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人材配置の妙〜明治安田生命J1リーグ第16節 清水エスパルスvsFC東京 マッチレビュー〜

トリタニターカーシー

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第16節、清水エスパルスvsFC東京の一戦です。

 

 

 

大型補強を敢行し、東京VとC大阪で実績を残したミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を招聘した清水でしたが…現状としては未だ不振からは抜け出せていない状況で、順位も降格圏スレスレの16位までやってきてしまいました。清水もロティーナ体制自体はそれなりに長い目で考えているでしょうが、成績的にはそろそろまずい状況という言い方は否定できません。一方、優勝候補に挙げられながらも5連敗を喫するなど低迷が続いているFC東京ですが、第14節で柏に4発快勝を飾ると前節G大阪戦でもクリーンシート。システムを4-2-3-1にしてから安定してきました。FC東京は上位への再挑戦を図れるが、清水は低迷を抜け出せるのか、両チームの今後を問う一戦です。

両チームスタメンです。

 

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前節札幌戦では3バックも採用しましたが、今日は4-4-2に戻してきました。前節からスタメンに復帰した片山瑛一は今日は右サイドハーフでの起用になっています。

一方、FC東京はここ2試合で髙萩洋一郎をトップ下に配置した4-2-3-1にしてから成績が向上している事もあって、スタメンもボランチを安部柊斗から東慶悟にした違いは同じメンバーを起用しています。

 

 

本日の会場は静岡県静岡市IAIスタジアム日本平です。

1991年にJリーグ開幕に合わせて開場されたこのスタジアムは長年サッカー王国静岡のアイコンの一つとなっていました。アクセス面などの問題もあって新スタジアム建設の動きも見せていますが、日本平日本平でロケーション含めて人気は高いです。

FC東京長谷川健太監督にとってもかつてのホームでの試合。また、今年から清水に入団した権田修一FC東京の波多野豪、新旧FC東京ユースGK対決にも注目です。

 

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前半から積極的に押し込んだのはFC東京でした。強力な前線のタレントを活かしながら常にアタッキングサードでのプレーを続けてほぼほぼ一方的に殴り合う状態で、先制点も時間の問題かなぁ…くらいにすら見えていましたが13分、清水は今日初めてのチャンスでエウシーニョミドルシュートを放つと、こぼれ球にチアゴサンタナが詰めて清水が先制。

 

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1点をとってからは清水が落ち着いたようになり、劣勢から試合の形勢をイーブンに戻して行きました。ややFC東京が攻める時間の方が長かったものの、FC東京がかなり前がかりに来たことやFC東京に内田宅哉の負傷退場というアクシデントが重なったこともあってFC東京のバランスが崩れ、サンタナで起点を作る事で良いリズムを生み出して行きます。

 

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そして前半アディショナルタイム、そのサンタナを起点とした攻撃のパターンからコーナーキックを勝ち取ると、これをヴァウドが頭で合わせて清水が開幕戦以来となる複数得点で追加点。前半終了間際、青木拓矢のクロスにアダイウトンが詰てたシーンも枠の上に逸れて前半は清水が2点のリードを持って終えます。

 

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FC東京は後半から髙萩を下げて三田啓貴を投入。三田を右サイド、ディエゴ・オリヴェイラと田川亨介を2トップにした形にして2点ビハインドを追います。しかし清水は後半立ち上がりのセットプレーで波状攻撃の機会を一つ作ると、更に50分、コーナーキックのチャンスにあえて空けていたエウシーニョが時間差で飛び込み、これに混乱したFC東京の隙を突いて片山瑛一が合わせて清水が3点目!

 

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FC東京は62分に永井謙佑と安部柊斗も投入して行き、ボールポゼッションは常に60%を超えてはいましたが、清水の守備の前に一向にアタッキングサードに入り込む場面すら作れません。逆に清水は後半から投入した中山克広らを中心に効率の良いカウンター攻撃を仕掛け続けました。

 

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試合はそのまま3-0で終了。清水にとっては10試合ぶりとなる勝利、また今シーズン、そしてロティーナ監督にとって初めてのホーム日本平での勝利を掴みました!

 

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サイドハーフに片山を置いた事は相当なヒットでしたね。ここ数試合のFC東京は髙萩のところでゲームを作りつつ、そこからサイドへの展開で攻撃のリズムを作っていましたから、そこで小川諒也というストロングポイントを一つ潰せたのは大きかったと。内田の負傷もあるんでしょうけど、長谷川監督が後半からシステムを変更せざるを得なかったもの、それだけ清水の対応がハマっていたからでしょう。攻撃面でもサンタナが前線でキーポイントとなる事で、連鎖的に攻撃に連動性も生まれていましたし。

ティーナ監督のサッカーも徐々に浸透してきた感じはありますね。それが本当に浸透してるのか、たまたま今日が抜群にハマったのかはわかりませんし、まだ安定感があるとまでは言えませんが…しっかりと4-4-2の陣形を維持しながらFC東京をじわじわと制圧していく辺りに、ヴェルディセレッソの時とは少し雰囲気も違うロティーナみは感じましたね。

 

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ガンバ明日か…。

ではでは(´∀`)