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分岐点をことごとく…〜明治安田生命J1リーグ第11節 横浜F・マリノスvs横浜FC マッチレビュー〜

スーパーリーグ構想とはなんだったのか…

 

どーもこんばんは

 

 

…嵐のような2日間でしたね。さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第11節、横浜F・マリノスvs横浜FCの一戦です。

 

 

 

さぁ、ダービーです!

マリノスvs横浜FCのダービーとしてはリーグ戦では通算5試合目。2007年と2020年に実現したこのカードですが、両シーズンともその戦績は1勝1敗、それぞれホームで勝利を飾りました(得失点差は結構エグいけど…)とはいえ、チーム状態は現在雲泥の差。マリノス開幕戦で敗れたから無敗を維持しているのに対し、横浜FCは未だ開幕から勝利なし。特に同じく未勝利の仙台と対戦した前節は勝利寸前で同点に追いつかれるショッキングな引き分けでした。横浜FCにとって、今日勝てれば一つ大きなきっかけにはなるでしょう。

前々節から監督に就任した早川知伸監督は2007年、横浜FCとして初めての横浜ダービーとなった試合で決勝点を取った人物でもあります。順当勝ちか、それともそうはいかない何かがあるのか…!

両チームスタメンです。

 

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マリノス前節札幌戦からはスタメンを一人だけ変更。札幌戦では左SBで先発した小池龍太を右にスライドし、左には前節怪我から復帰したティーラトンが先発に戻ってきました。また、入国制限と隔離期間が解除された新外国人、レオ・セアラが初めてベンチ入りを果たしています。

横浜FCはメンバーを4人変更。GKには六反勇治が第6節以来の先発復帰を飾りました。その六反を含めてスタメンには3人、ベンチには2人元マリノスの選手が名を連ねています。

 

 

本日の会場は神奈川県横浜市日産スタジアムです。

水曜日に東京五輪サッカー競技の組み合わせ抽選会が行われましたが、男子決勝が行われるこのスタジアムではグループAの最終戦、日本vsフランスの試合が予定されています。

また、グループDの開催会場にもなっており、グループDの初戦ではドイツvsブラジルのカードが実現。2002年日韓W杯決勝では同じくこの会場でドイツvsブラジルの試合が行われました。リオ五輪ではミネイロンの惨劇もあってブラジルのリベンジマッチという意味合いが強かったですが、今回は日韓W杯の事を踏まえるとドイツとリベンジマッチの意味合いが強いでしょう。

 

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マリノスが高い位置でボールを回し、支配率を高める一方で、横浜FCは自陣で4-4-2のブロックをしっかり組みつつ1発のカウンターを目指す…といった具合に、試合は試合前にある程度予想された形での構図で進んでいきます。序盤は横浜FCも上手く守れており、前田大然やエウベルのスピードが活きないような形にして、試合展開自体を噛み合せるようにしていました。

 

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相手がJ屈指の攻撃力を持つマリノスなだけあって、横浜FCの狙いは試合をクローズ状態のまま進める事、オープンな展開を避けたいところではあったのですが、綻びは一瞬から生まれます。29分、するするっと抜け出したオナイウ阿道を袴田裕太郎が倒してしまいマリノスがPKを獲得。これをマルコス・ジュニオールが冷静に決めて1点先制。

 

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マリノスは先制点を奪っても攻撃の手を緩めません。34分でした。マルコスのコーナーキックをオナイウがヘディングで合わせると、一度はGK六反勇治が阻止しましたが、こぼれ球をエウベルが冷静に折り返してオナイウが合わせて追加点。前半は結局、ほぼほぼワンサイドゲームの形でマリノスリードで終えます。

 

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ですが後半開始からは横浜FCも序盤の出足はよく、サイドからの攻撃で惜しいシーンは何度か作っていきます。後半開始からマギーニョを投入するとマギーニョが精力的な動きを見せ、中央に可能性のあるクロスを上げましたが…わずかに飛び込んだFW陣に合わせる事は出来ず。60分には横浜FCのCKをクレーべが折り返したところに小川慶治朗が反応しましたが、これはGK高丘陽平がスーパーセーブ。

 

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渡邉千真を投入して迎えた66分も伊藤翔の突破から渡邊が押し込もうとしますが、この日一番の決定機だったこのシーンも得点に繋げ切れずに1点が遠く…。

……そしてその直後、カウンターからマルコスの絶妙なスルーパスに抜け出したオナイウがGK六反をかわして冷静にゴール。後半は果敢な攻撃で良い流れが来ていた横浜FCにとっては悪夢のような3点目。こうなると止まらず、マリノスは連戦も考慮して一気に3人選手を変えましたが、3点目の直後に右サイドでの攻撃が詰まると中央にいたティーラトンが左サイドへ展開。これを受けたエウベル、入ったばかりの水沼宏太のパス交換から扇原貴宏が抜け出して折り返し、飛び込んだ前田のゴールで鮮やかすぎる4点目。

 

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77分、マリノスは合流したばかりのレオ・セアラを余裕のある状況で試運転として投入。すると相手のリフレクションもあってファーストタッチで一気にGKと1対1の場面を作ると冷静にこれを制し、いきなりの来日初ゴール。マリノス、もう許してやってくれ…。

 

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終わってみれば試合は圧巻の5-0。チームとしてのクオリティの高さを随所に誇示したマリノスはこれで9試合無敗となり、一方の横浜FCの苦難の道を止める事はまたしても叶いませんでした。

 

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横浜FCのゲームの入り方、あるいはゲームプランは間違ってなかったと思います。前半は前田やエウベルにはスペースを与えたら確実にやられるので、そこに対するケアや対策はそれなりに出来ていました。ですが1点取られてからはそこが少しブレてしまいましたし、後半の立ち上がりも立て続けに決定機を作るなど気配は見せたものの、点を取り切れなかった上に流れが来てきたところでマリノスに刺し直された……3-0になってからはもう言うまでもなし。横浜FCは0-5ほど悪いわけでは無かったと思いますが、勝負の起点になるような場面をことごとく落とした事がこの大敗に結果として繋がってしまいましたね。

マリノスに関してはやっぱり完成度高いなーと圧巻でした。

 

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Woody…

ではでは(´∀`)