正直シャルケにはなんとか残留してほしい…。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはイングランド、プレミアリーグ第22節、トッテナム・ホットスパーvsチェルシーの一戦です。
年も明けてプレミアも後半戦に突入。トッテナムもチェルシーも序盤戦は快調に飛ばしたものの、年末頃からじわじわと失速傾向に陥っていました。気がつけば優勝争いはおろかEL圏内からも弾き出され、現在は両チームとも勝点33でトッテナムが得失点差で7位という状況です。
加えてトッテナムは先日のリバプール戦で負傷退場した絶対的エースのハリー・ケインが今日も欠場。リバプール戦の後半しかり、前節ブライトン戦しかりその影響はやはり大きいものでした。一方のチェルシーは第20節からフランク・ランパード監督を解任し、ボルシア・ドルトムントやパリ・サンジェルマンの監督を歴任したトーマス・トゥヘル監督を招聘。ここまでは1勝1分と上々のスタートですが、復調に向けて波に乗れるのはどちらでしょうか。
両チームスタメンです。
本日の会場はイングランドのロンドン、トッテナム・ホットスパー・スタジアムです。
このスタジアムは多目的性を実現するべく、サッカーの試合時は天然芝なのですが、天然芝の下に人工芝も敷き詰められており、NFLの試合やコンサートの開催時には人工芝の方が上にくる事で天然芝を保護しているとの事。噂ではネーミングライツの候補にはAmazonが挙がっているとか。
今日のロンドンダービーですが、実はこのカード…プレミアでの過去57試合の戦績がチェルシーの30勝20分7敗という圧倒的チェルシーリード。ちょっと意外な数字ですね。また、稀代の名将であるジョゼ・モウリーニョとトーマス・トゥヘルはこれが初対戦です。
トゥヘル監督就任以降、以前にも増して徹底したボールポゼッションを基盤にしたサッカーを展開しているチェルシー。ポゼッションスタイルのチームが陥りがちな失敗としては、延々と横パスを繋ぐだけでどん詰まりになる…緩急の緩ばっかりが続くチームが多いんですが、チアゴ・シウヴァ→ハドソン・オドイ→ジョルジーニョとダイレクトで繋いでメイソン・マウントが抜け出した11分のシーンのように、丁寧に繋ぎながらも緩急の使い分けがしっかり出来ていました。
24分、バックラインでボールを回しながら隙を窺うと、セサル・アスピリクエタが一瞬の隙を突いて放り込んだロングスルーパスにティモ・ヴェルナーが抜け出します。ペナルティエリアの右側でヴェルナーが粘り、キープしていたところをエリック・ダイアーに倒されてPKを獲得。これをジョルジーニョが冷静に決めてチェルシーが先制。
36分には守備の要であるチアゴ・シウヴァの負傷退場というアクシデントが発生しますが、それでも前半はほぼほぼチェルシーの一方的な展開。トッテナムはどうしても攻撃が単調かつ単騎的になってしまい、まともなチャンスを作る事ができないまま前半を終えます。
後半の立ち上がりはトッテナムがぐっと押し込んでくる時間もありましたが、それもすぐチェルシーの方が優勢に進められる流れに変わり、特に65分にクリスティアン・プリシッチを投入してからチェルシーのカウンターが光る展開になります。トッテナムはなんとかスピード感のある2列目のタレントを活かそうにも、なかなか有効な攻め手を欠き…。
それでもトッテナムは69分にルーカス・モウラとエリック・ラメラを同時に投入し、終盤にはパワープレー気味の猛攻を仕掛けていきます。ですが87分のセルジュ・オーリエのクロスに合わせたカルロス・ヴィニシウスのヘッドも直後のダイアーのFKも僅かにゴール左に逸れ、アディショナルタイムにはソン・フンミンにも決定機が訪れますがこれも枠の上……。終盤のトッテナムの猛攻を凌ぎ切ったチェルシー、これでトゥヘル監督就任後3戦無敗です。
就任してすぐに前半のようなサッカーを見せられる程に仕込んできたトゥヘル監督の手腕が見事だった一方で、ケインを欠いたトッテナムのバリエーションの少なさも同時に露呈してしまった印象です。さすがにチェルシーもフルタイムで前半の出来を続けるには至りませんでしたが、それ以上にトッテナムの攻めが……うーん…といった感じで。
ソンを筆頭に、ステーファン・ベルフワインもモウラもラメラも間違いなく素晴らしい選手なんですが、いずれも活かすタイプよりは活かされるタイプ。「ケインがいないからなんて言わせない」というのは選手のモチベーションではあると思いますが、同時に「ケインがいれば…」と一番思ってるのも彼等なんだろうなと思った試合でした。
最近観るプレミア全部雨降ってる気がする。
ではでは(´∀`)