結局ごま油なんだよ。
どーもこんばんは
さてさて、本日も例のアレです。J1全20チーム戦力診断2020です。
企画概要に関してはPart1の方をご覧下さい。
↓
今回はPart3。横浜FC、湘南、清水、名古屋編です。まずは横浜FCから。
監督:下平隆宏(3年目)
J1リーグ:15位(勝点33、9勝6分19敗、38得点60失点得失点差-22)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
胸スポンサー:小野寺グループ(飲食業)
ホームスタジアム:ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県横浜市)
主な移籍情報
入団
FW クレーべ←千葉
FW 小川慶治朗←神戸
FW 伊藤翔←鹿島
退団
DF 志知孝明→福岡
DF 小林友希→神戸(復帰)
MF 中山克広→清水
FW 斉藤光毅→ロンメル
FW 一美和成→G大阪(復帰)
予想フォーメーション
→4-4-2
FW、特にCFに優秀な選手を獲得したこともあって、4バックにせよ3バックにせよ2トップは維持していくだろう。ポゼッション戦術とサイド→中央の流れをもっと進化させていきたい。
GK★★★☆☆
J1残留を果たす為には高いクオリティを持つGKの存在は必要不可欠だが、その点では六反勇治がいるのは非常に心強く、今年で42歳になる南雄太も後ろに控える。ポテンシャルに評価の高い猿田遥己(←柏)、復帰した大内一生(←YS横浜)らがその争いに如何に絡めるか。
DF★★☆☆☆
下位カテゴリーで存在感を示した中塩大貴(←甲府)、ハン・ホガン(←秋田)には神戸に帰った小林の穴を埋めるのみならず、伊野波雅彦や田代真一の位置を脅かすだけのパフォーマンスが求められる。サイドバックは志知が退団したがマギーニョの慰留に成功し、戦力拡張も実現した。
MF★★★☆☆
FWを中心に選手の入れ替えが多かった中でMFは比較的選手の入れ替えが少なかった。そんな中でルーキーだった瀬古樹がハマり、手塚康平を完全移籍に切り替えたところで経験豊富な高橋秀人を補強。2列目にはエース格の松尾佑介が怪我から復帰し、中山が抜けた一方で小川を神戸から獲得。安永玲央や齋藤功佑の成長も著しい。
FW★★★☆☆
海外移籍を決意した斉藤、G大阪に復帰した一美など5人が退団し、MF起用が予想される小川を除いても新たに4人の実績あるFWを獲得。実質的に総入れ替えに近い陣容になった。FWとしての総合値が高い渡邊と伊藤、ブラジル代表経験を持つクレーべ、アスリート的な強さを持つジャーメイン良(←仙台)の4人をどう組み合わせるかは下平監督も良い意味で頭を悩ませるはず。
総合★★★☆☆
上位予想…までは出来ないですが、目標を残留とするならば、それは十分達成できるだけの選手は揃っていると思います。特に最前線と最後尾がしっかりしているのは大きいでしょうし、サイドプレーヤーの質も含めてなかなか魅力的なサイド攻撃を展開出来る、完結させられるのではないでしょうか。
昨季の15位は必ずしもハッタリでは無く、ポゼッションベースである程度自分達のやりたい事の片鱗を見せながら15位まで持って行ったのは大きな財産です。今年残留に成功出来れば、将来を見据えた上での横浜FCというクラブの立ち位置にとっても大きな影響ももたらすでしょう。
監督:浮嶋敏(3年目)
J1リーグ:18位(勝点27、6勝9分19敗、29得点48失点得失点差-19)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
胸スポンサー:三栄建築設計(不動産業)
ホームスタジアム:レモンガススタジアム平塚(神奈川県平塚市)
主な移籍情報
入団
DF 山本脩斗←鹿島
DF 高橋諒←松本
MF 名古新太郎←鹿島(レンタル)
MF 中村駿←山形
FW 町野修斗←北九州
退団
DF 坂圭佑→大分
MF 齊藤未月→ルビン・カザン(レンタル)
MF 松田天馬→京都
MF 金子大毅→浦和
※入国制限により合流の目処が立っていない新外国人選手
予想フォーメーション
→3-1-4-2
昨季から一貫して採用されていたシステムを継続で使用していくと予想される。去年の開幕戦では右WBだったにも関わらず、終盤戦は3バックの中央でレギュラーを掴んだ石原広教のような大胆なコンバート、配置転換もあるかも。
