G・BLUE〜ブログとは名ばかりのものではありますが...ブログ。〜

気ままに白熱、気ままな憂鬱。執筆等のご依頼はTwitter(@blueblack_gblue)のDM、もしくは[gamba_kyoto@yahoo.co.jp]のメールアドレスまでご連絡お願いします。

完璧な補完〜UEFAチャンピオンズリーグベスト16第2戦 レアル・マドリードvsアタランタBC マッチレビュー〜

今日はWOWOW平井堅見てました

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFAチャンピオンズリーグベスト16第2戦、レアル・マドリードvsアタランタBCの一戦です。

 

 

 

ベスト16第2戦もいよいよ後半戦。既にパリ・サンジェルマンボルシア・ドルトムントリバプールFCポルトの4チームが勝利していますが、今日と明日でベスト8に進むチームが出揃います。

チャンピオンズリーグ通算13回の優勝……レアル・マドリードといえば欧州で最も偉大な実績を持つという事実は疑いの余地がありません。しかしCL3連覇以降は2年連続でベスト16敗退。そんな嫌な流れの中で向かう今回のベスト16で激突するのは近年一気にその価値と存在感を高めてきたイタリアの新鋭、アタランタです。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の下で培った攻撃サッカーで昨季はCLベスト8進出を果たしたその躍進っぷりは今回もダークホース候補として推す声も強く、このゲームはさながら「伝統の名門vs新興勢力」。1stレグではレアルが終盤のフェラン・メンディのゴールで1-0で先勝しましたが、最後にベスト8に進むのは果たして…!?

両チームスタメンです。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317053521j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317053526j:image

 

本日の会場はスペイン、マドリードエスタディオアルフレッド・ディ・ステファノです。

収容人数は6000人とレアルが使用するには明らかに小さなスタジアムですが、本来ここはレアル・マドリード・カスティージャ…要するにセカンドチームのホームスタジアムです。というのも、レアルの本拠地としてお馴染みのエスタディオサンチャゴ・ベルナベウは元々大規模改修が決まってはいたのですが、昨今の新型コロナウィルスの影響で無観客試合が続く事から20-21シーズンの主催試合はこちらのスタジアムで行い、ベルナベウの工事を一気に進めようとの事。

ちなみにスタジアムの名前はレアル史上最高の選手との呼び声も高いFWアルフレッド・ディ・ステファノからとっています。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071256j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071300j:image

 

 

ジネディーヌ・ジダン監督はアタランタ対策もあるのか、この日は3バックシステムを採用してきました。その為前半からレアルの守備意識が非常に高く、アタランタは立ち上がりに一本惜しいシーンを作った以外はなかなかゴール前に迫る事が出来ません。ただ、アタランタアタランタで徹底したマンツーマンディフェンスでレアルを苦しめ、お互いに攻撃の糸口がなかなか掴めずに時間は経過します。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071243j:image

 

両チームの守備意識の高さから予想に反して少し堅い様相を呈したゲームが少しずつオープンになり始めた頃、試合が動きます。34分、バックラインでパスを回したアタランタでしたが、GKマルコ・スポルティエッロが痛恨のパスミス。これをカットしたルカ・モドリッチがエリア内に侵入して折り返し、最後はカリム・ベンゼマが冷静に決め切ってレアルが先制。2戦合計スコアを2-0とし、延長戦の可能性を消滅させて前半を終えます。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071131j:image

 

後半、2点が必要になったアタランタは当然ながら前がかりになりますが、レアルに比較的高い位置でボールを奪われてるとそこからヴィニシウス・ジュニオールのカウンタードリブルが何度も炸裂し、後半開始早々にはヴィニシウスのドリブル突破から決定機も作られます。57分にロビン・ゴゼンスの負傷退場というアクシデントに遭ったアタランタは60分にもヴィニシウスにドリブル突破を許した末にPK献上。これを怪我から復帰したセルヒオ・ラモスに決められて2戦合計のビハインドは3点に。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071146j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071150j:image

 

その後もレアルは早い段階でボールを奪って速攻に繋げる戦い方を徹底し、アタランタの逆転よりレアルのトドメの方が現実味がある展開が終始続いていきます。それでも延長戦が無くなった事でアタランタも攻撃への比重を更に傾けるように選手交代を繰り出し、83分にはルイス・ムリエルがフリーキックを仕留めて1点を返します。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071157j:image

 

しかしまたしてもアタランタに絶望を見せたのはレアルでした。直後の84分、またしてもルーカス・バスケスがカウンターで右サイドを一人で突破してラストパスを送ると、失点前にピッチに送り込まれたマルコ・アセンシオがゴールを決めて3点目。後はもはや試合をそのまま締めるだけで、結局2試合合計スコアを4-1にまで拡げたレアルがベスト8への切符を手にしました。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071217j:image
f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071220j:image

 

 

一言で言えばレアルが相当うまくやったなと。カゼミーロがいないところをどうするか、というのも焦点ではありましたが、先日のリーグ戦から試した3バックは今日の為という意識は強いでしょうし、そしてボールを奪った後の回収場所として中盤のモドリッチ、フェデリコ・バルベルデトニ・クロースの3人が常に高い戦術眼を活かしているべき場所にいてくれた…これが守備だけに終わらず、常に攻撃面でもアタランタに脅威を与え続け、アタランタ対策をそれ以上のものに昇華させるだけのプランとIQを見せてきた印象ですね。

大差になったどうかはまだしも、1点目のパスミスがなくとも結果は似たようなものになっていたと思います。お見事でした。

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210317071228j:image

 

 

平井堅で、Make you happy.

ではでは(´∀`)