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開幕として〜明治安田生命J1リーグ第1節 浦和レッズvsFC東京 マッチレビュー〜

ACLといえばやっぱ2008準決勝!

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ開幕戦、浦和レッズvsFC東京の一戦です!

 

 

 

昨日の川崎フロンターレvs横浜F・マリノス戦をもって開幕となった2021年のJリーグ今日はJ1が8試合、J2が2試合開催され、いよいよ本格開幕です。

ここ3シーズンで5位→14位→10位と再び低迷機に突入した浦和は徳島で評価の高いチームを作り、J1に押し上げたリカルド・ロドリゲス監督を招聘。選手は今日のスタンスもこれまでとは一線を画すもので、改革路線に踏み切りたい意思は伝わってきます。その第一歩となる開幕戦でどのようなサッカーを見せるのか。自ずと注目は集まってきますね。

一方のFC東京は今年1月のルヴァン杯決勝で遂に念願の長谷川健太監督体制初タイトルを獲得。クオリティの高い選手を揃え、今年こそは念願のリーグタイトルに向けて識者の評価も高まりつつあります。何かと因縁もある両チーム。強豪同士、注目の開幕戦です。

両チームスタメンです。

 

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やはりスタメンに大きな変化があったのは浦和でした。守備陣は昨年のメンバーをそのまま採用されているものの、特にMFはJ2から獲得した小泉佳穂と明本考浩、大卒ルーキーの伊藤敦樹が早くも先発出場。阿部勇樹は昨季の出場が3試合に留まった事を思うと、MFは汰木康也以外昨季から総替えした形になります。

対するFC東京は去年の形をそのまま採用。森重真人がアンカーに入るのでは?との噂もありましたがアンカーにはアルトゥール・シルバが入り、山形から獲得した渡邊凌磨も早速先発出場です。新加入で、いきなり古巣浦和と埼スタでの対戦となった青木拓矢はベンチスタートとなりました。

 

 

本日の会場は埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002です。

実は浦和がホームで開幕戦を戦うのは2007年の横浜FC戦以来実に14シーズンぶり。2018年もこのカードでの開幕戦でしたが、この時は味の素スタジアムでのゲームでした。

ちなみに、今年の夏には(予定通りなら)東京オリンピックが開かれ、埼玉スタジアムでは男子の準決勝や女子の3位決定戦などメダル獲得に関わる試合の開催も予定されています。それに伴い、浦和は8月のホームゲームである第24節鳥栖戦と第26節広島戦が2009年以来となる駒場スタジアムでの開催が決定されています。

 

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浦和は立ち上がりから新監督の意向が色濃く見えるサッカーを展開してきました。プラスは高い位置から積極的にかけていき、ボール回しは最後尾からしっかり回して、ミシャ時代ともまた異なるポゼッションサッカーを展開。5分には山中亮輔インターセプトをそのままパスに繋げると、これを受けた小泉のスルーパスを受けた杉本健勇が流し込んで先制…かと思われましたが、これは今季から再導入さらたVARの介入でオフサイド

 

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浦和の出方をFC東京が少しずつ掴めてきた飲水タイム前後はサイドに攻撃の活路を見出したFC東京ペースの時間が続きます。しかし浦和は特に2列目のハイプレス意識が非常に高く、34分に浦和のCKからレアンドロがカウンターに入りかけたところを小泉が阻止したシーンのように、高い位置でのボール奪取からチャンスに繋がるシーンが多く生まれました。しかし前半ラストプレーの山中のFKが汰木に当たってGK波多野豪にキャッチされたところで前半は終了。スコアは動かず後半に向かいます。

 

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FC東京の長谷川監督は状況の打破を狙い、後半開始からディエゴ・オリヴェイラを下げてアダイウトン、61分に渡邊を下げて永井謙佑を投入し、システムを4-4-2に戻していきます。しかし後半は相当な支配率で持って浦和がボールポゼッションを維持し続けていき、一方のFC東京も持ち前の堅いブロックで構える形になったので睨み合いのような展開に。

 

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いけそうでいけない、高い位置までボールは運べるけどチャンスまで持っていけない…そんなもどかしい時間が続いた浦和でしたが、ついに均衡が崩れます。74分、小泉のCKを明本がフリックしたボールを槙野智章がシュート。これはGK波多野がファインセーブで阻止しましたが、東慶悟のクリアが転々としたところを39歳阿部勇樹が復活の一撃!再びキャプテンに就任した大ベテランのゴールで浦和が先制します。

 

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1点を追う立場になったFC東京は75分に三田啓貴といきなりの古巣対決となった青木、81分にはレアンドロを下げて田川亨介を投入。一方の浦和も75分に小泉を下げて大分から獲得した田中達也をピッチに送り込みます。スコアが動いてからも暫くは浦和ペースの時間が続きましたが、GK波多野の攻守もあって追加点を取れないでいると今度は86分、三田のFKを森重が頭で合わせてFC東京同点!

 

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最後は押し込む浦和vs永井やアダイウトンを活かしたカウンターのFC東京というスタイルの違いがよく映る展開になりましたが、両者ともにチャンスを活かし切れずに試合終了。革新か継続か、スタンスの対照的な両者の熱戦は1-1で終わりました。

 

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浦和にとっては終盤の失点だっただけに悔いは残るでしょうが、印象としては非常に良かったのかなと。ロドリゲス監督が言っていたプロセスという意味で言うならば、新監督を迎えた開幕戦では「如何に方向性をはっきり示せるか」が非常に重要になってきます。それを踏まえればロドリゲス監督が、或いは今季の浦和がやりたい事は出せていましたし、開幕戦としては十分OKな試合だったのではないでしょうか。

FC東京は森重が試合後に言ったように「上手くいかなかった」のは事実でしょうが、チームとしての「らしさ」で同点に繋げたところはあるのではないでしょうか。

 

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結局ACLどこでやるの?

ではでは(´∀`)