G・BLUE〜ブログとは名ばかりのものではありますが...ブログ。〜

気ままに白熱、気ままな憂鬱。執筆等のご依頼はTwitter(@blueblack_gblue)のDM、もしくは[gamba_kyoto@yahoo.co.jp]のメールアドレスまでご連絡お願いします。

UEFA EURO 2020注目監督名鑑Part2

EUROで安心安全安定にリズム壊してるぞ。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日はUEFA EURO 2020注目監督名鑑Part2です。

 

 

Part1はこちらから。

 

それでは6人ピックアップしていきましょう。

 

 

 

イングランド代表監督

ガレス・サウスゲート

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210620193415j:image

 

生年月日:1970年9月3日(50歳)

国籍:イングランド

現職:2016年9月〜

過去に率いた主なチーム:ミドルズブラ(06-07〜2009.10)、イングランドU-21(2013.8〜2016.9)

監督としての国際大会経験:FIFAワールドカップ(イングランド:2018第4位)

 

2016年9月、EURO2016の結果を受けてロイ・ホジソン監督が辞任した事に伴い就任したサム・アラダイス監督だったが、彼が囮取材でスキャンダルが発覚した事で退陣に追い込まれる。当時サウスゲート監督はU-21代表の監督を務めており、暫定としての監督就任だったがその時の成績が評価されてそのまま正式に監督就任。不測の事態が絡んだとはいえ、これまでは重鎮と呼ばれるようなベテラン監督が務める事の多かったイングランド代表監督を当時40代の監督が務めるのは異例の人事だった。しかしロシアW杯ではベスト16コロンビア戦で長年勝てなかったPK戦勝利を果たし、1990年イタリアW杯以降遠ざかっていたベスト4にも進出するなど評価を上げた。

自国開催となったEURO1996、ウェンブリー・スタジアムでのドイツとの準決勝……PK戦が決着したのはサウスゲート自身がPKを失敗した瞬間だった。今回の準決勝と決勝はウェンブリー開催。誰よりも雪辱を晴らしたいはず。

 

 

スペイン代表監督

ルイス・エンリケ

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210620193436j:image

 

生年月日:1970年5月8日(51歳)

国籍:スペイン

現職:2019年11月〜

過去に率いた主なチーム:ASローマ(11-12)、セルタ・デ・ビーゴ(13-14)、FCバルセロナ(14-15〜16-17)、スペイン代表(2018.7〜2019.6)

監督としての主な実績:ラ・リーガ優勝(14-15〜15-16:バルセロナ)、コパ・デル・レイ優勝(14-15〜16-17:バルセロナ)、UEFAチャンピオンズリーグ優勝(14-15:バルセロナ)、FIFAクラブワールドカップ2015優勝(バルセロナ)など

監督としての国際大会経験:UEFAチャンピオンズリーグFIFAクラブワールドカップ(バルセロナ:2015)など

 

ルイス・フィーゴほどの社会問題には至らず、現在でもバルサのイメージが強いが、現役時代は何気にレアル→バルサの禁断の移籍を果たした選手だった。選手としてW杯に3回出場した他、1992年バルセロナ五輪では金メダルを獲得するなど選手時代の実績はピカイチ。

バルセロナBの監督を経て就任したローマでの監督業は上手くいかなかったが、セルタで復活すると14-15シーズンからはバルサの監督に就任。それまでの徹底したポゼッション重視から縦に速い攻撃とローテーション制を採用し、リオネル・メッシルイス・スアレスネイマールの「MSNトリオ」を擁して初年度ながら三冠を達成。この年の勝率は83%と驚異的な数字を記録し、バルサでの3シーズンは何かしらのタイトルを獲得したが、結果重視路線を採ったこの時期の方針が後の低迷を招いた…との指摘もある。

ロシアW杯後にスペイン代表監督に就任。家庭の事情により一時退任したが、その後復職した。スペイン代表監督としては大胆な世代交代を敢行し、史上初めてレアル勢が大会メンバーに入らなかったのは話題となり、バルサ勢もロシアW杯以前と比べれば随分減っている。

 

 

 

ポーランド代表監督

パウロ・ソウザ

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210620180139j:image

 

生年月日:1970年8月13日(51歳)

国籍:ポルトガル

現職:2021年1月〜

過去に率いた主なチーム:バーゼル(14-15)、フィオレンティーナ(15-16〜16-17)、天津天海(2017.11〜2018.10)、ジロンダン・ボルドー(2019.3〜2020.8)など

監督としての主な実績:イスラエルプレミアリーグ優勝(13-14:マッカビ・テルアビブ)など

監督としての国際大会経験:UEFAチャンピオンズリーグ

 

ルイス・フィーゴ、マヌエル・ルイ・コスタらを輩出し、今なおサッカー史に於いて伝説として語られる「ポルトガル黄金世代」の中心人物。選手としての実績に疑いの余地はなく、特筆すべきは95-96シーズンにユベントス、96-97シーズンにドルトムントでCL制覇を達成し、異なるチームでの個人2連覇を達成した事。ユベントス時代は現フランス代表監督のディディエ・デシャンボランチを組んでいた。しかしW杯に関してはポルトガル自体がW杯から遠ざかっていた影響もあり、唯一の参加となった日韓W杯は負傷の影響もあって出場出来ず。大会後に引退を発表している。