GK★★★☆☆
G大阪からレンタルで獲得していた谷晃生がフィットし、期待以上の活躍を披露。レンタル移籍を延長する形で、とりあえず2021年の慰留には成功した。谷が欠場した際には富居大樹も安定した働きを見せているので、安心感は高い。
DF★★☆☆☆
坂は大分に新天地を求めたが、昨季終盤に浮嶋監督が若手を積極的に起用した影響もあって館幸希や田中聡が大きく台頭。石原を含めて若手が主戦場に立つ3バックを、大野和成や大岩一貴といったベテランが補佐するような陣容になっている。
MF★★☆☆☆
畑大雅が柴田壮介が大きく成長し、新戦力としては名古や高橋、中村にDF登録だが山本を迎え入れた。だが海外移籍を選んだ齋藤と鈴木を筆頭に昨季のレギュラークラスの多くが流出。J1クラブへの引き抜きは毎年の事だったが、曹貴裁監督が就任した京都が湘南にとっては伏兵だった。若手の台頭には期待したいが、戦力ダウンは甚大。
FW★★★☆☆
ウェリントンが2014年以来となる復帰を果たし、北九州でブレイクした町野も獲得。もう1人の新外国人、ウェリントン・ジュニオールもブラジルでの評価が高く、昨季のチーム得点王石原直樹に昨季は不完全燃焼に終わったノルウェー代表のタリクもいて、前線の顔触れはなかなかに多彩。ここがハマればその力で残留まで引っ張れる可能性も。
総合★★☆☆☆
どちらかと言えばもはや湘南の宿命とでもいうべきか、今年も主力の流出が相次いでしまい、戦力ダメージは今オフも背負う格好となってしまいました。特に前述のように、齋藤と金子の中盤の核2枚を失った影響もかなりシーズンに響いてくるでしょうし。
残留に向けては相当厳しい戦いになる事が想像に難くないのですが、湘南の長所としては若手が伸びやすい環境であるのは事実なので、ユース選手やルーキー組が一気に台頭してくる事に期待したいですね。
監督:ミゲル・アンヘル・ロティーナ(新任)
J1リーグ:16位(勝点28、7勝7分20敗、48得点70失点得失点差-22)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
胸スポンサー:鈴与(運送業)
ホームスタジアム:IAIスタジアム日本平(静岡県静岡市)
主な移籍情報
入団
DF 鈴木義宜←大分
MF 原輝綺←鳥栖
FW ディサロ燦シルヴァーノ←北九州
退団
MF 六平光成→北九州
FW ティーラシン・デーンダー→パトゥム・U(復帰)
※入国制限により合流の目処が立っていない新外国人選手
予想フォーメーション
→4-4-2
ロティーナ監督も一時期採用していた3-4-2-1になる可能性もあるが、基本的にはベーシックな4-4-2が基本路線になっていきそう。ロティーナ監督が東京V・C大阪でもみせた緻密な戦術を清水にも仕込めるか。
GK★★★★★
確かな実力と実績を持つ大久保択生がいたところに、北九州の躍進の原動力になった永井堅梧、そして何といっても日本代表正GKの権田修一を獲得。レンタルとはいえ、清水の権田獲得は今オフ全ての移籍の中でもトップクラスの衝撃。リーグ屈指のGK陣を揃えた。
DF★★★★☆
「守備崩壊」は近年の清水にとって間違いなく大きな問題だった。だか大量失点を喫する中でも昨季はヴァウドが活躍し、終盤には立田悠悟も存在感を出し始める。そして守備組織構築には定評のあるロティーナサッカーを体現すべく鈴木、原、ウィリアム・マテウス(←コリチーバ)、片山瑛一(←C大阪)を獲得。戦力は申し分なく、DF陣の攻撃力も高い。
MF★★★★☆
西澤健太、鈴木唯人、金子翔太など、特にサイドアタッカーには多彩な選手が多く揃い、ここに横浜FCから中山克広も迎え入れた。特に西澤と鈴木は選手層が一気に増した今季、どう伸びていくのかへの期待が集まる。ボランチもヘナト・アウグストを筆頭に、ボランチにも優秀な人材は多い。FWも選手は多いので、カルリーニョス・ジュニオはMF起用になる可能性もある。
FW★★★★☆
ドゥトラ、ティーラシンが抜けたが、サンタナ、ディサロ、指宿洋史(←湘南)が入団。ディサロは北九州躍進の象徴的存在だっただけに、彼がJ1でどれだけやれるのかは清水ファンのみならず気になるところ。また、入国制限により多くの新外国人選手来日が遅れる中、早期に契約と来日を済ませた事でサンタナが合流済みなのはアドバンテージ。
