ガンバに本当に安堵して眠る真夜中…。
そして起きた。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、ボルシア・ドルトムントvsマンチェスター・シティの一戦です。
ジョゼップ・グアルディオラ監督体制5シーズン目、特に2021年に入ってからのシティのパフォーマンスは異次元に近いレベルになっており、2020年中は大混戦だったプレミアの首位争いはいつの間にかシティの独壇場と化していました。よほどの事でもない限り、イングランド王者はほぼ確実に彼らのものでしょう。実力と完成度で言うならば今季CLの本命と呼ぶに相応しいチームです。
ではなぜそんなシティが本命と呼ばれないのか。それはCLに於ける異常な勝負弱さにあります。特にグアルディオラ監督が就任した16-17シーズンはベスト16で伏兵モナコに大逆転負け、圧倒的な強さでリーグを制覇した17-18と18-19はリーグでシティに届かなかったプレミア4位のチームにそれぞれ敗れる始末。そして昨季はベスト16でレアル・マドリードを撃破しながらこれまたベスト8で伏兵リヨンに…。
対戦相手のドルトムントはブンデスリーガでこそ微妙ですが、全ての照準はCLに合わせています。第1戦は疑惑の判定やら劇的ゴールやら色々あった末にシティが2-1で先勝。シティが長年苦しんだベスト8の壁を打ち破るのか、それともドルトムントが決勝に駒を進めた13-14以来の準決勝進出を果たすのか…!
両チームスタメンです。
本日の会場はドイツ、ドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルクです。
世界でも屈指の熱狂的なサポーターを抱えるドルトムントだけあって、このスタジアムのゴール裏にサポーターが集う姿は「黄色い壁」と呼ばれるほど壮観な光景ですが、このご時世でその光景を見られないのは非常に残念…。名前の「ジグナル・イドゥナ」とはドイツの生命保険会社の名前で、スタジアムの正式名称はスタジアムの所在地を所縁にした「ヴェストファーレンシュタディオン」です。
有観客時はドルトムントにとって大きな味方となるこのスタジアムですが、それはドイツ代表も同じで、かつてドイツはこのスタジアムで開催された試合で負けた事がありませんでした。しかし無敗で迎えた2006年ドイツW杯、その初めての負けがW杯準決勝(vsイタリア)になろうとは…。ちなみにそのドイツW杯では、ジーコジャパン最後の試合となった日本vsブラジルの試合も行われています。
試合は予想通りというか、前から行きたいドルトムントに対してシティはマイペースに、ゆっくりとボールを繋ぎながら試合を進めていきます。やはりドルトムントは縦への速さがあるので、ドルトムントはシティのパスが、シティはドルトムントの守備網が乱れたタイミングを貫こうと様子を伺い合うように試合は進みます。
貫いたのはドルトムントでした。1点取ればアウェイゴールにより逆転できるドルトムントは15分、自陣からのロングボールに抜け出したエーリング・ブラント・ハーランドが左サイドを突破して折り返すと、一度はシティにブロックされましたがこぼれ球を17歳ジュード・ベリンガムが叩き込んでドルトムントが先制!
アウェイゴールにより、リードしていたシティはこれで一発でビハインドに。とはいえ、まだ前半という事もあってシティもドルトムントも戦い方とスタンスは特に変更せず。前半はドルトムントがリード、そして逆転した状態で後半に向かいます。
ですが後半開始早々にシティはビッグチャンス到来。52分、左サイドを抜け出したフィル・フォーデンのクロスがエムレ・ジャンの手に当たってシティにペナルティキックが与えられます。VARチェックを経て迎えた55分、リヤド・マフレズが左脚で強烈なPKを叩き込んで同点。そしてトータルスコアで逆転!
再びシティリードになってからドルトムントにも何度か得点チャンスはあったものの決める事が出来ず。逆に75分、右サイドでコーナーキックのチャンスを得るとコーナーエリアにはベルナルド・シウバとマフレズの2人が。マフレズがワンタッチしたボールをシウバがダイレクトでバイタルエリアにショートパスを送ると、これを受けたフォーデンが左足を振り抜いてゴールに突き刺してシティが2点目!
試合を通じて比較的両者ともいつものスタンスでプレーしていましたが、さすがにドルトムントが3点必要な状況に追い込まれてからはビハインドを背負うチームとリードを有するチームに分かれたような試合展開になります。ですがエース、ハーランドも良い形でシュートを打てたシーンといえば2点目を取られた直後のミドルシュートくらいで、ドルトムントはジョヴァンニ・レイナ、トルガン・アザール、ユリアン・ブラントと次々と攻撃的なカードを切り、81分に投入した長身のステフェン・ティグスをバーランドと並べる形にしましたがゴールは遠く試合終了。終わってみれば第1戦と同じスコアで、シティが2戦合計4-2で15-16シーズン以来、グアルディオラ体制で初めてベスト8の壁を突破しました!
ドルトムントもシティも、イメージとしてはあまり第1戦の事を意識しすぎずにスタンスとしては良い意味で「いつも通り」のやり方で試合を進めていたと思うんですよ。その結果、シティに軍配が上がった…という。それを踏まえればドルトムント側も「やる事はやった」という感じではないでしょうか。シティもプレミアではリーズ・ユナイテッドに衝撃的な負け方をしたばかりで不安要素はありましたが、終わってみれば1-1じゃなくて2-1で勝ち切った辺りに今の強さを感じました。
【ベスト4進出チーム】
チェルシー(13-14シーズン以来)
パリ・サンジェルマン(2年連続)
レアル・マドリード(17-18シーズン以来)
マンチェスター・シティ(15-16シーズン以来)
チェルシー
— R (@blueblack_gblue) 2021年4月14日
PSG
シティ
レアル
全員ヒール役みたいな4強で草
ではでは(´∀`)