自国開催となったEURO2004ドイツW杯ではルイス・フェリペ・スコラーリ監督の下でスタッフ及びコーチとして参加。今回のポーランド代表監督は2021年に入ってからの就任となったが、これが吉と出るか凶と出るか。ちなみに14-15シーズンはバーゼル柿谷曜一朗を指導したが、関係はよくなかったらしい。

 

 

スコットランド代表監督

ティーブ・クラーク

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210620200557j:image

 

生年月日:1963年8月29日(57歳)

国籍:スコットランド

現職:2019年5月〜

過去に率いた主なチーム:ウェスト・ブロムウィッチ(12-13〜2013.12)、レディング(2014.12〜14-15)、キルマーノックFC(2017.10〜18-19)など

 

現役時代は長らくチェルシーの選手としてプレー。引退と同時にニューカッスル・ユナイテッドで指導者としてのキャリアを開始した。

いわゆるアシスタントコーチのスペシャリストととも言える。これまでサー・ボビー・ロブソンジョゼ・モウリーニョケニー・ダルグリッシュといった著名な監督、ルート・フリットジャンフランコ・ゾラといったかつてのチームメイトが監督を務めた際にアシスタントコーチとして補佐。特にモウリーニョ体制発足と共に就任したチェルシーでは一時代の建立をアシストした。スコットランドで監督としての実績を積み、今回は「主役」として大舞台に立つ。

 

 

 

ウクライナ代表監督

アンドリー・シェフチェンコ

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210620200612j:image

 

生年月日:1976年9月29日(44歳)

国籍:ウクライナ

現職:2016年7月〜

 

ウクライナ代表監督シェフチェンコ」と聞いただけでロマンしかないフレーズ。特に2000年代前半の王様サッカー、或いはセリエAを観ていた人にはロマンと感慨深さでいっぱいだろう。かつて「ウクライナの矢」と称されたウクライナ史上最高の選手は、監督としてこのチームに帰ってきた。

選手時代はディナモ・キエフACミランチェルシーでプレー。チェルシーでは期待外れに終わったが、他の2チームでは今でも文句なしのレジェンドだ。引退後は政治家やプロゴルファーへの転身を目指したが、やはり彼はサッカーの世界にいてほしい人物である。ちなみにEURO2012は選手として、EURO2016はアシスタントコーチとして、そして今回は監督と、3大会連続で違う立場でEUROに参加している。

 

 

ドイツ代表監督

ヨアキム・レーヴ

 

f:id:gsfootball3tbase3gbmusic:20210620200642j:image

 

生年月日:1960年2月3日(61歳)

国籍:ドイツ

現職:2006年7月〜

過去に率いた主なチーム:VfBシュトゥットガルト(96-97〜97-98)、フェネルバフチェ(98-99)、FCチロル・インスブルック(01-02)など

監督としての主な実績:DFBポカール優勝(96-97:シュトゥットガルト)、UEFAカップウィナーズカップ準優勝(97-98:シュトゥットガルト)、オーストリアブンデスリーガ(01-02:インスブルック)、EURO2008準優勝(ドイツ)、2014FIFAワールドカップブラジル大会優勝(ドイツ)、FIFAコンフェデレーションズカップ2017優勝(ドイツ)など

監督としての国際大会経験:EURO(ドイツ:2008準優勝、2012ベスト4、2016ベスト4)、FIFAワールドカップ(ドイツ:2010第3位2014優勝2018グループステージ敗退)、FIFAコンフェデレーションズカップ(ドイツ:2017優勝)

 

コーチングスタッフとして戦った2006年ドイツW杯後、代表監督に就任してから実に15年が経過した。ナショナルチームで、それも強豪国でこの任期は言うまでもなく異例中の異例であり、そしてその判断の正しさを示すかのようにドイツは好成績を残し続けた。そんな名将も今大会を最後にドイツ代表を去る。彼がドイツ代表で築いた輝かしいキャリアの、最後の思い出をロシアW杯の敗退にする訳には行かない。ドイツ代表にとってはまさしく集大成としての大会になる。ロシアW杯以降は世代交代を推進する為に一度チームから外したマッツ・フンメルストーマス・ミュラーを戻したところにもその辺りが窺える。

1998年、自身の監督デビューとなったシュトゥットガルトで、彼はリーグでも上位に、更にカップ戦タイトルを獲得するなど素晴らしい結果を残したにも関わらず、当時の会長は「監督にはビッグネームを欲しい」という理由で当時無名だったレーヴを解任した。あれから23年の時を経て、レーヴは世界で最も有名な監督の一人となった。ドイツ代表でのラストに華を添えられるか。

 

 

 

なぜか太腿痛い。

ではでは(´∀`)