総合★★★★☆
厳密な意味ではどっちもソフトなんですけど、監督やスタッフをハードとすると「ハードもソフトも完璧に揃えた」みたいなオフになったと思います。ロティーナ戦術を体現できるだけの選手は十分に揃っていて、セットプレーからの得点力など去年の良かった部分を引き継ぎつつ欠点を補う…大熊清GMの今オフの仕事ぶりは見事という他ありませんでした。
ここまでの戦力を揃えられると「残留が目標」のチームでは無くなったと思います。一方で、良い監督と良い選手を揃えたからといって結果を急いでいい訳では無いのも事実。何にせよ、多くの識者がダークホース候補に欠かさず清水の名を挙げるように、各チームのファンが自分の贔屓チームの次に行末が気になっているのではないでしょうか。
監督:マッシモ・フィッカデンティ(3年目)
J1リーグ:3位(勝点63、19勝6分9敗、45得点28失点得失点差+17)
ルヴァン杯:ベスト8
胸スポンサー:トヨタ自動車(自動車メーカー)
★ACL2021出場
主な移籍情報
入団
DF 木本恭生←C大阪
DF 森下龍矢←名古屋
MF 長澤和輝←浦和
MF 齋藤学←川崎
退団
DF 千葉和彦→新潟
DF オ・ジェソク→仁川
MF 長谷川アーリアジャスール→町田
MF ジョアン・シミッチ→川崎
予想フォーメーション
→4-2-3-1
これまでの4-2-3-1を変にいじる必要性はない。だが、昨季金崎夢生と山﨑凌吾が負傷した際に採用した、阿部浩之とガブリエル・シャビエルを最前線に置いたゼロトップに近い4-4-2も効果的に働いたので、オプションとして数えられる可能性も。
GK★★★★★
リーグ屈指のGKとして名を馳せ続けるランゲラックだが、去年からはチームとしての比重が守備に寄った事で負担は加入当初よりも軽減された部分がある。昨季のパフォーマンスもやはり圧巻そのものであった。万が一ランゲラックに何か怪我などがあったとしても、第2GKとして君臨する武田洋平も確かな実力差で隙はない。
DF★★★★★
2020年のリーグ最少失点を記録した名古屋守備陣だが、GKのランゲラックを含めて丸山祐市、中谷進之介のCBコンビが全試合フル出場で、実力に疑いの余地は無くともACLに出る事を思うと層に不安を感じる部分はあった。だからこそ木本を補強出来た事の意味は相当大きい。両SBをこなせるオ・ジェソクの移籍は痛手だが、そこは新加入の森下、成瀬竣平の成長、宮原和也の復活に期待したい。
MF★★★★★
米本拓司と稲垣祥が抜群の働きを見せたボランチには長澤を獲得。2017年には浦和でACL優勝経験を有しており、長澤のみならず米本や阿部などACL経験が豊富な選手が多いのにはACLを戦う上で強み。齋藤を迎え入れたサイドアタッカーには多種多様な人材が揃う。昨季のレギュラーだった前田直輝とマテウスのみならずシャビエルと相馬勇紀も控え、柿谷も対応可能。誰がレギュラーを張るかも含めて注目である。
FW★★★★★
柿谷がどこまでフィットするかは重要なポイント。柿谷が取材に答えた言葉を聞く限りは柿谷は2列目よりもFWの位置が予想されており、個性豊かな2列目とどう絡んでいくかにも注目が集まる。得点数は少なかったが山﨑も献身性で存在感を見せていたので、柿谷が馴染んだ上で金崎が復帰してくれば完璧。個人的には昨季のFC東京戦みたいな4-4-2も見てみたい。
総合★★★★★
圧倒的な堅守を武器に、昨季は通年で安定したパフォーマンスを見せた名古屋。メンバーは比較的固定化されていた事もあって、ACLがインサートされる今季はまず現在のレギュラーと互角に争える選手の補強が必須でした。その点、新たに獲得した木本、森下、長澤、柿谷、齋藤の5人はその条件を十分に満たす補強で、森下以外の4人はACL経験も持っているのは大きな強みです。特に長澤はACL優勝経験者ですしね。
戦い方としては基本的に継続路線でしょうし、高い守備力とその安定感は今年も見せてくる事でしょう。下馬評が高いのも納得できる仕上がりになると思います。特に2列目より前は真ん中左右、或いはFWも含めて複数ポジションこなせる選手も多いので、その組み合わせがどうなるのかも開幕を迎える上での注目ポイントですね。
次回に続く!
ごま油を飲む勢い。
ではでは(´∀`)