準々決勝からVARやるならベスト8からやりーや…
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはAFCチャンピオンズリーグ2021グループJ、広州FCvsセレッソ大阪の一戦です。
先日の名古屋に続き、今日からセレッソもACL参戦です。これでタイ組の2チームは既に登場した形になりますね。
セレッソの入ったグループJ…セレッソにとって最大の難点は広州FCが同じグループに入った事でした。今年から名前を変えたものの、昨季までは広州恒大という名前で度々Jクラブを恐怖のどん底に陥れてきたACL史に残るチート軍団。セレッソ自身も2014年のACLでは広州に2014年大会ベスト16と2018年大会グループステージで対戦しており、特に2014年の第1戦では1-5で大敗した相手です。
しかし、このご時世や自国リーグとの兼ね合いもあり、中国勢がまさかの全チームがリザーブチームの選手でACLに乗り込んでくる事になり、これはセレッソにとっては大きな嬉しい誤算だったかもしれません。ただ若さという勢い云々というよりも、それはそれで少しリズムが狂う可能性も否定できません。セレッソが過去に残したACLでの最高成績は2011年のベスト8。この時は清武弘嗣がブレイクした年で、当時の監督はレヴィー・クルピでした。同じ監督と、あれから10年の間に大きく飛躍した清武の下、その成績を上回る事は出来るのでしょうか。
両チームスタメンです。
直前のJリーグではダンクレー、チアゴ、瀬古歩夢の3バックシステムも採用していたセレッソですが、今日は当初の4-2-3-1に戻しています。2列目は右から坂元達裕、清武弘嗣、そして豊川雄太が負傷した左サイドには高木俊幸が起用。ワントップにはアダム・タガートが入りました。
前述の通り、広州は実質的なセカンドチームでこの大会に挑みます。最年長選手ですら22歳という若い編成で、監督に関しても本来の監督であるファビオ・カンナバーロではなくリウ・ジーユーが代行で指揮を執ります。
本日の会場はブリーラム・スタジアムです。
タイの強豪、ブリーラム・ユナイテッドのホームスタジアムで、他にはサンダー・キャッスルやチャーン・アリーナという別の名前を持っています。また、スタジアムの裏手には将来的にはF1開催を目論むチャーン・インターナショナルサーキットも運営されています。
ブリーラムが強豪チームであるがゆえに、このスタジアムでもかつて多くの日本勢がACLを戦ってきました。そんな中で、特にセレッソは2014年と2018年にこのスタジアムでブリーラムと対戦。2014年は2-2のドロー、2018年は0-2で敗れていますが、土地勘は多少残っているスタジアムと言えるでしょう。
さすがに広州のリザーブチームと代表クラスも多く抱えるセレッソとだとレベルの差は高いので、セレッソが圧倒的にボールを支配する時間が続いていきます。チャンスに結びつく場面こそ少なかったものの、じわじわと押し込んでいくと、15分に原川力のコーナーキックにニアサイドで奥埜博亮が飛び込んでセレッソが先制。
幸先よく先制はしたセレッソですが、広州も最後の守りのところは中央でブロックを固めてきたこともあり、最前線のタガートがボールを持つ時にはやや詰まり気味になってしまったり、高木にしてもスペースを突くような動きはなかなか出来ません。セレッソは前半のポゼッションを79%まで持っていた上で前半を終えます。
後半も試合の流れは大きくは変わりませんが、セレッソも30分に1回ほど広州にチャンスを与える場面もありました。しかしどうしてもチャンスやシュートが少ない中、69分には1点目と同じ右サイドの原川のCKからチアゴが合わせてセレッソが待望の追加点をゲット。
その後は清武や坂元の出場時間をうまくコントロールしつつ、追加点こそ取れなかったものの、最終的には特に危なげはない形で試合終了。試合展開にはなるべく多くの点を取りたいところではありましたが、それでも重要な初戦をクリーンシートで勝利で飾りました。
まぁ、今日の試合に関してはやっぱり…相手が実質的なセカンドチームだった事もあって、どこまでをどう評価すべきかというとわからない部分も少しあるのは事実ですが……ただなんにしても、こういう短期決戦・集中開催の大会で初戦が持つ意味合いは計り知れなく大きいので、そこで無失点で勝てたことは良かったと思います。流れの中で得点を奪うことは出来ませんでしたが、CKで得点パターンを定着させられるようならこの先の展開に関しても大きいでしょうしね。
タイ暑そう。
ではでは(´∀`)