TBSめっちゃ喜んでそう
どーもこんばんは
さてさて、えらい事になってきましたねぇ。
日本代表は6月3日に、U-24日本代表は6月12日にジャマイカ代表と親善試合を行う予定でしたが、ジャマイカ代表の陰性証明書の発行に遅れが生じた事で3日の試合が中止という事態になりました(12日の試合は6月1日時点では開催予定との事)。
その結果、6月3日に札幌ドームで行われる予定だった試合は急遽日本代表vsU-24日本代表という異例中の異例のカードに!!U-24のコンディション面の懸念は少しあるとは言っても、このドリームマッチとも言えようカードにはやはり期待せずにはいられません。最初で最後かもしれないこのゲーム…いやもうとにかく楽しみ!
そこで今回は、1996年以降のオリンピック代表チームと、五輪開催時から最も近い次期に開催された代表戦のメンバーを見比べて「この時にこの試合をやっていたらどうなったのだろうか」を見ていきたいと思います。
今回は多くのメンバーが招集されているので、五輪チームにはバックアップ登録のメンバーも加えてみました。
※今回の代表戦ではオーバーエイジ候補として招集されている吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の3名はU-24側として参加していますし、オーバーエイジも含めてメンバーが重複している場合は五輪代表の方を優先する形でメンバーを出していきます。逆に監督に関しては、U-24を横内昭展コーチが代行で指揮を執るので、重複した場合はU-24を代行監督とします。また、五輪代表の19番以降の背番号はバックアップメンバーです。
加茂ジャパン1996vsアトランタ五輪日本代表
【アトランタ五輪日本代表メンバー】
FW9 城彰二(ジェフユナイテッド市原)
MF15 秋葉忠宏(ジェフユナイテッド市原)
監督 西野朗
【アトランタ五輪から最も近い代表戦(1996年8月23日ウルグアイ戦)から五輪代表組を除いたメンバー】
FW14 岡野雅行(浦和レッドダイヤモンズ)
GK19 下川健一(ジェフユナイテッド市原)
監督 加茂周
※ウルグアイ戦のメンバーにはMF8前園、MF13服部、GK20川口も招集されている。
いわゆるマイアミの奇跡の時のメンバー。これは結構良い勝負しそうですよね。ただ、当時の実力という面で比較するとメンバー的なバランスで言えば加茂ジャパンの中盤…クリエイティブな山口と名波に、攻撃でよく走る森島と守備でよく走る本田の4枚の安定感で制圧する事は出来るのかも。なんにせよ、中田英寿を筆頭にここが一つの歴史の幕開けだったのは確かです。
https://www.rrr3k.com/entry/2021/01/02/100000
【シドニー五輪日本代表メンバー】
GK1 楢崎正剛(名古屋グランパスエイト)
MF12 酒井友之(ジェフユナイテッド市原)
DF20 山口智(ジェフユナイテッド市原)
監督 山本昌邦(代行)
【シドニー五輪から最も近い代表戦(アジアカップ2000)から五輪代表組を除いたメンバー】
MF30 小野伸二(浦和レッドダイヤモンズ)
監督 フィリップ・トルシエ
※アジアカップ2000にはDF3松田、DF4森岡、MF11三浦、FW13柳沢、MF14中村、MF16稲本、DF22中澤、MF24明神、FW29高原も選ばれている。このメンバーを抜くとフィールドプレーヤーが10人に達しなくなった為、アジアカップメンバー最終候補合宿に参加した選手も3名も追加で加えている。
一応トルシエジャパンもA代表と五輪代表を当初は監督こそ同じでしたけど、割と別行動的な感じではあったんですよ。五輪世代は五輪代表優先…みたいな。するとこの世代がまあ日本サッカー史に残る黄金世代だった事とトルシエの方針がバッチリハマったので、A代表は五輪代表みたいな面子だし、五輪代表はA代表みたいな面子になったんですね。だって直近の代表から五輪世代脱いだらフィールドプレーヤー足りなかったんだもん。シドニー五輪の基本布陣を見ればわかりますが、オーバーエイジを含めればほぼほぼこのスタメンで日韓W杯やってますもね……この時にこの対決が実現してたら多分五輪代表の方が勝ったのでは。
【アテネ五輪日本代表メンバー】
DF2 田中マルクス闘莉王(浦和レッドダイヤモンズ)
MF6 阿部勇樹(ジェフユナイテッド市原)
FW9 高松大輔(大分トリニータ)
FW11 田中達也(浦和レッドダイヤモンズ)
監督 山本昌邦
【アテネ五輪から最も近い代表戦(2004年8月18日アルゼンチン戦)から五輪代表組を除いたメンバー】
GK1 楢崎正剛(名古屋グランパスエイト)
DF14 三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
DF17 三浦淳宏(東京ヴェルディ1969)
DF25 茶野隆行(ジェフユナイテッド市原)
MF26 山田卓也(東京ヴェルディ1969)
監督 ジーコ
