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雨と風とクラシコ〜ラ・リーガ第30節 レアル・マドリードvsFCバルセロナ マッチレビュー〜

結局来年はクーマン続投なの?シャビなの?

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュースペイン、ラ・リーガ第30節、レアル・マドリードvsFCバルセロナの一戦です。

 

 

 

エル・クラシコです。

いよいよ待ちに待ったエル・クラシコがやってきました。序盤戦はレアルもバルサもパッとしないというか、安定感に欠けた20-21シーズン。ですが時間を追う事に調子を上げ、先日のチャンピオンズリーグでもリバプールに勝利したレアルは公式戦12戦無敗。一方のバルサも新システム採用がハマり、CLではベスト16敗退となりましたがリーガでは19戦無敗……双方ともに、このクラシコをまさに最高の状態で迎えます。

リーグの順位的にも、首位アトレティコ・マドリードの勝点66に対して2位バルサが65、3位レアルが63……久々にタイトルレースの行方を文字通り左右する、ヒリつく緊張感を生む状況が揃ったクラシコ……さぁ、1年に2度のサッカーの祭典が始まります!

両チームスタメンです。

 

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本日の会場はスペイン、マドリードエスタディオアルフレッド・ディ・ステファノです。

既にこのブログでも何度か取り上げていますが、レアルはお馴染みの本来の本拠地、エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウは改修工事に突入しており、20-21シーズンは観客試合が主になるので工事を今のうちに進めてしまう為に今季は主にこのレアル・マドリード・カスティージャが使用するこのスタジアムを使用しています。

当然ながら、収容人数6000人のこのスタジアムでクラシコが行われるのは史上初。ここでのクラシコは最初で最後かもしれません。

 

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どちらかと言えばバルサがレアルに対して高い位置をとり、基本的にはレアル陣内でボールを持つ時間が続いていました。一方のレアルはCLのリバプール戦同様にあまり前には出てこずに重心を後ろに置き、バルサは押し込んではいるものの決定的なシーンにまで繋げられない時間が続きます。

 

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そんな中で14分、自陣でボールを奪ったレアルはそこから一気にカウンターを開始。ボールを受けたフェデリコ・バルベルデが右から中央にドリブルで運びつつ、バルサの3バックを中央に集めると空いた右サイドのスペースに抜け出したルーカス・バスケスの折り返しに最後はカリム・ベンゼマのバックヒールでレアル先制!

さらに28分にはトニ・クロースのFKがセルジーニョ・デストに当たってコースが変わってゴールに吸い込まれ、前半のうちにレアルが2点リードを得ることに成功します。

 

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その後は完全にレアルペース。前がかりになるバルサに対し、バルサにとっては好調に転じる一つの要因となった3バックの弱点を突くようにヴィニシウス・ジュニオールバルベルデが何度もラインブレイク。クロスバーバルサGKテア・シュテーゲンのファインセーブに何度か救われたものの、バルサはポゼッションでは大きく上回りながらレアルの合理的すぎるカウンターを浴び続けて苦しい状態で前半を終えます。

 

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しかし後半は流れが変わりそうな要素が少し生まれます。まず前半終了間際にバルサにとって脅威であり続けたルーカス・バスケスが負傷交代を余儀なくされ、一方のバルサは後半からデストを下げてアントワーヌ・グリーズマンを投入。オスカル・ミンゲサを4バックの右に出し、システムを4-1-2-3に変更します。前半終了間際からは豪雨に襲われ、更にベルナベウのように四方がスタンドが覆われているスタジアムではないので強烈な雨風にもさらされるどちらにとっても難しい展開に。

 

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一気にオープンになった試合はバルサが前半よりも攻撃を完結させられるようになっていきました。それが実ったのが60分、左サイドを抜け出したジョルディ・アルバのクロスにグリーズマンとフレンキー・デ・ヨングがニアで潰れたところに上がってきたミンゲサが押し込んでまずはバルサが1点差に。

 

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バルサロナルド・クーマン監督は64分にセルジ・ロベルト、72分にイライシュ・モリバ、81分にマルティン・ブレイスワイト、フランシスコ・トリンコンを立て続けに投入。レアルがクロースのヘディングシュートの決定機を逃してからは本格的にバルサの凄まじい猛攻が始まります。ブレイスワイトの疑惑のシーンを経て迎えた後半アディショナルタイム直前、カゼミーロがこの日2枚目のイエローカードで退場になったところから怒涛の5分間が開幕。

 

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まずリオネル・メッシの直接FKはティボー・クルトワに阻まれてゴールならず。93分にもアルバのクロスにブレイスワイトが頭で合わせますがこれもゴールの左。そしてラストワンプレー、ハーフェーライン付近でのFKを獲得したバルサはGKテア・シュテーゲンまで上げて最後の反撃に出ましたが、クレマン・ラングレの落としをハーフボレーで合わせたイライシュのシュートはクロスバー直撃。こぼれ球をシュテーゲンが狙うもこれは味方に直撃。最後の最後は何とか耐え抜いたレアルが勝利し、エル・クラシコを制しました!

 

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バルサが何かゲームマネジメントを間違えたとは思わないんですよ。前半にレアルにやり込められたのは3バックとの関連性を避けては通れませんが、最近のバルサを見れば3バックで挑むのは自然な流れですし、むしろ好調な3バックをスパっと切って修正したクーマン監督の采配は見事とすら言えるものだったと思います。

ただ、今のレアルはこの前のリバプール戦でもそうでしたけど、サイドの背後にスペースができる状態を与えるとちょっと手がつけられなくなっているような。バルベルデバスケスみたいに一気にボールを前線に運ぶ人もいればクロースみたく一発でフィードを送れる選手もいる。その全てをカウンターに繋げられるヴィニシウスと、確実に仕事をするベンゼマ……バルサが劣っていたわけではないと同時に、レアルの勝利も実に理に適ったものでした。

 

とにかく、これでリーガの優勝争いはめちゃくちゃ面白くなりましたね。アトレティコは今晩が試合ですが、暫定でレアルが勝点66で首位、アトレティコも勝点66でバルサが65……ここまで激しい三つ巴になったのは13-14以来でしょうか。ともかく、アトレティコバルサに直接対決の成績で上回り、アトレティコバルサは直接対決が残っている事を思えばレアルには何より大きな勝点3でした。

 

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…さ、Jリーグまで寝よ。

ではでは(´∀`)