各チーム、2021年の指揮を執る監督はこんな感じ↓新監督を迎えたチームには★をつけています。
J1
北海道コンサドーレ札幌→ミハイロ・ペトロヴィッチ(4年目)
鹿島アントラーズ→アントニオ・カルロス(2年目)
★浦和レッズ→リカルド・ロドリゲス(新任)
横浜F・マリノス→アンジェ・ポステコグルー(4年目)
湘南ベルマーレ→浮嶋敏(3年目)
名古屋グランパス→マッシモ・フィッカデンティ(3年目)
★徳島ヴォルティス→ダニエル・ポヤトス(新任)
サガン鳥栖→金明輝(3年目)
J2
ブラウブリッツ秋田→吉田謙(2年目)
ジェフユナイテッド千葉→ユン・ジョンファン(2年目)
FC町田ゼルビア→ランコ・ポポヴィッチ(2年目)
ヴァンフォーレ甲府→伊藤彰(3年目)
松本山雅FC→柴田峡(2年目)
アルビレックス新潟→アルベルト・プッチ・オルトネダ(2年目)
★愛媛FC→和泉茂徳(新任)
★ヴァンラーレ八戸→葛野昌宏(新任)
★福島ユナイテッドFC→時崎悠(新任)
YSCC横浜→シュタルフ悠紀リヒャルト(3年目)
ガイナーレ鳥取→髙木理己(3年目)
★カマタマーレ讃岐→上野山信行(新任)
FC今治→リュイス・プラグラマ(2年目)
★鹿児島ユナイテッドFC→アーサー・パパス(新任)
監督交代を行なったチーム
J1→20チーム中5チーム(仙台、浦和、清水、C大阪、徳島)
J2→22チーム中5チーム(大宮、京都、山口、愛媛、長崎)
J3→15チーム中8チーム(八戸、福島、富山、藤枝、岐阜、讃岐、宮崎、鹿児島)
全57チーム中18チーム
J3に至っては半分以上が監督交代になったんですね。このうち、Jリーグで監督を務めるのが初めてなのはダニエル・ポヤトス監督(徳島)、和泉茂徳監督(愛媛)、葛野昌宏監督(八戸)、時崎悠監督(福島)、上野山信行監督(讃岐)、内藤就行監督(宮崎)、アーサー・パパス監督(鹿児島)の7人です。
今回は監督交代を18チームのうち、特に新体制になってどうなるか注目の何チームかをピックアップしていきたいと思います。
深刻な財産難に苦しむ仙台ですが、今季からは仙台の黄金期に監督を務めた手倉森監督が2013シーズン以来となる復帰。主力の退団はあったとは言えども、思ってた以上に流出は少なく済んだような印象はあります。
どこかのピンク色のチーム然り、リバイバル的人事に懐疑的な目もあったりしますが…とにかく4チームも降格を余儀なくされる2021年に関しては、最低限の成績を残すだけの手腕は持つ手倉森監督というチョイスは悪くないような気もします。
大槻毅→リカルド・ロドリゲス
正直なところ、個人的にはあまり浦和とリカルド監督というのが結び付かないところがありました。これはイメージ的な話なのでゴリゴリ偏見ですが、良いとか悪いとかじゃなくて浦和っぽい感じはあんまりしないというか。ある意味では、むしろそれこそが浦和の狙いとも言えるかもしれませんが。
浦和のポゼッションサッカー期といえば2012年から2017年途中までのミシャサッカーが印象的ですが、少なくともリカルド体制ではそれとは異なるタイプのパスサッカーになってくるはず。浦和自体がどう転ぶか、リカルド監督がより規模の大きなクラブでどれだけ手腕を見せられるのか、それも含めて注目ですね。
監督交代といえば常にリスクは付きもの。簡単に言えば「アタリ」か「ハズレ」か。そういう意味で言えば、一番アタリを計算しやすいのは清水だったと言えるかもしれません。
2020年のピーター・クラモフスキー監督から方向性が180度変わった事はともかく、ここ数年絶賛完全決壊状態だった守備の再建という意味でも、近年のJで守備組織の構築においてはトップクラスの手腕を誇るロティーナ監督の招聘は相当なポイント。自身のパイプを活かし、C大阪退任が確定的になったタイミングで即座に動いた大熊清GMの動きも見事でした。特に守備ではそれを体現できるだけのタレントも集めたので、ダークホース候補にはなり得るのでは。少なくとも残留は大丈夫でしょう。
監督人事で一番今シーズンの行末がどうなるか注目されているチーム。そもそも過去の最高順位が2度の3位なのに「最低トップ3」が目標だったりフロントの迷走っぷりは見て取れますし、そもそも話はロティーナ監督解任の是非、そして「クルピはロティーナを切ってまで連れてくるべき監督だったのか?」というところまで遡ります。それを語り出すと長くなりますし、ここで書かなくとも今季の監督交代事情では既に最も多くの人に語られている話題ですので、今回はあくまで新監督の事を中心に書いていきます。