2005年の東アジア選手権まで、ジーコジャパンではアテネ五輪世代の選手はほぼ招集されておらず、実際にドイツW杯にアテネ五輪からストレートインしたのは駒野と茂庭の二人、それも茂庭は田中誠の負傷に伴う追加招集なので実質駒野だけだったのがジーコジャパンの選手招集の傾向を示しています。
とはいえ、ドイツW杯は若手主体で挑んだ前回大会の黄金世代の面子が全盛期と呼ばれる年齢で迎える訳で、その流れは自然なものではあったかと。この時のA代表は国内組のみの編成でしたが、まあこれに関してはA代表が勝つでしょうね。
https://www.rrr3k.com/entry/2020/03/09/100039
https://www.rrr3k.com/entry/2019/12/10/100025
【北京五輪日本代表メンバー】
監督 反町康治
【北京五輪から最も近い代表戦(2008年8月20日ウルグアイ戦)から五輪代表組を除いたメンバー】
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
監督 岡田武史
※ウルグアイ戦のメンバーにはDF15長友も招集されている。
今、2021年に振り返った時、おそらく最もタレントが揃っている世代を挙げろと言われれば多くの人がシドニー世代か北京世代を挙げる事でしょう。香川は厳密にはロンドン世代ですが、五輪代表活動は北京世代でしかしていませんしね。岡崎や吉田は当時は世代のレギュラーでは無かったとは言っても、招集メンバー全員が一定以上のキャリアを積んでるのは見事。錚々たる面子です。
逆にこの直近の日本代表は五輪と近すぎた日程的な問題+中村俊輔と遠藤保仁のように怪我や病気で出られない選手も多かったので若干本来のメンバーからは遠ざかっていましたが、この対決もこうやって見たら五輪世代勝つんじゃなかろうか…。
【ロンドン五輪日本代表メンバー】
FW7 大津祐樹(ボルシア・メンヒェングラードバッハ)
DF12 酒井高徳(VfBシュトゥットガルト)
DF21 大岩一貴(ジェフユナイテッド千葉)
監督 関塚隆
【ロンドン五輪から最も近い代表戦(2012年8月15日ベネズエラ戦)から五輪代表組を除いたメンバー】
GK1 川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
FW9 岡崎慎司(VfBシュトゥットガルト)
FW10 香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)
MF13 細貝萌(バイヤー・レヴァークーゼン)
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
FW19 宮市亮(ウィガン・アスレティック)
監督 アルベルト・ザッケローニ
※ベネズエラ戦のメンバーにはDF6酒井高徳、MF8清武、DF22吉田、GK23権田も招集されている。
ロンドン五輪と良いメンバーはいるんですけどね。ちなみに大迫勇也、原口元気、柴崎岳辺りが落選した事は多少予想はしていてもそこそこ驚きでした。大迫に関しては全く予想してなかったけど。ロンドン五輪も良いメンバーなんですけど、ただこの時はA代表の方が強すぎた……。この企画の対象となっているベネズエラ戦はちょっと微妙だったとはいえ、くくりで言えば日本代表黄金期の中ですから。これはさすがにA代表勝つでしょう。
ちなみにA代表はこの時はアジア最終予選の最中で、今野泰幸と内田篤人は次節出場停止が決まっていたのでこの時点でリストからは外されていました。
ハリルジャパン2016vsリオデジャネイロ五輪日本代表
【リオデジャネイロ五輪日本代表メンバー】
DF2 室屋成(FC東京)
MF18 南野拓実(レッドブル・ザルツブルク)
FW19 オナイウ阿道(ジェフユナイテッド千葉)
監督 手倉森誠
【リオデジャネイロ五輪から最も近い代表戦(2016年9月1日UAE戦)から五輪代表組を除いたメンバー】
MF10 香川真司(ボルシア・ドルトムント)
MF13 清武弘嗣(セビージャ)
MF16 山口蛍(セレッソ大阪)
MF17 長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)
DF19 酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)
監督 ヴァイッド・ハリルホジッチ
※UAE戦のメンバーにはDF2植田、MF7大島、MF15遠藤、FW18浅野も招集されている。
この2チームを戦わせたらさすがにA代表が勝ってるとは思います。肝心のUAE戦が微妙ではありましたが……。
とはいえ、今こうやって見たらリオ五輪メンバーも良い選手揃えてますよね。実際にハリルジャパンでデビューを飾った選手も多かったですし。この時はバックアップメンバーだったオナイウと中谷もここ数年で一気に覚醒した感がありますし。そうなればそうなる程、中島の今後が不安にはなってきますが……。
いやー!楽しみ!
ではでは(´∀`)