ドラえもんのリメイクってしれっと海底鬼岩城飛ばされてるのな。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはイングランド、プレミアリーグ第23節、リバプールvsマンチェスター・シティの一戦です。
ビッグマッチ、言うまでもなくビッグマッチです。
開幕当初はどこか波に乗り切れない時期が続いていたシティですが、第14節サウサンプトン戦以来怒涛の10連勝。今季のプレミアが混戦模様だったのも手伝って一気に首位まで駆け上がりました。まさしく今欧州で一番好調と言っても過言ではないほどのチーム状態で、昨季に3連覇を阻んだ相手へのリベンジに挑みます。
一方、一時期首位に立っていたリバプールですが……そこからはかなり迷走中。シティの10連勝中、リバプールの戦績は2勝2分3敗。クリスタル・パレスに7-0で勝利した試合以来不振が続き、4位にまで順位を落としています。試合前にはユルゲン・クロップ監督とジョゼップ・グアルディオラ監督という稀代の名将同士で舌戦のような形にもなりましたが、クロップ監督の発言に対してグアルディオラ監督が「クロップってそういうキャラだっけ…?」的な発言をしていましたが…。ともかく、首位固めか復調か、今季のタイトルレースを大きく左右し得るゲームになります。
両チームスタメンです。
アンフィールドこそ欧州最大の要塞……比喩ではなく現実として、丸々3シーズンフルでアンフィールドで負けなかったリバプールでしたが、第18節でバーンリーに敗れ、この試合が2017年4月23日以来69試合ぶりのアンフィールドでの敗戦という事に。しかも前節はブライトンに敗れてホーム2連敗…。リバプールはシティの10連勝阻止と共に、アンフィールド逆回転も止める必要があります。
過密日程の影響もあるのか、前半立ち上がりは1週目の対戦と同様に両チーム慎重な入りを見せ、様子を窺い合うような構図が続きました。ですが25分を過ぎた辺りから試合は徐々にオープンさが出てきて、シティが何度か裏に抜け出してあわやチャンス…というシーンを作ったかと思いきや、27分にはリバプールのロベルト・フィルミーノのシュートがエデルソンに阻まれるなど、時間の経過と共に少しずつ試合に動きが。
その後はリバプールがボールを保持する展開が続きましたが、シティに大チャンスが訪れたのは37分。ラヒム・スターリングのドリブル突破をペナルティエリア内でファビーニョが倒したと判定されてシティがPKを獲得します。しかしイルカイ・ギュンドアンのキックはまさかの枠外。シティは前回対戦のケヴィン・デ・ブライネに続いて対リバプール戦2試合連続でPKを失敗する事に。
試合はリバプールがボールポゼッションを高め、シティがスターリングやリヤド・マフレズを活かしたカウンター主体に攻め込むような、どちらかと言えば予想と真逆な試合展開に。結局前半でゴールは生まれず、0-0で後半に向かいます。
後半開始早々、シティはボール奪取の流れからフィル・フォーデンのパスを受けたスターリングがドリブルで突破し、スターリングの折り返しを受けたフォーデンがシュート。一度はGKアリソンがビッグセーブを見せましたが、こぼれ球をPKを外したギュンドアンが押し込んでシティ先制!
しかし逆に63分、抜け出したモハメド・サラーをルベン・ディアスが倒したとして今度はリバプールがPKを獲得。これをサラーがGKエデルソンの逆を突いてきっちりと決めて同点に追い付きます。無得点が続いていましたが、ホームゲームではリバプールは4試合ぶりのゴールという事に。逆にシティは1月3日以来の失点。
やや予想とは逆の展開になった前半とは異なり、後半は前評判的な試合展開が繰り広げられていきます。71分、左サイドからのFKをギュンドアンがショートパスで始めると、フォーデンのクロスにジョン・ストーンズが合わせてネットを揺らしましたがオフサイド判定。攻めながらももどかしい展開が続きます。
しかしその直後、グアルディオラ監督はガブリエル・ジェズスをマフレズに代えて送り込んでフォーデンを右サイドに送り込むと、ハイプレスでリバプールDFのビルドアップを乱れさせ、最後はアリソンのパスをフォーデンがカット。そのまま右サイドを抉って折り返し、最後はギュンドアンが詰めて再び勝ち越し!
更に76分には再びリバプールが苦しい状況でパスを回すとまたしてもペナルティエリア内でのパスをカットされてしまい、ベルナルド・シウバがGKアリソンの頭を越したループパスをスターリングが押し込んで3点目。元リバプールのスターリングにとっては、これが敵として乗り込むアンフィールドでの初ゴールに。
全てがうまくいかないかのような状態に陥ったリバプール。83分には縦パスとサイドチェンジで揺さぶられ、右からカットインしたフォーデンにゴラッソを叩き込まれていよいよシティ4点目。やる事なす事何も上手くいかなくなってしまったリバプールに反撃の余地はなく、シティが4-1の圧勝でプレミアの連勝を10、公式戦の連勝を14に伸ばしました。
1〜2月のシティのパフォーマンスとクオリティが異次元すぎる事についてはもはや言わずもがな。個々の働きは勿論、1-1のタイミングでフォーデンを右にスライドした結果、あとの3点全てが右から決まったようにペップ采配も当たりましたし、もう言うことなしというか…賞賛する必要すらないレベルの勝ち方だったと思います。
問題はリバプールの方です。精神論を振りかざす人はあまり好きじゃないですけど、実際心理的な側面がサッカーに大きく影響をもたらす事は間違いありません。それを踏まえると、今のリバプールは相当余裕がなくなっているというか。例えば試合が膠着状態になった時、シティのような状態ならその状態のまま待つ事が出来るし、或いは最悪引き分けでもいいや…くらいのメンタルになると思うんです。一方リバプールは圧倒的過ぎた去年とのギャップやアンフィールドでのスランプが全部折り重なって、その圧はおそらく言葉で言うより相当重いものでしょう。試合前、クロップ監督の発言に対してグアルディオラ監督が「ユルゲンはそのような(舌戦を挑んでくるようなタイプの)監督ではないと思っていたから驚いたよ」と語っていましたが、ある意味であのコメントがリバプールの余裕のなさを一番表していたように思います。
これで次ファビーニョ出場停止なのね…。
ではでは(´∀`)