クルピ監督の上でマイナスではないのは、少なくとも監督とフロントの連携は取れるだろうという事。現在の梶野智GMとクルピ監督の間では厚い信頼関係が構築されていて(そもそもそれが故にクルピが4度目の登板してる訳で)、ガンバ時代にあったフロントとのズレは発生しにくいと思っています。それでも、確実なのはクルピ監督は前任者のサッカーを引き継げるタイプの監督ではないので、組織的に一定の完成を見たチームを一度壊す必要が出てくる。それがどっちに転ぶか…ですね。特に守備の脆さは過去も露呈していた事を思うと、DF陣はヨニッチと木本と片山が抜けた、新加入のチアゴも合流出来ていない、進藤も新井も別メニュー中…という現状は開幕当初は相当キツそう…。
リカルド・ロドリゲス→ダニエル・ポヤトス
リカルド監督の引き抜きに対し、徳島が慰留の為に出来る事は最初から少なかったと言わざるを得ません。なのでまず退任は致し方ない。それを踏まえると、ポヤトス監督とマルセルコーチを素早く招聘してクラブとして継続路線をメッセージとして一つ示せた大きかったと思います。成功できるかどうかはともかく、レアル・マドリードの下部組織を指導していた人とFCバルセロナの下部組織を指導していた人がタッグを組むというのもロマンのある話ですし。
ただ…日本政府が発令した緊急事態宣言に伴う入国制限の結果、コーチ陣の核となる両名が来日出来ていないという事態に。徳島は既に二次キャンプに突入していますが、まだ監督と会えてすらいないのは相当な出遅れと言う他にありません。予定通りに入国制限が緩和されても隔離期間を含めれば監督の合流はリーグ開幕1週間前ですし……こればっかりは徳島が悪いわけではないので、責める事は出来ませんが…。
気が付けば3季連続で昇格を逃した大宮。しかも昨季はまさかの15位…。いよいよ4季連続昇格失敗となると、千葉、京都、東京VというJ2沼会員にすらなりかねない状態です。
そこで監督に据えられたのは現役最後のクラブが大宮だった岩瀬監督。浦和や柏の下部組織で指導を行っていた事から「監督の有望株」という声が根強く出ていて、2018年には当時残留争いに苦しんでいた柏でラスト2試合を指揮。就任段階が手遅れ気味だったので降格は避けられなかったものの、C大阪とG大阪相手に2連勝と片鱗は見せました。昨年は大分のヘッドコーチとして片野坂知宏監督と仕事を共にし、柏での監督業はスクランブル的なものだった事を思うとちゃんとトップチームで指揮を執るのは初。期待は高いです。
既にこのブログでも何度か書いていますし、これからも書くでしょうが、サンガが色んな意味で注目される事は間違い無いです。曹監督が持つ湘南での実績は、サンガにとって大いにポジティブなものもあればネガティブなものもあり、ファン・サポーターとしては蓋を開けるまではなかなかに複雑なものもあります。
以前にもブログで書きましたが、大袈裟ではなく今年のサンガが上手くいくか悪く転ぶかは日本社会に於いてもモデルケースになり得る可能性さえあると思います。
2019年シーズンを以って仙台の監督を退任した渡邊監督の動向は退任直後からずっと注目され続けてきました。なんなら、昨季途中の段階で成績不振に陥るチームのファンからは「ナベさん来て!!」とか言われるほど。そんな渡邊監督を射止めたのは、昨季はまさかのJ2最下位に終わった山口でした。
就任会見では「明確なビジョンを持っているところに強くひかれました」と語り、選手も仙台時代の教え子や実績のある選手らを積極的に補強。育成が優秀なクラブとして評判だった霜田体制を経ての渡辺体制で、山口をJ1まで引っ張り上げてくる事は出来るのでしょうか。
望月一仁→上野山信行
新監督に就任する上野山監督は2020年から讃岐のGMを付けており、GM兼任監督という事で実質的には全権監督に近い形になります。
ガンバファン的には今年の讃岐がどうなるか…は結構気になる点かもしれません。というのも、この上野山信行という人物はクラブ発足以降、Jリーグ技術委員長を務めていた期間を除いて「J屈指の育成組織」と称されるガンバ大阪の育成の中枢を担ってきた人物。「育成」に於ける実績で言えば、日本で上野山監督と同クラスの人物はそうそういないでしょう。
GMと兼任という部分も含めて讃岐ファンからは不安の声も上がっており、実際にトップチームでの監督経験は無い同氏がいきなりの全権監督となってどうなるのか、当たるのか外れるのかは正直わかりません。ただ、期待というよりは単純に「ガンバの影のレジェンド」が監督としてどうなのかは要注目です。
神戸ベンゲルはよ←
ではでは(´∀`)